2008年8月30日土曜日

Slam Dunk28


第58話辺りから、何故か徐々に「赤木」の本領が発揮されていく。
怪我をした状態なので、本来のプレーとは少し違う別の部分のプレーに見える。
「赤木」が現時点でやらなければならないのは、海南の得点を完全に抑え、奪ったボールをチームのメンバーに繋ぐことだ。
それさえ確実に実行していけば、必ず逆転のチャンスが来ると思う。
だが・・・・。


「清田」のシュートを叩き落とし、精神的圧力(?)でフリースローを2本共外させた湘北は、何とかボールを繋いで行こうとするが、「宮益」に止められ、そのまま「牧」が早い動きでシュートを決めてしまった。
やはり海南に追いつくことは難しいのか・・。
6点差に追い上げられ、湘北はますます苦しくなってくる。
それを見た「高頭監督」・・・・また芭蕉扇を広げて扇ぎ出す。
いったい何本芭蕉扇を持ってるんだ?
もしかして、身体のいたる所に何本も隠し持っているのか?(恐るべし・・・高頭)
「さあ、一気に湘北を潰せ!」
この「高頭監督」が吼える声を聞いて「流川」がキレる。
「うるせぇ、じじい!(怒)」
とうとう「流川」に嫌われたじじ・・いや、「高頭監督」(汗)
こりゃかなりムカついたんでしょうな(その気持ち、よーく解かる)


この直後、「流川」からパスをもらった「三井」が渾身のシュートを決める(堀田番長、号泣)
しかし、なかなか点差が縮まらない。
両者共、一進一退の攻防が続き、時間だけが刻々と過ぎていく。
さすがに「牧」は、衰えを見せない。
既に湘北は疲れがピークに達しているようだ。
中でも「流川」は限界に来ていた。


残り時間が少ないことで、焦りの色が濃くなっていく湘北。
「宮城」からパスで「三井」がスリーポイントシュートを放つが・・・・入らない。
そして「赤木」がボールに食らい付く。
何とかもう一度攻撃に持っていこうと、必死に手を伸ばす。
ボールは指先で弾かれ、コートの外へ・・・。
この時の「赤木」の気持ちが僕にはなんとなく解かる気がする。
みんなが疲れて思ったように動けない状態で、無理でも「三井」は得点のチャンスを作ろうとした。
しかし、これが入らなかった場合、シューターとしての精神的ショックは避けられないだろう。
そしてこのチャンスを活かさなければ、また時間だけが過ぎていくことになる。
「安西先生」が「なんとか勝たせてやりたい・・。」と言っていたように、「赤木」もこの時なんとか「三井」のボールを得点に繋げてやりたいと思ったんだ。
この思いを感じ取ったのか、倒れ込んだ「赤木」の代わりに「桜木」がボール目掛けて飛び込んでいった。
「どけぇぇぇーーーーー!!!! (じじい!←心の声)」
「桜木」の手がボールを捕らえ、勢いよくコートの中に投げ込まれた。
その先にいたのが「流川」だ。
「流川」は、最後の力を振り絞って、渾身のダンクを決める。


しかし、最後の力を出し切ってしまった「流川」に、もう試合を続ける力は無くなっていた。
そして「三井」も・・・。
疲れきっている「三井」は、パスに反応できない。
それを今度は「小暮」がフォローに走る。
ここにきて、「赤木」の思いが湘北の強さとなって現れている。
完全に体力を消耗した状態で、必死で得点のチャンスを作ろうとするメンバーのやむを得ぬミスをカバーしようと、それぞれが身体を張ってボールに食らい付こうとする。
強豪の相手をしてきた結果、そのプレッシャーで通常の半分も思ったプレーができない状況の中、それでも味方の掴んだチャンスを一つも逃すまいともがく。
何もしないではいられない。
何もしないでは終われない。
海南に勝つというより、自分に負けたくないのかもしれない。
口の悪い湘北メンバーだけど、それぞれが背負ってきた過去をチームの皆が知っていて、それぞれが持っているバスケへの思いを皆が解かっているから、どんなに疲れていても思わず身体が動いてしまうんだろう。
この粘りは脅威だ。
海南がどんなに突き放そうとしても、湘北は何度でも立ち上がってくる。

こうなったら、あとは時間としぶとさだけがゲームを左右するだろう。

さあ、この勝負、勝つのはどっちだ?!


2008年8月29日金曜日

Slam Dunk27


「少し早いが、勝負を賭けます。」
おおお? 「安西先生」が意味深な言葉を言っている。
どうやら「安西先生」は、海南の要である「牧」を4人掛りで抑える作戦らしい。
そして、一番体力を温存していた「桜木」が重要な役目を果たすようだ。


そして試合が続行された。
湘北は作戦通りに4人で「牧」を囲む。
さすがに4人相手ではキツイだろうな。
動きが取れなくなった「牧」は、外へパスを出そうとするが・・・。
しかしスリーポイントシューターの「神宗一郎」に「桜木」がピッタリ貼り付いてパスを渡さないようにしている。
得点力のある2人をガッチリガードすることで、海南のシュートチャンスを奪おうというのだ。


この作戦は湘北チームにとっても、最良のディフェンス形態だと思う。
この時点で「赤木」「三井」「流川」「宮城」の4人は、相当体力を消耗している。
4人で1人をマークするなら、個人的に動くよりも格段に身体が楽なはずだ。
そして一番スタミナを維持している「桜木」が外を守ることで、幾分その穴を埋めることができるだろう。
ボールを奪った後は、「桜木」が速攻で走る。
だが、シュートはイマイチ決まらない。
本当に一か八かなんだね(汗)
そこを「赤木」がフォロー・・・ダンクを決めた(ふぅ・・・危ないとこだった)


結局次も、海南は攻撃が思うように出来ないまま、湘北にボールを奪われる。
「桜木! 走れ!」
「赤木」の指示に、速攻で走る「桜木」だったが、それを「牧」が追う。
そしてダンクを決めようとする「桜木」の前に「牧」が立ちはだかった。
この一騎打ちで、「桜木」はボールを叩かれ「牧」はインテンショナルファウルを取られた。
この後の「桜木」のフリースローは意外なものだった。
格好は悪いが、下から放り投げるスタイルは、ボールを確実にリングに入れることができた(たぶんマグレ)
「桜木」は下手は下手なりに一生懸命考えているんだな。
つまり上手い人のマネだけでは、自分の実力が発揮できない場合、自分流のやり方を模索してみるべきだということだろうか。
格好がどうであれ、目的はボールをリングに入れることだ。
その目的を達成させることができないなら、どんなことも意味が無くなってしまう。


