2008年10月6日月曜日

Slam Dunk46


残り時間8分40秒・・・。
「赤木」が調子を取り戻し、「桜木」の集中力が上がったために、湘北の勢いが増してゆく。
相変わらず「桜木」のゴール下シュートは入らないが、何度も自らリバウンドを取ってしまう迫力に「福田」が慄いている。
ん・・・・何に慄いているんだろう?
あまりにシュートが下手だからか?・・・(汗)
だが、「仙道」がそれを叩き落して、陵南ボールになってしまう。
「何度も撃たせるかよ。」
まあ、当然だな(笑)
速攻で「仙道」がボールを運ぶが、パスをすると見せ掛けるフェイクで、自らシュートを狙った。
しかし、「赤木」はそれを完全に読んでいたため、「仙道」の前に立ちはだかる。
「赤木」は何故「仙道」のフェイクを読んでいたのか・・・。
それは「仙道」の行動や表情を見れば解かる。
陵南チームは、「魚住」を欠いて以来、防御力が半減した。
それに加えて、湘北が勢いづいてきたために、陵南選手一人一人が自分の非力さを実感してしまっていたのだ。
それを「仙道」は感じていたみたいだね。
よく見ていると、時折ため息をつく場面がある。
つまり、「仙道」は陵南チームの中で、戦力として動けるのは自分だけだと思ったんだよ。
だから、速攻で走った時、他のメンバーにボールを回さず、自分でシュートを決めようとした。
「赤木」はそのことを気づいていたんじゃないかな?
この時「仙道」のフェイクを読んだのは、「赤木」も「仙道」しか攻撃できないと解かっていたからだと思う。


陵南の次の攻撃も、「赤木」に阻まれてシュートが撃てず、パスを回そうとする。
そこを「宮城」がカット。
即、攻撃に転じた。
「宮城」は、「赤木」に付いている選手がそれほど実力が無いことに気づき、「赤木」にボールを回す。
予想通り「赤木」は難なくシュートを決めた。
次もすぐに湘北がボールを奪って、攻撃に回る。
「仙道」は「赤木」に「福田」と「菅平」のダブルチームで押さえるよう指示。
しかし・・・「赤木」はあっけなく2人を抜いてゴールを決めてしまう。
もう誰にも「赤木」を止めることはできないだろうと思われた。


この開花した「赤木」を見て、海南の「牧」は昔の「赤木」を思い出していた。
その頃の「赤木」は、彼自身に実力があっても、それを活かしてくれる仲間がいないことがネックになっていた。
彼だけが走り回り、力を使い果たして負ける・・・そんな試合ばかりだったんだろう。
バスケはチームでやるものだからな・・。
1人が強くても、敵は5人いるわけだから、1対5では負けるに決まっている。
今「赤木」が実力を出せるのは、他の強力な4人がチームとして揃ったからだろうね。


素早いパス回しで、「赤木」から「流川」、「宮城」、「赤木」、「三井」・・・・そして「桜木」にボールを回してシュートを決めた。
さすが・・・おまけの「桜木」をも活かす湘北チーム(笑)
この好プレーに会場の声援も一段と大きくなる。


とうとう「田岡監督」が動いた。
これ以上離されたら、陵南は湘北に追いつけなくなる・・・。
そういう崖っぷちになって、やっと「魚住」投入を決意。
これで「仙道」の負担が軽減できる・・・と思った矢先に、「宮城」の見事なカットで、湘北の攻撃となってしまった。
速攻で「宮城」「流川」「桜木」が走る。
今回は「宮城」がやたらと元気いいな(笑)
『柔よく剛を制す』という言葉があるが、まさに「宮城」にピッタリの言葉だと思う。
普通小さいことは短所と思われがちだが、認識を変えれば短所は長所にも成り得るのだ。
個性や特徴は、一つの側面からだけで見てはならないと思う。
どんな場合でもそれを活かすことが可能だからだ。
「田岡監督」は「魚住」に「デカいことは才能だ」と言っていたよな。
それなら僕は「宮城」に「小さいことも才能だ」と言ってやりたい。
要は、それをどう活かすかだからね。


速攻で走る3人の前に、素早く「仙道」が立ちはだかった。
「ここは絶対にやらん。」

さあ、「宮城」・・・どうする!