ところで、僕は文章を書くことが好きなんだが、途中で何度も書くのを止めている。
何故途中で止めるんだ、と言う人がいたんだけど、それにはちゃんと理由があったんだ。
続けることだけがいいわけではない場合がある。
一度リセットすることで、状況を変えるきっかけを作れるからなんだ。
例えば、書き続けている内に、書きたいことが書けなくなってくる時がある。
書いたことが上手く伝わらなかった場合、そのまま続けることは誤解を招く。
思い切って止めることは、次へのステップを踏むことでもあったんだ。
文章が上手な人は、長く書き続けていられるけど、僕には挫折や失敗した時点で、一度白紙に戻し、一からやり直すことが必要だと思った。
次に書き始める時、その挫折した経験を活かすことができれば、一歩上達したことになるんじゃないだろうか。
元々不器用だからね(苦笑)


「桜木」も不器用な男だと思うよ。
運動能力は優れているのに、まだそれをバスケという枠の中で活かすことが出来ずにいる。
もちろん練習不足という面があるのかもしれないけど、自分流のやり方をまだ見つけ出せていない。
自分に合ったやり方というのは、他の人と違うはずだ。
個性があるように、癖というか、自分らしいやり方をそれぞれが持っていると思う。
だから「桜木」が「牧」や「仙道」になれるかと言えば、なれないだろうな。
やっぱり「桜木」は「桜木」なんだよ。
格好悪いけど、誰も他の人がやらないけど、下から放り投げるフリースローシュートは、まさに「桜木」らしいやり方じゃないかな?


「桜木」が一人で走り回っている間、湘北メンバーの体力も回復し動きがよくなっていく。
パスの動きもスムーズになり、連携プレーで得点を稼ぐ。
海南も「宮益」を出し、シューターを2人に増やしてきた。
残り時間あと4分半。
もう後は、どちらがどれだけ粘れるかに掛かってくるだろう。


いよいよ、大詰めだ。


2008年8月28日木曜日

Slam Dunk26


さあ、いよいよ「牧」の巻き返しが始まる(ダジャレじゃないよ?・・笑)
ずっと「牧」をマークしてきた「宮城」は一つの懸念を持っていた。
「牧は・・・まだ本調子ではないのでは・・・。」
と、その途端素早いボール捌きで「宮城」をかわし、「赤木」にボールを止められながらもシュートを決めてしまう「牧」。
このプレーだけでも、伊達に海南が常勝してきたわけではないことが解かる。
これで、海南は湘北を簡単に抑え逆転してしまった。


しかし、「赤木」も黙ってはいない。
「流川」からパスで、更に得点を追加し、リードする。
だが、その直後に「牧」が「宮城」を抜いてシュートを撃つ。
それを「赤木」と「桜木」が止めようとするが・・・止められなかった。
「桜木」の指が当たっていたにも関わらず、ボールはリングに吸い込まれていった。


「牧」の強さは、完璧なボディコントロールと飽くなき勝利への飢えにある・・と「赤木」が分析する。
何でもそうだが、自分の身体が万全でなければ最大限の力を発揮することはできない。
そのベストな状態を常に維持することは、勝利への第一歩だと思う。
怪我や病気、あるいは精神がネガティブな状態だと、それまで必死で練習してきたものを試合で出すことは難しくなる。
まずは、勝つための材料をすべて揃えることが必要なんだろう。
万全な肉体を鍛え上げれば、多少のトラブルも難なく防げるはずだ。
この辺り、湘北は少し違う見方ができる。
見てると、喧嘩や怪我のトラブルに見舞われることが多いみたいだが、むしろ湘北メンバーにはトラブルが多過ぎて、それを回避する経験が豊富であることが強さの秘訣になっている気がする。
つまり、喧嘩で鍛え上げられてしまったということだろう(笑)
でも「牧」よりはかなり不安定ではあるが・・・。


そして、勝つことに対する執着心も強さを発揮するカギの一つだと思う。
「赤木」が1年だった時の先輩が、試合で勝てなかったのも、この勝つことに貪欲でなかったからだ。
勝つために出来ることをすべてやろうとする気持ち。
相手が誰であろうと軽く見ることはせず、十分に分析し、自分に足りないものがあれば補おうと努力すること。
「清田」が試合中に油断し掛けた時、「牧」に諭されるシーンがある。
ただ勝つだけでなく「常勝」を守ろうとするなら、「このくらい・・」という気持ちは捨てなければならない。
試合中には必ず予想外のことが起こる。
気が緩んでいると、その予想外に対応できなくなるんだ。
海南が「常勝」してきたのは、「牧」がその拘りを持って皆を引っ張ってきたからだろう。


湘北は「牧」を止めることができない。
「宮城」と「三井」、更には「桜木」と「流川」の二段ブロックにも、「牧」は瞬時に対応する。
ボールはフリーになった「神宗一郎」に渡り、スリーポイントシュートを決められてしまった。
自分で言うだけあって、入り出したら止まらないようだ。
あっという間に、点差が開いてしまった。
「高頭監督」曰く、『うちに天才はいないが、うちが最強だ。』
入部当初は才能も何も持っていなかった「神宗一郎」だが、その飽くなき反復練習の結果、その技術を磨き上げたという。
しかし、僕は「神宗一郎」に才能がなかったとは思えない。
才能というのは、開花させて初めて「才能」だと認められるものだ。
恐らく彼の才能は何も持っていないように見えるくらい表面に現れていなかっただけで、実はそれまで彼の中に眠っていただけなんじゃないだろうか。
彼が反復練習でその技術を手に入れたのは、他の技術より自分に合っていると判断したからだと思う。
つまり、元々その才能があったと言っていいと思うんだけど・・。


皆、自分の中に眠っている才能がどんなものかを知らない。
自分が解からないんだから、他人にはもっと解からないだろう。
だから、自分には才能がないとか、あの人には才能があるとか、簡単に言うべきではないんだ。
自分というものの中に、物凄い可能性があると信じることができるなら、その個性の中に必ず何かの才能を見つけることができるんじゃないだろうか。
例えば・・自分が好きだと思うことを徹底的にやってみることだ。
途中で諦めてはいけない。
納得できるまで、少しずつでもいいから続けていくこと。
邪魔が入ろうが、他人から叩かれようが、何かを掴んだと思えるまで頑張ってみる。


僕も自分が何に合っているのか判らなくて、何度も挫折した経験がある。
ちょっと齧っては、止めてしまい、その時手元に残ったのは劣等感だけだった。
そういう僕に、周りの評価が低いのは当たり前なんだが、やっぱり悔しいんだな・・。
僕にできること・・・僕にしかできないこと・・・それを必死で探した時期があった。
これなら僕に合ってると思うことを見つけても、必ずそれを打ち崩すことが待っていた。
だから何かを掴むためにまずすべきことは、困難に負けない自分を作ることだったよ。
トラブルや障害に負けない自分が確立されてやっと、自分がしようと思っていたことが出来るようになったんだ。


それと同じように海南のメンバーは、毎日の厳しい練習の中で鍛えられていったんだと思う。
「牧」が湘北の勢いに負けない強さを見せるのも、スリーポイントシューターの「神宗一郎」が常にきれいなフォームでシュートを決めるのも、混戦した試合の中で自分を維持できるよう鍛えてきたからだろうね。


点差が開いたまま、海南の勢いを崩せない湘北は、タイムアウトを取る。
「安西先生」に海南を攻略する策はあるのか?
湘北、ピンチ!