2008年10月4日土曜日

Slam Dunk45


リバウンドを取った「桜木」は「宮城」にパス・・・「植草」をフェイクでかわし、「流川」にボールを回した。
「仙道」が「流川」をディフェンスで押さえようとするが、「三井」の声に反応したフリで、「流川」はリング近くにボールを放った。
「仙道」は不意を突かれボールの行方を追うが、そこには「赤木」の姿があった。
「アリウープだ!」
空中でボールをキャッチした「赤木」はそのままダンクを決めた。
この技はカッコイイな・・。
リングにぶら下がってても、変に見えない(笑)
「ゴリ」でもいいか・・とさえ思ってしまうくらい「赤木」の株急上昇だ。
「魚住」はショックを隠しきれない。
しかし動揺したのは「魚住」だけじゃなかった・・・。
「流川」と「桜木」も「赤木」のアリウープには度肝を抜いたらしく、心密かに焦っているようだ。
たぶん・・「ゴリ」にだけは負けたくない・・とでも思ったんだろうな(笑)


湘北のこの勢いに「小暮」のメガネが光る・・・(笑)
まるで「安西先生」のようだな・・。
「福田」が焦ってゴールを決めようとしたが、距離が届かずリバウンド争いとなる。
この場面でも「桜木」が競り勝ったように見えた・・・が、指先で何度も弾いているうちに、ボールがリングに入ってしまうというアクシデント発生。
「仙道」からも「福田」からもお礼を言われる「桜木」だった(汗)
あいつ・・・いつから陵南メンバーに加わったんだ?


それでも湘北の勢いは止まらなかった。
中、外、中・・・というような相手を翻弄する切り替えしで、ディフェンスの網を掻い潜ってゴールを決めてくる。
リードを奪われっぱなしの陵南は、焦りを隠せない。
しかし・・・その時に「仙道」が手を叩いた。
「1本だ。 落ち着いて1本いこう。 まだ慌てるような時間じゃない。」
「仙道」のこの言葉に、陵南メンバーが我に返る。
残り時間9分30秒・・・確かに時間はまだある。
まったく・・「仙道」の精神力は並じゃないな。
この場面でこんなに冷静に判断できるのは、「仙道」がきっちりとゲームを把握していたからだろう。
そしてそれを一瞬でメンバーが理解できるほど、「仙道」の言葉には説得力があるんだな。
監督も頷いているが・・・・本当なら監督が言うべき言葉じゃないのか?(汗)
「仙道」は、なんとなく翔陽の「藤真」のようだな。
選手でありながら監督も兼任しているみたいな・・・。
もしかして・・・監督・・・要らねぇ?


「仙道」の言葉で奮起した「池上」は、「桜木」のディフェンスをフェイクでかわすが、「桜木」の運動能力の方が上なのでどうしてもシュートを決められない。
ここにきて「桜木」は集中力がアップ・・・「桜木」の頭の中には勝つことだけだった。
そうだな・・・・「流川」もそうなんだが、いいプレーが連続する時って、無心で勝つことだけしか考えてないよな。
この集中力というのは大事なようで、僕もいい文章を書いた時は物凄く集中してるみたいなんだ。
何かを形にしようと思った時、余計なことをすべて削り落としたシンプルな状態が一番いいんだよ。
つまり、自分の思考の過程から雑念を排除できれば、出来上がったものも余計なものが何も無いベストな状態になるんだと思う。
人間の思考にはよく雑念が入る・・・。
ラジオでもテレビでも、ノイズが入ると聞こえ難いよな。
音質をクリアにしたものは、とても耳に心地よくて聞き易い。
それと同じなんだと思うよ。
集中すると雑念が消えるのは、一つの思考だけになるからなんだろうな。
つまり、人間はいろんな思いを抱きながら生きていて、集中するっていうことはその思いのベクトルを一つの方向に集約した形にすることなんじゃないだろうか。
集中力をつけるには、好きなことをするのが一番だろう。
誰でも好きなことに没頭している時って、他のことが全部排除されてしまうからね。


「赤木」の活躍を見て、「魚住」は居ても立ってもいられない様子だ。
「田岡監督」に詰め寄って、コートに戻してくれるよう頼んでいる。
でも監督には作戦があった。
「魚住」を投入するのは、もう一度陵南に勢いが戻った時だと決めているようだ。
どうやら湘北には不安要素がいくつかあって、それが表面化した時がチャンスだと監督は思っている。


さて、その不安要素とはいったい・・・?


2008年10月2日木曜日

Slam Dunk44


ベンチに下がった「魚住」に向かって「田岡監督」が文句を垂れている。
「自分を抑えることができなきゃ、一生赤木には勝てん。」
うーん・・・陵南の監督と僕の意見は違うみたいだな・・。
僕は、あの場面で「魚住」が「桜木」をブロックしたのは良かったと思ってる。
「桜木」の真剣でがむしゃらなプレーを前にして、突っ立ってるだけなんてできないと思うけどな・・。
だってあの時、「桜木」はきれいなフォームでシュートしようとしていたんだ。
あのままシュートをしていたら、きっと入っていたと思うよ。
だからあの時「魚住」はブロックして正解だったんだよ。
ファウル4つはキツいけど、この場合仕方ないと思うべきなんじゃないかな?
「魚住」はあれだけの巨体だし、前半戦ではかなり活躍している。
・・・なのにどうして「赤木」に勝てないなんて言うんだろう・・・。
例えば、メンバーの誰かにそう言われたのなら、「魚住」は逆に奮起したかもしれない。
でも、監督に言われたら・・・立ち直るにも立ち直れないじゃないか・・。
監督の言葉って、選手にとってはとても重いものなんだよ・・。
悪い時に悪いというのは簡単だよ。
悪い時にこそ、そこから抜け出せるような言葉を掛けてあげなきゃいけないんじゃないのか?


「桜木」にフリースローが与えられ、2本とも外す・・・(汗)
しかーし、自らリバウンドを取り、素早く「三井」にパス。
「三井」はフリーのままスリーポイントシュートをきれいに決めてしまった。
これで湘北が逆転した。
「堀田番長」・・・号泣・・・。
さすが番長だけあって、泣くのも豪快だなぁ(笑)


陵南の攻撃になり、「福田」から「池上」にボールが渡るが、「桜木」の激しいディフェンスに動けなくなる。
しかしなんでフンフンディフェンスじゃないんだ?
こういう時こそ、フンフンディフェンスを役立てないとなぁ・・・。
「桜木」はボールをカットして、「仙道」にパス(笑)
「仙道」が嬉しそうにボールを受け取る(サンキュー・・笑)
でも「仙道」がボールも持った途端に、「流川」と「宮城」が押さえ込もうとする。
「仙道」は「菅平」にパス・・・そのままシュートへ・・・だが「赤木」のハエ叩きが炸裂。
「魚住」の代わりに入った「菅平」では、「赤木」に対抗するのは難しかったようだ。
今度は湘北が攻撃を開始・・・「三井」から「流川」・・そしてシュートするがリングに当たって、リバウンドを「赤木」が取る。
即座に「桜木」にパス・・・ゴールを決めた。
残り時間10分で3点リードして、湘北が勢いづく。


この間・・・「魚住」には我慢の時間帯となる・・。
「魚住」がバスケ部に入部し立ての時、周りの練習について行けず、途中で何回もへばりそうになった。
その「魚住」に怒鳴り散らして、誰にも手助けさせないよう指導する「田岡監督」。
「田岡先生は・・・鬼に思えた。」
いや、鬼だと思うよ(汗)
だって、毎日吐くほど練習させられるんだよ。
「魚住」も辞めたいって何度も思ったくらいだ。
何故そう思ったか・・・・それはたぶん「魚住」だけが叱られていたからだろう。
「魚住」だけじゃなかったら、そんなことは思わなかっただろうな。
先輩たちも陰口を言っていたのを知っている。
つまり、練習の名を借りた集団リンチだったんだと思う。
こういうことは、よくあることなんだ。
誰かが的になっている間、他の部員は安全でいられる。
それを知っているから、「魚住」を誰も助けようとはしなかった。
その先頭に立ってやっていたのが、監督なんだから部員は誰も口答えができない。


僕はこのやり方には反対なんだ。
根性を鍛えるとかいいながら、実は一番大事なものを見失ったやり方なんだって思う。
バスケは、チームプレイなんだ。
試合中誰かがミスすれば、他の誰かがフォローしなければならないはずだ。
それは日頃のチームワークから生まれることなんじゃないのか?