2008年8月27日水曜日

Slam Dunk25


後半から「赤木」が復帰する。
しかし、足の怪我は予想以上に苦痛を与えているようだった。
そこで、ジャンプボールは「桜木」が代わりを買って出る。
そして後半開始早々に、「赤木」が意地を見せ、ダンクを決める。
ついに湘北が逆転した。
「赤木」は、自分が湘北の精神的主柱であることを自覚しているのだろう。
いくら激痛が襲ってきても、それを表に出すことは許されないと思っている。
それは「赤木」がダンクを決めた時のメンバーの顔を見れば解かると思う。
試合中の不安は、ゲームの行方を左右する。
「流川」の快進撃も、「赤木」が抜けた不安を払拭するためだったはず・・。


何でもそうだが、不安は迷いを生み、時間と勢いを失わせてしまう。
何かをやり遂げたいのであれば、まずは不安を取り除くことが大事だと思う。
それは日頃の練習であったり、チーム間の信頼であったり、大事の時の早い決断であったりする。
そしてもう一つ・・・成し遂げた時の明確なビジョンを持つことだと思う。
「赤木」の頭の中は、既に海南に勝った時のビジョンが出来ているんだろうな。
そこに辿り着くために必要なことを一つ一つ実行していけばいいわけだ。
それが出来ていれば、試合中に感じる不安もすぐに元に戻すことができる。
ただ怪我という重いハンディキャップを背負ったままなので、その道のりは険しいものとなるだろう。


「足は痛くねぇんだな? ゴリ!」
「桜木」が「赤木」のダンクを見て、安心したように言うが・・・。
バカやろ!! そんなこと言うな!!(笑)
痛いに決まってんだろ!(赤木涙目)


「赤木」が1年の時の湘北バスケ部の目標はかなり低かったようだ。
大健闘と言う先輩に食って掛かる「赤木」の回想シーンがある。
「赤木」はこの頃から大きな夢を持っていたんだなぁ・・。
大きな夢を持つ者は、それだけ苦労も大きい。
だけど、苦労をしたくないために夢を捨てるのはナンセンスだ。
それは人間が人間である意味と繋がってくると思う。
その手や足は何のために付いているのか?
その目や口や頭は何のために付いているのか?
人間は何故地球上の生き物の中で、一番優れた機能を持っているのか?
例えば、高機能パソコンをメールの送受信だけにしか使わないのと似ている。
それだけなら、高機能でなくてもいいということになる。
優れた機能を有しているということは、何かをするための大きな可能性を持っていることになるのではないだろうか?
だから人間は夢を持ち、その可能性を実現させるために生きている・・・と僕は思う。


「赤木」が1年の頃、「小暮」と共に翔陽vs海南戦を見学に来ている。
そこで自分と同じ学年の「藤真」と「牧」を見た。
その頃既に彼らはスタープレーヤーとして活躍。
「赤木」が夢を抱くきっかけを作っている。
つまりこの時「赤木」は、「藤真」や「牧」に近づける何かを自分の中に見つけたんだと思う。
そうでなかったら、「同じ1年なのに凄い選手だな」・・・だけで終わっていたはずだ。


「赤木」の気迫に、湘北メンバーは安心する。
怪我をしている「赤木」が頑張っているのに、自分たちが頑張れないはずはない。
湘北メンバーは、負けることが嫌いだからね(笑)
相手のチームに対してもだけど、自分のチームに対しても個人的に負けることが嫌いだ。
誰か一人でも踏ん張っている者がいれば、皆勝つという気持ちを維持していられるんだと思う。
「赤木」が抜けた時は、「流川」が踏ん張りを見せたし・・。
このチームワークは、たぶん湘北の強さの一つなんじゃないかな?


しかし、海南にはそれだけでは勝てないだろう。
テクニックと強さと存在感を持つ「牧」がいる限り、簡単に勝たしてはもらえないはずだ。
さあ、どうする! 湘北。


2008年8月26日火曜日

Slam Dunk24


タイムアウトを取った海南のベンチでは、「高頭監督」が一人で鼻息を荒くしていた。
「流川一人になんてざまだ、お前ら!ヤツはこの間中学を卒業したばかりだぞ。」
なーんて言ってますが、僕が前に言ったように「高頭監督」も「流川」を甘く見るという油断を犯していたみたいだね。
中学を卒業したばかりというのは、何の意味もないことだよ。
「流川」はその中学で既にスーパープレーをしていたわけだから・・。


雑誌記者の「相田」も「流川」を誤解していたと気づく。
「彼は既にゲームを支配している。」
ゲームを支配するというのは、その人の一挙手一投足がゲームの流れを決めてしまうほどの影響力を持つことだ。
この時の「流川」は、海南も湘北もどちらをも巻き込むようなプレーを連発している。
だからまるで1対9で試合しているような錯覚を起こす。
「相田」が誤解するのも仕方ないかもしれない。


この時点で「流川」のプレーを冷静に見ていたのは「牧」だけだったと思う。
湘北のちょっとした隙を狙って、瞬時に得点を返してくる辺りさすがだ。
だから「流川」は、それをさせまいと必死にシュートを決めようとするんだ。
気を抜けば、すぐに離される。
「赤木」が帰ってくるまでは、何が何でも同点に漕ぎ着けなければならない。
もし「赤木」が帰ってきても、あの足では思い切ったプレーは期待できないからね。
できるだけ、精神的な負担を掛けずに前半を終わらせたいと思ったんだろうな。


海南は、これ以上得点を入れさせないためにディフェンスを強化させてきた。
「桜木」にボールが渡ると、海南は3人でボールを出させまいとする。
3人に囲まれたらキツイだろうな。
「桜木のフンフンディフェンス」ほどではないけど、ボールを出せる場所は限られてくる。
「桜木」が目を回しそうになっている時、味方が走ってくるのが見えた。
まるで救世主のように・・(笑)
いつも「流川」にだけはボールを渡さなかった「桜木」が、この時ばかりは「流川」を目掛けてパスをする(そんなに嬉しかったのか・・)
そしてそのままダンクに持っていこうとするところを「牧」が止めようとジャンプする。
しかし、「流川」は空中でフェイント・・・「牧」をかわしてダンクを決めた。
このプレーに観衆は度肝を抜いたが、それでは終わらず、更に「流川」は「清田」の隙を突いてボールを奪い、そのままシュートしてしまった。
このシュートで、とうとう湘北は海南に同点まで追いついた。


時に人は精神を極限まで集中させると、感覚が極端に鋭くなる。
この時の「流川」は、シュートに持っていくためのラインをすべて読み取っていたような気がする。
たぶんまるでコンピューターのように、頭の中でゴールまでのラインを弾き出していたんだろう。


「流川」の快進撃に「高頭監督」は芭蕉扇(僕にはそう見えた・・)を折るという暴挙に出た。
ダメだよ・・芭蕉扇折っちゃったら、煮えたぎった頭を冷やすことができないだろ?