僕がバスケ部にいた時にも、似たようなことがあった。
ある日を境に部員が全員口を聞かなくなったんだ。
理由なんて分からなかった。
それは学年が変わるまで続いた。
練習のキツさと重なって、それは精神的圧力を僕に与え続けた。
練習の苦しさは我慢することができたが、精神的な苦痛は耐え難かったよ。
バスケが好きだったから・・・それだけで耐えてきたように思う。
技を磨くことよりも、周りの圧力に一日耐えることで日々が過ぎていった。
こういう目に遭った人は少なくないと思う。
でも・・どこにでもあること・・・で、僕は済ませたりしたくないんだ。
どうか、こんな状況はできるだけ作らないで欲しい。
イジメによる自殺が多発した時、僕は悔しかったよ。
学校で僕と同じような目に遭った子がたくさんいたんだと思ったよ。
誰でもいい・・・一人でもいいから、そいつの味方になってやってくれないか。
一人でも味方がいれば、その子は頑張って生きていられるかもしれないから・・・。


「魚住」は体育館の裏で吐きながら泣いていた。
そこに監督が来て、話をするんだが、恐らくやり過ぎたと思ったんだろうな。
黙って我慢していれば、「魚住」の苦しさなんて誰も気づきもしないから・・。
監督は「体力や技術は身に付けさせることができるが、体をデカくすることはできない」と言う。
その言葉を聞いて「魚住」は奮起したように描いてあるけど、実はそうじゃないと思うよ。
「魚住」がバスケを続けることができたのは、自分と同じ立場にあるライバル「赤木」と自分をフォローしてくれる「仙道」がいたからだ。
「仙道」はああいう性格だから、精神的にも「魚住」を支えていたんじゃないだろうか。


陵南の監督はよく「褒めて伸ばす」とか「叱って伸ばす」とか、選手個人に対してかなり偏った考え方してると思う。
場合によっては、どっちも必要な時があるだろ?
「福田」の時は失敗した・・なんて言ってるし・・・(汗)
それじゃ反抗しなければ上手くいったと勘違いしかねないな、この人・・。

なんかさ・・・「桜木」が「じじい」って呼ぶ気持ち・・・解かる気がする・・・。


2008年9月29日月曜日

Slam Dunk43


両チーム共、一歩も引かない強固なディフェンスで、互いに全く得点できない状態が続く。
その均衡を打ち破ったのは「仙道」だった。
「流川」を抜いて、ゴールへと走り出す。
「赤木」と「流川」が必死にブロックしたが、「仙道」はジャンプした後空中で別方向からシュートを決めてしまう。
ちょっと他の選手にはマネのできないプレーだな。
たぶん「仙道」の得意技なんだろう。
あれで湘北は練習試合の時に負けたんだよな。


しかし、「流川」も黙って見てるわけじゃなかった。
次の攻撃時には、ボールを持った途端にスリーポイントシュートを決めてしまった。
また黄色い声援が会場に響き渡る(汗)
そして・・・聞き捨てなら無い台詞が僕の耳を通過していった・・・・・。
「流川」がスリーポイントシュートを決めた時、海南の「牧」が・・・・・
「不敵・・。」と言ったんだ。
でも、でも僕には「素敵」と聞こえてしまった。
何度聞いても、「素敵・・。」と聞こえる。
あああああああああああ、僕の耳はどうかしてしまったのかぁああ・・・(汗)


と、とにかく、これで湘北は同点に追いついた。
しかし、その後すぐに「仙道」がシュート決める。
続いて、「流川」が負けじとシュートを決め、「仙道」と「流川」の点の取り合いになっていった。
この「流川」の好プレーで、またしても黄色い声が会場中に渦巻く。
いや・・・ちょっと待て。
「流川親衛隊」が言っている『流川 流川 ラブラブラブリー流川』という言葉・・・僕的にはしっくりこないんだが・・・。
中でも「ラブリー」は一般的にかわいいとか愛らしいの意味があるよな?
つまり、直訳すると「好き好きかわいい流川」と言ってるみたいなんだ。
ちょっと「流川」のキャラには合ってない気がする・・・(いや、別にいいんだけどさ・・・汗)


激しい競り合いの中、「福田」にボールが渡りシュートをしようとしたが、「三井」に止められる。
しかし、「三井」がファウルを取られてしまった。
「田岡監督」の思惑通り「三井」はファウル3つとなった。
でも「彦一」が言うには、「魚住」もファウル3つらしい・・・・。
おいおい、監督は、自分のチームの状況くらい把握しとけよ(汗)
まったく・・この人、どこか抜けてるよな・・・。