そして前半終了。
この時「赤木」が戻ってくる。
「流川」は疲れ果ててるみたいだ。
そりゃそうだな。
あれだけ離されていたのを一人で同点まで追い上げたわけだから。


ハーフタイムの間も「高頭監督」の檄が飛んでいた。
ここで「清田」が「流川」のディフェンスに徹することを決意。
余程悔しかったんだろうね。
「できるのか?」という「高頭監督」の問いに「できる!!!」と答えた「清田」。
しかし、このシチュエーション・・・どうも僕には「スリムクラブ」のコントに見えて仕方がないんだが・・(笑)

2008年8月25日月曜日

Slam Dunk23


「桜木」が引っ込んでいる間、湘北を引っ張っていくのが「流川」だ。
つーか「桜木」が出ていると、「流川」にボールを渡さないよう邪魔をするからなんだが・・。
点差が開いた時点で、自由(?)の身になった「流川」は、何とか点差を縮めようと健闘する。
そして「桜木」の穴を埋めようと「赤木」がリバウンドを取る・・が、着地時に足を捻挫してしまう。
どうも酷く捻ったようで、プレーを続けることはできそうにない。
ついに「桜木」はコートに戻るチャンスを手にした(大丈夫か?)
しかし、「赤木」は湘北のリーダーであり精神的主柱なので、彼が抜けるのは湘北の戦力低下を意味する。
・・・・と雑誌記者は言っている。
でも、本当にそうだろうか?


「赤木」は確かに湘北メンバーをここまで引っ張ってきた。
だが、湘北メンバーはそれぞれが個性的で一人一人が自立した考え(自己中ともいう)を持っている。
常にゴール下を死守してきた「赤木」がいないのは心許無いだろうが、「赤木」でなければ死守できないほど弱いチームでもない。
「赤木」の代わりになる「桜木」がゴール下を守ることで、最低限の戦力低下は防げているのではないだろうか。
むしろ「桜木」にとってゴール下に専念できることは、無駄な動きが減っていいことのように思える。
その証拠に、この後「桜木」のファインプレーが続いていく。
自らを「キングコング弟」と称し(あまりいいネーミングとは言えないが)、「赤木」の代わりを果たそうと踏ん張っている。
でも顔まで似ることはないと思うよ・・・(変な顔だし・・)
このことで「桜木」は自分ができることが何かを頭の中で整理できたようだね。
できることのみに全力を注ぎ、できないことは他のメンバーに任せればいいのだ。
つまり、今までは目立つこと(流川に)勝つことばかりに気を取られていて、自分が何をすべきかが解かっていなかったことになる。


そしてこの後から「流川」の猛攻が始まる。雑誌記者の「相田」は、「流川」を自己中心的なプレーヤーだと決め付けて見るが、実はそうではないんだ。
確かに個人プレーが多い「流川」だが、それにはちゃんと理由がある(よく見てれば解かるのにな・・)
彼が個人プレーに走る場合、他に手段が見当たらない時がほとんどである。
今回の猛攻も、「赤木」が抜けたあげく、「宮城」も「三井」も動けない状態に追い込まれているのを知って、得点差を縮められるのは自分だけだと判断したからだろう。
バスケには制限時間がある。
そのことを頭に入れていないと、海南という強大な相手を前に時間が刻々と過ぎて、得点するチャンスを逃してしまうのだ。
そして多少無理なプレーであっても、得点が入れば勢いがつく。
その流れを作るためにも「流川」が動く必要があったんだと思う。
この時「流川」の頭の中は、一刻も早くそしてできるだけ多く得点することだけだった。
そしてその通り実行していったのだ。
一刻も早く・・・できるだけ多く・・・着実に・・。


「宮城」と「三井」曰く、無口で生意気なヤツ(笑)らしいが、「流川」はかなり誤解されているようだ。
無口なのは集中力があるからで、「赤木」がいない湘北を彼なりに素早く分析し、自分ができる最大のことを考えて結論を出したわけだ。
彼が得点すれば、他のメンバーは「赤木」がいない不安を打ち消すことができ、自分のプレーに集中できる。
どちらかというと「赤木」は声を出し、チームに気合を入れながら引っ張っていくが、「流川」は自分が好プレーを見せることで、黙ってチームを引っ張っている。
「流川ファン」が女だけじゃないのはその辺にあるんじゃないだろうか?


湘北メンバーも、「流川」のプレーには震撼させられていく。
そして危機を感じた海南がタイムアウトを取った。
お・・涼しげだった「高頭監督」の顔が固まっちまいましたねぇ(笑)



2008年8月24日日曜日

Slam Dunk22


「桜木」のあだ名作戦の真意を見抜いたのか(違うと思うが)、高頭監督が「桜木封じ」を決行する。
メンバーチェンジで「神宗一郎」の代わりに「宮益」が出てきた。
この「宮益」、まるでバスケ選手らしからね感じだが、海南の厳しい練習に耐えた数少ない部員の一人だった。
部員の信頼も厚く、練習中に見せた根性を皆が高く評価しているらしい。


「宮益」の実力を試そうと、「宮城」が果敢に攻撃を仕掛ける・・・が、あっさりボールを取ってしまう。
これで「宮益」の実力が大したことが無いのが解かる。
しかし、「宮益」の実力は技術ではなかった。
この場面をよく見れば解かるけど、「宮益」のミスに海南メンバーが瞬時に反応している。
つまり、「宮益」を助けるために海南メンバーが動くというチームワークができているのだ。
湘北とは逆だな(笑)
時々、こういう人物がいるだろう。
ただいるだけなのだが、その場の雰囲気を和らげたり、自然に人が集まってくるような人が・・。
本人はまったく優れているように見えないのに、何か惹きつけられるものを持っているんだろうな。
だからこの「宮益」は、バスケ選手としての価値より、チーム間の信頼を勝ち取った人物と言えるのではないだろうか。


おまけに「宮益」は「桜木」にボックスワンで付くことになっていた。
誰もがミスマッチだと思ったが、すぐにその理由が明らかになる。
「宮益」は「桜木」を挑発するが、シュートを止めるためのディフェンスをしない。
張り合いのない「桜木」は、ことごとくシュートを外す。
まるでそれが「桜木」の実力だと言わんばかりに・・(笑)