とうとう「桜木」にボールが回ってきた。
メンバーはすぐにパスするよう要求するが、「桜木」は今がチャンスとばかりにゴールを狙う。
「福田」をフェイクでかわし、無理やりリングに向かってボールを投げる。
予想通り入らなかったが、自らリバウンドを取り、再度挑戦する。
その時「桜木」の頭の中に猛特訓の場面が甦ってきた。
さあ・・・今こそあの時ものにしたシュートスタイルを思い出すんだ!
感覚を集中させ、シュートの態勢を作る。
そして・・・ボールを放った・・・・・・・と思ったら、「魚住」に叩き落された(あー残念・・)
しかし、これで「魚住」はファウル4つになった。
「田岡監督」・・・頭を抱える(笑)
なんかさぁ・・・余計な策略すると、必ず自分の方に返ってくるよな。
わざとファウルを誘って相手選手を追い出すより、正面から戦って勝った方が気持ちよくねぇ?


当の「桜木」はわざとファウルを誘ったんじゃないんだよ。
真剣にプレーに集中してシュートしただけだもんな。
結局はさ、試合ってのは技のぶつかり合いで勝負すべきなんだよ。
いろいろ小細工して勝ちをもぎ取っても、本当に強いことにはならないと思うんだな。
ルールを利用するやり方は、どうしても勝ちたいと思ってる選手の判断に委ねた方がいいんじゃないかな?


これで「魚住」は交代を余儀なくされた。
「ファインプレイだ、花道。」
「宮城」の言葉が「桜木」の脳裏に吸い込まれていく(笑)
ホントに「桜木」は単純明快だな。
たぶんそれまで余計なことを考え過ぎてたんだよ。
試合に集中して、自分のベストプレーをしようとすれば、いいプレーができるヤツなんだって。
まあ、調子に乗らなければな・・・(汗)


なんだか湘北ムードが高まってきたぞー。


2008年9月28日日曜日

Slam Dunk42


「流川」がフリースローを決め、湘北は1点差まで詰め寄ってきた。
しかし・・・・「桜木」は一人で余計な計画を立てているみたいだな(汗)
頭を打ってから、ますます妙な考えをするようになった気がする・・・。
試合中に雑念が入ると、いいプレーはできないんだが・・。
ほらほら、「池上」に簡単に抜かれてしまってるぞ。
「福田」にボールが渡ると、「三井」のブロックを越えてシュートするが入らず、リバウンドを自ら取った時に「三井」に止められてしまう。
陵南はスコアラーの「福田」を止められると、点が取れなくなる

でも「田岡監督」は、「福田」に強引なプレーをさせて、「三井」のファウルを誘い退場させようと考えているようだ。
「福田」がマークされている間に、「魚住」と「仙道」に得点させるつもりらしい。
ん・・・そんな悠長なことしてていいのかねぇ。
だって、それは湘北も同じことで、「三井」がマークされているのなら、「流川」や「赤木」「宮城」が動くことになるだろう。
それに「流川」はやる気満々みだいだよ(笑)


「流川」の弱点はスタミナ不足だけだったからな。
前半戦を捨てて、スタミナを温存した状態で迎えた後半戦には自信あったんだろう。
「宮城」は「流川」に急かされているのを解かっていて、確実にボールを回すタイミングを計って「三井」にパス。
「三井」はシュートにいくと見せかけて、「流川」にボールを渡した。
満を持して、「流川」は素早くシュート。
あまりに早いタイミングでのシュートだったので、入らないと思ったようだが入ってしまった(笑)
このスピードに「仙道」も振り回されている。
とにかく、この競った状況でシュートを決めるには、フェイクやスピード感で相手の裏を掻かねばならない。
たぶん「流川」は半分無意識にそれをやっているんじゃないだろうか?


頼りにしていた「仙道」が「流川」に振り回されているのを見て、「田岡監督」が本性を現す(汗)
「何をやっとるか、仙道! 朝飯ちゃんと食ってきたのか!!」
こらこら・・・公衆の面前でその台詞はないだろ(汗)
「仙道」がやられるとチームは不安になるかもしれんが、その「仙道」を不安にさせる発言をするアンタはどうよ(汗)
監督なら、チームが苦しい時にこそ策を練らんかい!


「仙道」は意外にも「流川」と同じプレーをして、早いタイミングでのシュートを決める。
たぶん「流川」に精神的なダメージを与えようとしたんだろう。
お前にできることは俺にもできる・・・と言わんばかりだな。
でもな・・・先にやるのと後でそれをマネるのとではちょっと違うんだよ。
力やテクニックで同格でも、それを実行する時に自分で考えてやるということは、プレーのバリエーションを豊富に持っているからできるんだと思う。
そういう意味では、あまり意味がないんじゃないだろうか?


「流川」にボールが回り、「仙道」を抜こうとした瞬間、ボールを叩き落される。
陵南ボールになり、攻撃に転ずるが・・・今度は同じように「宮城」からボールを叩き落される。
つまりだな・・・お前(陵南)にできることは俺(湘北)にもできるってことだ(笑)
ここで微妙に「仙道」が動揺しているのが解かる。
たぶん監督の叱咤が原因だな。
「仙道」を叱った時、彼は無理にでも自分が上であることを誇示しようとした。
それは「流川」に話しかけた台詞で解かるんだが・・・。
だがそれを示したところで、気を抜けばどこかで反撃を食らう。
「植草」のミスを自分のせいにしたのは、「仙道」がそれに気づいたからだろう。
「流川」のマネをしたプレーはやるべきではなかったんだよ。
だからさ・・・監督は余計なことを言っちゃダメなんだって!
ああ見えて、「仙道」は繊細な神経を持ってるんだと思うよ。
というか、みんなそうなんだけどね・・・。


ここでやっと「仙道」は、本来の自分に戻ったみたいだな。
「流川」の足元を見るような台詞は、「仙道」らしくないと思ったんだ。
強い相手の強さをそのまま認めるのが、彼のいいところなんだ。
「桜木」の強さを認めていたのも「仙道」だったしな。


この後、試合は一進一退の攻防が続いていく。
今のところ、両チームとも実力は互角だと思う。

さあ、この競った状態から抜け出すのは、陵南か? 湘北か? どっちだ?


2008年9月26日金曜日

Slam Dunk41


「桜木」の代わりに「小暮」が入った湘北メンバーは、心機一転、目を見張るような活躍をする。
「桜木」には皮肉な状況と言えるだろうな。
「福田」からボールを奪った「三井」は「宮城」へパス、速攻を狙って「流川」に繋げた。
ついに「仙道」と「流川」の対決か?・・と思いきや、あっさり「三井」にパス。
「三井」はスリーポイントシュートを決める。
続けて「宮城」のシュートも決まり、7点差に追いつく。
湘北の勢いに危機を感じた「仙道」が、フェイダウェイでシュートを決め突き離そうとする。
このフェイダウェイというテクニックは、後ろに飛びながらシュートするというもので、難しい技なんだ。
はっきり言って、僕はできない(汗)
普通は立ち位置からの距離を測って、シュートのタイミングを練習するんだが、フェイダウェイの場合はその距離感がまったく違ってくるから、タイミングを計るのが難しいんだと思う。
大体後ろに飛びながら撃つってのができない(泣)
そういえば・・・・後ろに飛びながら火炎を吐くってのを誰かやってた気が・・・・(汗)


残り時間数秒という時、なんとかもう1本入れておきたいと思った「赤木」は「三井」にボールを回す。
そこを「福田」が抑えようとするが、「三井」はフェイクでかわし、間一髪スリーポイントシュートを決めた。
湘北は6点差に追い上げ、前半戦を終了した。
「三井」はここ一番って時に強いな。
やっぱ年の功か・・・(汗)


湘北の控え室では、追い上げムードに湧いていたが、一人「桜木」だけが無念の思いに浸っていた。
ロッカーに当り散らす「桜木」と嫌味を言う「流川」に、「彩子」のハリセンが飛ぶ・・・
「(血が)余ってるみたいだから出しちまえ!」
あ・・・・・・姉御・・・(汗)
たぶんこういう不良上がりの連中の中に居られるのは、「ルーシー・リュー」とか「岩下志麻」的な姉御肌の女性でなければならないのだろう(汗)
そして頭もイイ・・。
荒れる「桜木」に「晴子」の話を持ち出して、喜ばせるあたり・・・男心をよく理解している(笑)
いや、単に「桜木」が単純なのかもしれないが・・・。