例えば、徒競走などで足の速い人と競争すれば、自己記録を上回る走りができることがある。
しかし、足の遅い人と競争すれば、その人自身の実力しか出すことができない。
何にでも当て嵌まることだが、よく追いかけられる側より追いかける側の方が伸びると言われる。
それはたぶん相手の勢いに自分を乗せようとするからだろう。
もしかしたら、本当の実力というのは、競争相手のいない孤独の中でしか見ることができないのかもしれない。
普段の練習の中の自分が持っている力こそ実力であり、公式戦などで実力以上のものを出した時は、周りの強豪の力に乗った結果なのではないだろうか。
とはいえ、そうやって公式戦で実力以上のものを出せるのも才能の内だと思う。
強い相手と戦わなければ、新しい技術も習得できないし、強さの秘訣も手に入らない。
大概はその方法で自分の力を伸ばしていくわけだからね。


ただ「桜木」は自分の実力を自覚していないところがある。
公式戦で実力以上のものを出そうとしても、練習時の基礎があってこその上乗せになるはずだから。
その基礎ができていない「桜木」は、こういう場合自分の本当の実力しか出せないのだ。
逆に「宮益」は基礎ができているので、難なくシュートを決めてしまう。
ここで面白いことに「翔陽戦」での逆の構図が見える。
翔陽は「桜木」を軽く見ていたために、「桜木」が実力以上のものを出した時動揺して負けてしまった。
今回は、「宮益」を軽く見た結果、得点を入れられてしまったわけだ。
うーん・・バスケは奥が深いねぇ(笑)


焦った「桜木」は、「赤木」にシュートを入れるコツを聞こうとする(試合中にそれはどうかと・・)
「赤木」はこの時ダンクだけ狙えと指示を出すが、それを見抜いた「牧」が「宮益」に攻略法を指示。
ダンクを封じられたら、あとはもう打つ手が無い。
結局、「安西先生」は先手を取って「桜木」をベンチに戻した(賢明な判断だな・・)
恐らく、使いものにならないからではなく、「桜木」にこれ以上自信を失わせたくないからだろうな。
「小暮」も言っているが、「桜木」は湘北のムードメーカーだ。
彼が勢い付けば、チームも勢い付く。
「桜木」がベンチにいる間、「安西先生」は何か方法を見つけるつもりなんじゃないかな?

どうやら海南戦は、監督同士の采配がものを言いそうだ。
何と言っても、珍しく「安西先生」がよく動いている(笑)



2008年8月23日土曜日

Slam Dunk21


いよいよ第50話から海南vs湘北の試合が展開される。
湘北は、強豪海南相手にどんな試合をするのか楽しみだ。
でも、海南と湘北のメンバーって、キャラは違うけど同じタイプが多い気がする。
特に「桜木」と「清田」は完全にキャラが被ってると思う(バカっぽいとこが・・)
おまけに「流川」をライバル視してるとこも・・。
2人でボール捌き競争をする辺り、どちらも目立ちたがりなのがよくわかる。
しかし、バスケの公式戦には試合前に前座があるとは知らなかったよ(笑)
是非、コンビでお笑い界に進出して欲しいものだ。


試合開始早々から、湘北の速攻で「流川」がダンクを決めようとする。
だがそれを「牧」に止められた上、パスカットで海南ボールになってしまう。
そのまま「清田」にボールが渡るかと思われたが、「桜木」が特大ジャンプを見せて奪い返した。
残念ながら、トラベリングでファウルを取られはしたが、湘北は初めから海南に競る勢いを見せ付けたのだった。


海南の攻撃に対して、湘北はマンツーマンで対抗する。
雑誌記者の「相田」によれば、湘北はマンツーマンが得意だと言う。
その理由はすぐに解かった。
「桜木」が「牧」に言った「老けた顔」発言がその典型だろう。
いや、むしろ僕は控え室にいた時の「牧」の顔は「ケンシロウ」に似てると思ったんだが・・。
考えてみると、高校生らしからぬ顔の選手って結構出てくる。
たぶん「赤木」が浮かないよう作者が配慮したんだろう。
だが「牧」も負けてはいない。
「赤木」を引っ張り出して、「桜木」の矛先を逸らす作戦に出た(おお、さすがだ・・)


・・・と、こんな風にマンツーマンだと相手の特徴をじっくり観察するのが容易だからである。
恐らく今までの「桜木」の奇妙な発言は、相手を惑わす心理作戦だった・・・とも言えるのではないだろうか(単なるバカ・・とも言えるが・・)
そしてとうとう「牧」をあだ名で呼ぶのに成功している。
大変失礼な呼び方ではあるが、これも「桜木」の作戦だと思う。
あだ名で呼ぶと親密感があって、相手が油断すると考えたのではないだろうか(そこまで考えてないかもしれんが・・)
陵南の「魚住」は「ボス猿」、「田岡監督」も「じじい」呼ばわりしている。
これが怖いもの知らずと言われる由縁である。
しかし、この作戦には落とし穴があって、相手が油断するのと同様、自分も油断する可能性が大きい。
ところが「桜木」の場合、油断させた相手に油断させられると、返って怒りが込み上げてくるようなので、気持ちを高ぶらせるのにはちょうどいいのかもしれない。
ほとんど「自ら撃ち、自ら取ーる」のリバウンドの構図と同じだな(笑)


余談だが、僕は是非とも「桜木」に「高頭監督」にあだ名を付けて欲しいと思っている。
一目見ただけで思わず笑ってしまいそうになるので、とても気になっているのだ。

2008年8月22日金曜日

Slam Dunk20


「葉子」の様子がおかしかったので、心配になった「桜木」は武園に潜り込んで真相を突き止めようとする。
だからさー、そんなのほっとけばいいじゃん。
結局、大したことも言えずに帰ってきてるし・・。
うーん、「桜木」がバスケを始めたきっかけが「葉子」の彼氏「小田」だから、気になってしょうがないのか・・。
とりあえず、あれが「桜木流」の激励だったんだろうな。
ライバルだから「頑張れよ」とは素直に言えないってことだ。
口が悪いのは、「小田」の本音が聞きたかったからじゃないかな?
「葉子」が何も言わないのは、「小田」が怪我のことを隠していたからだし・・。
そういう男だから、誰にも本音を吐かない性格なんだろうな。
「桜木」は「小田」がどれだけ本気なのかを確かめたかったんだと思うよ。
「小田」が全国制覇という夢を口にしたのを聞いて、「桜木」は安心したと同時に自分の気持ちも奮起したに違いない。
だから徹夜で練習なんて無謀なことするわけだ。


いよいよ武園vs海南の試合が始まった。
この試合、海南は「牧」「清田」の主力メンバーを抜いたチームで当たってきた。
初めは武園が調子を上げ、続けて得点していく。
だが、「小田」の怪我が試合中に悪化し、チームの足を引っ張るようになると、途端に海南の猛攻が開始された。
スリーポイントシューターの「神宗一郎」が、次々と得点を上げついには100点を超えてしまう。
何とか追いつこうとする「小田」は、無理がたたって倒れこんでしまった。
なんだかこの場面、「三井」の時と似てる気がする。
怪我のことを考えれば、これ以上続けることは困難だと思う。
でも、今は公式戦の真っ最中で、ここで止めれば念願だった全国制覇の夢は絶たれるだろう。
さあ、どうする?小田!