一方、陵南の控え室では、スリーポイントシューターの「三井」に注意しろという話が出ていた。
しかし、「仙道」は「流川」の行動が気になっていた。
対決ムード満点のあの場面で、「流川」はそれに乗ってこなかったのだ。
「流川」には別の思惑があるような気がしていた。
それは後半戦が始まるとすぐに解かることなのだが・・・。
「田岡監督」は「三井」のディフェンスに「池上」を指名する。
「三井」封じを「池上」一人に託すつもりのようだ。


さあ、いよいよ後半戦の開始だ。
「流川」にボールが渡ると、「仙道」との対決ムードが高まってくる。
どうやら、チェンジオブペースで抜く気らしい。
しかし、一瞬「流川」は「仙道」が気配を読んでいるのを察知、方向を変えて素早くシュートを決めてしまった。
会場は「流川親衛隊」の黄色い声とハートが飛び交っている・・・(さすがだ・・・汗)
今度は「福田」に「三井」が付き、「桜木」は5番の「池上」に付くよう指示される。
「桜木」は渋々言われた通り「池上」に付くが、ディフェンスの穴と定評の高い「桜木」を予想通り簡単に抜いてしまう。
だが、「赤木」に阻まれた「池上」はシュートに行けず、トラベリングを取られてしまった。
気落ちしたのは「桜木」だ。
かなり悔しがっているようだが、何やら計画と違った展開になっているかららしい。
「この天才があんなヤツらに負けるわけがねぇのに・・・・。 くそぉーー!」
”あんなヤツに負けるわけがない”・・・・・
いや、その言葉、そっくりそのまま相手の方が思ってるよ、きっと・・・(汗)


湘北ボールになって、「三井」にボールが回ると、「池上」が激しいディフェンスで迫ってきた。
身動きできない「三井」の目に「流川」が走ってくる姿が映った。
ボールを「流川」に渡すと、フェイクを入れて「仙道」の追撃をかわす。
執拗に追う「仙道」だが、「流川」はそのままシュートを決めた。
この時、「仙道」はプッシングでファウルを取られてしまう。
でもな・・・・「仙道」・・・どうしてそんな嬉しそうな顔してんだ????
思わず一時停止ボタンを押して、マジ見してしまったじゃないか。
え? 何? なんかブツブツ文句言ってるぞ・・・・・こんな「仙道」は珍しいな(笑)
つまりだな・・・・微妙で素早いプレーをすると、審判は誤審し易いってことだろう(ぷっ・・)


これで湘北は2点差にまで追い上げてきた。
「流川」の本領発揮で、勢いを増す湘北だが、陵南も黙っちゃいないだろう。

さあ、どう出る? 陵南!


2008年9月24日水曜日

Slam Dunk40


本来の自分を取り戻した「赤木」は、顔つきまで変わっていた・・。
やはり勝つという執念は捨て切れなかったようだね。
「魚住」から「福田」にボールが渡り、「桜木」をかわしてシュートを決めようとしたが、「赤木」に叩き落とされてしまう。
「赤木」が本調子になってきたと同時に、陵南は得点チャンスをものにする確率が減ってきた。
ここでタイムアウトだ。
「田岡監督」は「福田」が「赤木」にブロックされたのを見て、このままではスコアラーとしての「福田」を活かせないと感じたのだ。
「福田」はメンバーから外されると思ったみたいだが、監督は「魚住」に「福田」をサポートするよう指示。
おおおお? 「田岡監督」、なんか監督らしくなってきたんじゃねぇ?(笑)
やっぱりね、選手を叩いて走らせるんじゃなくてさ、選手を活かすように考えないとな。
この言葉だけで、「福田」はどんなに嬉しかったか解かるだろうか。
きっと・・・これでやっとメンバーとして認められたって気持ちになったと思うよ。


試合が開始され、途端に「福田」の活躍が目立つようになる。
「福田」は部活禁止処分を受けて、バスケをしたくてもできない状態に置かれてきた。
そして今やっと、思いっきりバスケをすることができるようになったんだ。
まさに海南の「牧」が勝つことに対して持っていたものと同じ”飢え”を「福田」はバスケに対して持っている。
その”飢え”は、執念となり力となる。
元々オフェンス力の強かった「福田」は、更に隙を見せないプレーで湘北を圧倒する。
もちろん湘北も負けてはいない。
「赤木」や「三井」のシュートで、確実に得点を上げていった。
しかし、それ以上の勢いを持った陵南は、「福田」を中心に湘北を突き離していく。