足の痛みに必死に耐えている「小田」に「桜木」が問いかける。
「こんなところでぶっ倒れてて、全国制覇だ?笑わせんじゃねぇ!てめぇの夢はこんなもんなのかよぉ!」
恐らく「小田」にとって、今回の怪我は今までで一番堪えた悪条件だったのだろう。
武園には「小田ファン」がたくさんいる上に、「葉子」という彼女も応援している。
どん底に落ちても常に誰かが支えてくれるという甘い環境にあって、今怪我を理由に退場しても誰も彼を責めたりしないはずだ。
むしろ心配してくれる人は多いだろう。
会場からは「小田くん、可哀想・・。」という言葉が聞こえてるし・・(もしかして桜木はこれが気に入らなかったのかも・・)
だけど、今退場してしまうと「小田」は、それ以上頑張るということができなくなる。
自分で限界を決めてしまうんだ。
上手くなりたい、もっと上に上がっていきたいと思うなら、もっとギリギリまで自分を追い詰めるという挑戦をしてもいいんじゃないだろうか。


心が負けてしまうと、身体は動かなくなる。
精神を鍛えるには、逃げ場の無い公式戦は絶好の鍛え場所だ。
「小田」だって、毎日物凄い量の練習を重ねてきたはずだし・・。
その練習で苦しんだ日々を信じる気力があるなら、ぶっ倒れる最後の時まで踏ん張ってみるべきだと思う。
僕も同じような経験がある。
「もうダメだ・・」と思った瞬間、苦しさに耐え兼ねて気を失ってしまった。
そして目が覚めた時は、10分経った状態だった。
そこで止めることはできたんだが、「まだいける」と思った僕はそのまま続けたんだ。
あの時止めてしまっても、誰も咎めはしなかったはずだけど、自分自身が納得できなかったんだな。
戦うということは、挑み続けることだ。
挑み続けるということは、前進しているということだと思う。
それがどんなに鈍い進み方であっても、確実に前に進んでいるんだ。


「桜木」の言葉に「小田」が奮起する。
倒れ掛かっていた気持ちを持ち直し、試合続行を決めた。
そして武園は最後の力を振り絞って戦った。
結果は海南の圧勝に終わったけれど、「小田」にとっては特別な試合になったんじゃないだろうか。


「小田」は何のために全国制覇の夢を追いかけていたのか。
実は全国制覇が目的だったわけじゃないんだな。
誰かとその喜びを分かち合うため・・なんだと思う。
「桜木」も「宮城」も「赤木」も「三井」も「流川」も「小暮」も「彩子」も「晴子」も「安西先生」も・・・。
皆で夢を追いかけているのは、皆でそれ達成した喜びを分かち合いたいからなんだ。


その夢が大きければ大きいほど、喜びも大きいんだろう・・・。


2008年8月21日木曜日

Slam Dunk19



翔陽に勝って、興奮覚めやらぬ「桜木」。
惜しくも得点にはならなかったものの、最後のスラムダンクですっかり人気者(?)になった「桜木」は、予想通りいい気になっていた・・。
早朝から練習する熱の入れようで、「赤木」を驚かす。
その時「晴子」が持ってきた新聞に試合のことが載っているのを知った「桜木」は、学校中に配ってるし・・(変装せんでもイイと思うが・・)
しかし、気になったのは、登校してきた「流川」の自転車がピンクだったのには驚いた。
ピンクの自転車といえば、「桜木軍団」が乗っていた自転車もピンクだった気が・・・(何故ピンク・・?)


更に気になるのは、海南vs武園戦だ。
何が気になるって・・(笑)
そりゃあ、武園には「桜木」をふった50人目の女の子「葉子」がいるからだが・・。
こういう場合、男としてどうなんだろ。
「葉子」の彼氏「小田」と対決したいもんなのだろうか?
それはふられた腹いせか?
つーことは余程悔しかったんだな。
「小田」は「桜木」に比べてまさにスポーツマンって感じだ。
バスケに足を踏み入れた「桜木」は、すべてのバスケマンを「俺がすべて倒ーす!」と思っているみたいだから(笑)
と思ったら「小田」も「桜木」と対決したがってるらしい(へぇー・・)


おお、わかったぞ。
「小田」は湘北との試合中に「桜木」のフンフンディフェンスを受けたのだ。
このフンフンディフェンスに度肝を抜かれた「小田」は、かなり精神的ショックを受けたんだろう(ああ、きっとそうだ!)

じゃあ・・何故翔陽戦では、フンフンディフェンスをしなかったんだ?
僕は「桜木」のフンフンディフェンスを見た「藤真」の顔が見たかったのに・・。
今度は是非一試合に一回はフンフンディフェンスを見せて欲しいな。
トップクラスと呼ばれる選手の慄く顔が見たい・・・と思う僕は変だろうか?



その日の夜、ラーメン屋で腹を満たした「桜木軍団」の前に武園の「葉子」が現れた。
そして・・・偶然にも「晴子」にも遭遇。
「桜木」危うし・・。
実はなんてことない組み合わせなんだが、「桜木」にとっては如何ともし難い状況になってしまった。
後で「晴子」の様子が気になって仕方が無い「桜木」だが、まったく心配無用・・。
この場合、「晴子」にヤキモチ焼いて欲しかったのだろうか?
微妙な男心です。
だが「桜木」よ・・・ヤキモチは限度を超えるとこえぇーぞ。
追いかけてる方が幸せだって!
追いかけられるようになったら・・・(南無・・)

2008年8月19日火曜日

Slam Dunk18



「三井」のスリーポイントシュートで、翔陽に追いついてきた湘北だが、状況は相変わらず苦しいものだった。
「宮城」が敵の隙をついてボールを奪っても、「藤真」がすぐに取り返してしまう。
ゴール前ではファウルを恐れて、「桜木」が思い切った動きができない。
翔陽も「桜木」が湘北の弱点になっていることを解かっているので、なおさら「桜木」に圧力が掛かる。
それでも「三井」の勢いは落ちなかった。
「長谷川」が必死でブロックしても、「三井」のシュートスタイルは崩れなかった。
それを「海南」のスリーポイントシューター「神宗一郎」が注目する。
「一度入り出すと止まらなくなるタイプじゃないかな・・。俺と同じかな。」(僕は書き出すと止まらない・・笑)
同じポジションの相手には、誰しもライバル視するものだ。
注目されるというのは分析されるということで、対戦する時には今以上に圧力が掛かる。
しかし、それこそトップを争える相手だと認められたことでもあり、インターハイを賭けて戦う価値があるんだろう。


翔陽は執拗に「桜木」から攻めようと、ゴールを狙ってくる。
ファウルを怖がって手が出せない「桜木」の代わりに、「流川」が手を出してきた。
ボールを弾いて得点を許さなかったが、ハッキングでファウルを取られる。
しかし、翔陽側のフリースローが入らず、「赤木」「桜木」「花形」がリバウンドでボールを取ろうと飛び上がるが、そのボールを「流川」が奪い取る。
速攻で「三井」にボールを投げるが、「藤真」がそれをカット。
弾かれたボールを掴んだ「三井」の目に「流川」が映った。
ギリギリで「流川」にボールを投げた「三井」はそのままベンチに倒れこんだ。
ボールを受け取った「流川」は、速攻でダンクを決めた(この辺りハラハラするなぁ・・)


結局「三井」は試合が続けられず、ベンチに下がった。
ちょっと残念な展開だけど、この時の「安西先生」の言葉がイイ!
「三井くん・・君がいて良かった・・。」
あの動けない状態から奇跡的に立ち上がり、猛攻撃を続けて翔陽に追いつくまで得点できたのは、まさにMVPスリーポイントシューター「三井」の功績だった。
「安西先生」が期待した通りに、その力を存分に発揮した「三井」。
あの気迫が無ければ、湘北はズルズルと押され続けて点差が開いたまま追いつけないでいただろう。
公式戦で負ければ、そこで終わりだ。
悔いが残る過去を持つ「三井」は、この公式戦で悔いの残らない試合をしなければならなかったんだな。


後悔の無い人生なんて無いものだが、後悔だけでは先に進めない。
今、この時に、できることを精一杯やっておかないと、過去に潰されてしまうだろう。
後悔するのは、本来の力を全力で出し切らなかったからであり、結果がどうであれ全力を出し切ったなら後悔はしないものなのだ。
そして、必ずそれをちゃんと見てくれてる人がいるんだ。


さて、問題は「桜木」だな。
まさに今「桜木」は全力を出し切ることができないでいる。
「流川」が口出ししたのは、見兼ねたからだろう。
「なーに縮こまってやがる・・。らしくねぇんじゃねぇの?」(エコー効果付き)
図星を衝かれて、悔しさのあまりコートに頭突きをする「桜木」・・(ありえねぇー)
「いい加減にしろ!お前らの敵は翔陽だ。」
「赤木」が2人の割って入るが・・・。
だが「桜木」が本当にライバル視してるのはたぶん「流川」だろう(晴子の声援を独り占めしたいだけー)


残り時間2分30秒を切った。
翔陽攻撃で、再びリバウンドのチャンスがやってくる。
そのリバウンドを「桜木」が取った。
これで自信を取り戻した「桜木」は、「宮城」にパスを送り「流川」がゴールを決め、湘北はついに逆転する。
この速攻に「藤真」が動揺してしまった。
「藤真」の動揺は、翔陽の動揺に繋がる。
そのため翔陽は勢いに乗れないまま「桜木」にボールを持って行かれてしまった。
そして「桜木」の『スラムダンク!!』
恐らく「桜木」は覚悟をしてダンクを決めたに違いない。
5ファウルで退場になることを・・。


時に・・どんなに不利な状況でも、やらねばならないことがある。
自分を捨てて、何かに立ち向かわなければならないことがある。
何もしないまま燻っていては、いつか後悔という穴に埋もれてしまうだろう。
自分にできることがたった一つであったとしても、全力でそれを成し遂げようとするならば、得難いものを手にするはずだ。
渾身の「スラムダンク」を決めた「桜木」は、その得難いものを手に入れた。
それはきっと言葉で言い表せないものだと思う。


自分のすべてで何かを成そうとした時、身体が・・細胞が・・全身で震えるような感覚。
エネルギーが身体の中で渦巻いているような感じ。
誰でもは経験できない何か・・。
壁をぶち破った者だけが、感じることができる。
もしかしたら、アスリートたちなら解かるのではないだろうか。
無理だと思った壁を自らの力でぶち壊した時、「世界は変わる」のだ。


「桜木」が退場になった後、必死でゴールを死守する湘北。
まるでこの戦いの犠牲になった「三井」と「桜木」の思いに応えようとするかのようだ。
最後はギリギリのところで翔陽がシュートを外し、湘北がそのままリードを守った。
勝敗は紙一重だったと言えるだろうな。
それは控え室で寝ている湘北メンバーの姿を見れば解かるよ(笑)


2008年8月18日月曜日

Slam Dunk17


「藤真」が出てきて、一気に逆転されてしまった湘北。
「宮城」と「桜木」が「藤真」を止めようとするが、シュートを決められた上にファウルを取られる。
翔陽の初めのメンバーだけでは、防御力はあっても攻撃に使えるのは「花形」だけだった。
しかし「花形」は背が高いので、ゴール下を陣取って欲しい戦力だ。
だからポイントガードの「藤真」がリードすることで、攻撃力が増したことは当然だろう。


長身が揃った翔陽メンバーに、テクニックのある「藤真」が入ったことで、湘北は予想以上に振り回されたのだろう。
「三井」はスタミナが切れて、思ったように動けなくなっていた。
それに気づいた「安西先生」がタイムアウトを取った。
一方翔陽では、「長谷川」が「三井」にボックスワンで付くことを決意する(髪型が仙道に似てる・・流行か?)
「長谷川」は、中学時代に「三井」との対決で負けている。
しかし、その後「三井」はグレてバスケから遠ざかってしまったが、「長谷川」はその間猛練習を重ねていた。


ある時、「長谷川」は街中で「三井」が3人の不良仲間とたむろしているのを目撃する。
打倒「三井」を心に刻んで練習してきた「長谷川」には、簡単にバスケを捨てた「三井」が許せなかったんだと思う。
そんな「三井」に自分が負けるわけがない・・・いや、負けるわけにはいかない・・・そう思ったんだろうな。
フラフラな「三井」をガッチリマークして譲らない「長谷川」は、シュートする隙を与えない。
湘北は勝利のカギを握る「三井」のスリーポイントシュートをすっかり押さえ込まれてしまった。


その上、リバウンドを取った「桜木」が、「藤真」にボールを取られまいとして、「花形」に肘鉄を食らわしてしまう。
これで「桜木」のファウルは4回となり、後一回で退場になるところまで追い込まれてしまった。
完全に流れは翔陽に傾いていた。