「福田」にボールが集まるということは、そのディフェンスをする「桜木」が穴であるということだ。
オフェンスに関しては、ゴールを目的に走ればいいわけだが、ディフェンスというのは相手の動きに対応するという二次的なプレーがカギとなる。
それは練習や試合経験で培われるものだが、「桜木」にはその経験がほとんどないのだ。
つまり、ゲームの流れの中で、プレーヤーがどんな動きをするのか、どういう心理状態でその後の動きが決められるのか、予測できないんだな。
ホントに一瞬の判断で動くからな・・・自分が相手の立場になって考えることができないと、簡単に抜かれてしまうんだ。
「桜木」は自分中心で動くクセがついているから、バスケだけじゃなくて元々そういうのが苦手なんだと思うよ。


「福田」は、外で個人練習をしている時も、ディフェンスを想定して練習していた。
まあ、シャドーボクシングのようなものだね。
仮想敵を設定して、それにどう対応していくかを研究していたんだろう。
その時それを見ていた少年たちが、「福田」をリングのある場所に連れていくと、間髪を入れずにダンクを決めたという経緯がある。
「桜木」はリング下のシュートを特訓していたが、ちゃんと設備のある場所でやっていたよな。
「福田」はまったく何も無い場所で、感覚だけの練習をしていたにも関わらず、リングを前にしてすぐに正確なシュートをしている。
つまり、視覚に頼らず感覚でリングの位置とシュートのタイミングが体に染み付いているんだ。
その違いは大きいと思う。


この「福田」の執念は気迫となって試合に表れる。
それに応えるべく、「仙道」が動き出した。
この2人が揃ってしまったら、もう誰にも止められないだろう。
必死に食らい付く「桜木」だが、そのスピードに追いつけず倒れ込んでしまった。
ギョエエェェーーー・・・・「桜木」・・・・流血の事態に・・・(汗)
額からかなりの出血が・・・・・大丈夫なのか?
あ、でも元から血の気が多い方だから、ちょうどいいかもな・・。


「桜木」が手当てを受けている間、「小暮」がメンバーに加わり、湘北はそのメンバーで前半戦を戦い抜くことになる。
「桜木」・・・・悔しそうだね・・・。
「晴子」が心配して駆け寄ろうとするが・・・今はそっとしとく方がいいだろう。
物凄い屈辱を感じているかもしれないが、それはそれで「桜木」が本当に強くなるためには必要なことだと僕は思うよ。
競うとはそういうことなんだ。
相手が強ければ強いほど、乗り越えるためにぶつかり合って受ける衝撃は大きい。
「桜木」だけじゃないんだ。
「福田」だって、バスケができなかった長い期間は大きな屈辱だっただろう。
「魚住」も5回ファウルで退場になった時は、耐え難き屈辱を感じたはずだ。
「赤木」も不慮の事故とはいえ、大事な試合に怪我をして動けなくなった時は、屈辱を感じたに違いない。
「三井」も「流川」も「宮城」も、自分の力が及ばない事態に遭遇した時、悔しさに歯を噛みしめた。


人間は人生の中で、悔しさに体を震わすことが何度かある。
そんな時、どうしたらいいんだろう・・・。
僕は耐えるだけ耐えてきたよ。
これ以上耐えることができないと思えるほどに・・・。
結局はそこから立ち直るには、自分でそれを耐え切って乗り越えなければならないんだ。
きっと、この悔しさを跳ね返すことができるようになる・・・と信じて・・・。
そしてそれができた時、人間は強くなっていくんだろう。


この試合は「桜木」にとって、最大の試練だろうな。
いろんな感情が渦巻いて、平常心に戻るには時間が掛かることだろうけど・・。
でも、「安西先生」が病室で勝利の朗報を待っているんだ。
自分に勝って、早く復帰してくれよ! 「桜木」!


それにしても、この72話のアニメ動画はきれいに仕上がっているな。
スタッフが力を入れて描いた部分なんじゃないかな?
たぶん・・・大事な部分なんだと思うよ・・・。