そして「三井」は崩れ落ちた。
疲労がピークに達して、動けなくなったのだ。
メンバーが心配して駆け寄っていく。
「これが俺の姿か・・・」
過去に頂点を極めた者は、その後大概下降線を辿っていく。
それはプライド・・あるいは驕りが原因で、本来の自分を見失ってしまうからだろう。
一番大事なのは、今の自分の実力を発揮することだ。
こういう時に必要なのは、初心に帰ることじゃないだろうか。
純粋にボールを追っていた時のことを思い出せばいい。
「三井」が常に心の支えにしてきたのは、「安西先生」の『諦めちゃいかん』という言葉だった。
それを思い出した時、「三井」の目の色が変わった(ちょっと怖い・・)
「こういう時でこそ、俺は燃えるヤツだった。」
底力のある人は、逆境になればなるほど肝が据わって来る。
それはどん底(地獄)を知っているからだ。
地獄から這い上がってきた者は、たとえどんなことが身に降りかかっても、立ち上がることができる。
「桜木」の「蚊がいる」・・と同じだ。
ダメージが芯まで届かないんだ。
痛みや苦しみは一過性のものだと解かっていれば、耐え切った後に反撃ができる。
もし耐えることができずに諦めてしまったら、そこで終わりだ。
だから「安西先生」の言葉が、「三井」を奮い立たせるんだろうな。


相手のファウルで「三井」にフリースローのチャンスが与えられる。
少しでも休んで体力を温存しておきたいところだが、「三井」はすぐにボールを放つ。
勢いとか流れというのは、待ってくれないものだ。
「三井」は自分の中の闘志という勢いに乗るため、時間稼ぎを拒んだんだろう。


「三井」が三本のフリースローを決めて、湘北が追い上げる。
そして無謀にもオールコートで、翔陽に当たってきたのだ(大丈夫かいな?)
この時の「三井」の気迫が尋常じゃない・・(長谷川気迫負けしてる・・)
もしかして「三井」も「目で殺す極意」の持ち主か?
たぶん不良時代に習得したものと思われる(やはり影でいろいろやってたな・・コイツ)
あっさりボールを奪い返した湘北は、「宮城」から「三井」にパスが渡ってすぐ、スリーポイントシュートを決めた(はや・・)


時に人は、精神が身体を凌駕することがある。
普通なら動くことさえままならない状態でも、異常なほどの気迫を持っていれば、考えた以上の力を出すことができる。
まさにこの後の「三井」の快進撃は、精神力で勝ち取ったと言えるだろう。
それはもちろん「安西先生への恩返し」と湘北チームを全国へ連れて行くという当初からの強い思いからだった。
何のために自分はここにいるのか・・・。
「三井」がその答えを出すためには、自分自身が全力で動くしかないのだ。


それにしても、スリーポイントシュートが入った時の「三井」は、イイ顔するねー(笑)


2008年8月17日日曜日

Slam Dunk16


翔陽は湘北を甘く見ていた・・・と言っても、湘北を甘く見てなかった学校なんてなかったよ(笑)
だってついこの間出来立てホヤホヤのチームですから。
大体が有名校有名選手がマークされるはずで、普通は無名の弱小校を一々チェックしないと思う(彦一くらいだろ・・)
たぶんたまたま嵌るような選手が短期で集まっただけで、実際は物凄く荒削りなチームなんだと思う。
でも、それだからこそ油断という罠に皆一回は嵌るんだ。
だとすれば、実力が表に出た時点で相手の油断を勝機に持っていくことは困難になるだろうね。


思った通り、今度は翔陽の「花形」がその実力を見せ付けるプレーをする。
思わず立ち上がった「藤真」も、それを見てまた座ってしまった。
慌てることはないと思ったんだろうな。
メンバーも「遠慮するな。」という「花形」の言葉に息を吹き返した。
この後も圧倒的な強さを見せる「花形」に「赤木」も圧倒されてしまう。


しかーし、「花形」の見事なリバウンドを見て、一人で自分の世界に浸りつつある男がいた。
『リバウンドを制する者はゲームを制す』
「桜木」・・・また良からぬことを考えているのか・・・。


ゲームの前半が終わる直前のゴールで、追い込まれた湘北が意地を見せる。
「花形」の撃ったボールに食い付いた「赤木」の指が微かに触れ、リバウンドのチャンスを作る。
そこへ一斉に飛び付いた選手の中に、一際高くジャンプした「桜木」の手がボールを捕まえる。
そして前半終了の合図。


とにかくギリギリのところで抑えた湘北だったが、皆疲労の色が濃くなっていた。
しかし、「桜木」だけは「晴子」のところで励ましを受けていた(ゲンキンなやつだ・・)
たぶん控え室にいるより、「晴子」に激励されていた方が元気が出るんだろう。
それを分かっているのかいないのか・・・「晴子」も「すごいわ!」を連発。
とうとう「桜木」を調子付かせてしまったのだった・・。
いかん・・・何か不吉な予感がする。


後半戦が始まり、調子付いた「桜木」にボールが渡る。
そのままシュート・・・だが、入らない(汗)
そして「自ら取ーる」。
この「自ら撃ち、自ら取ーる」の連打攻撃に、さすがの「花形」も驚きを隠せない(笑)
「何か変だ・・あいつ・・動きが・・予測がつかん・・。」
ちょっと得体の知れない生き物に遭遇したような反応をする「花形」だった(可哀想に・・)
人は理解不可能な生物に出会うと恐怖を覚えるという・・。
湘北のメンバーのほとんどが不良から転向してきたヤツばっかりだからな。
考え方や価値観、行動の選択は、自分流で判断している。
つまり、バスケとはいえそれぞれのプレーは彼らの生き方そのものだから、バスケ以外のことがバスケに影響していると言える。


外国で活躍するバスケ選手に黒人が多いのは、運動神経が優れていることもあるが、その生き方がバスケに反映されているのではないだろうか。
あらゆる意味で生きることの執念みなたいなものがあって、それでしか得られない何かがバスケにはあるんだと思う。
陵南の「福田」という選手のように、ストリートに設置されたリングに向かって、したくてもできなかった悔しさなんかをぶつけていたり・・。
「桜木」も「宮城」も「三井」も、挫折というものに何度も潰されそうになった経験がある。
だからいろんな局面を打開するための一種の本能みたいなものが、試合中の行動に表れるんだよ。
「桜木」みたいな妙なヤツほどプレーが面白く見えるけど、それは基礎のない彼なりに必死で考えた結果なんだと思う。


この後、こぼれ球を次々にリバウンドで拾っていく「桜木」に、驚異的な運動能力を認める「花形」だったが・・。
第41話後半、「藤真」が再び立ち上がる。
とうとうメンバー交代を決意したらしい。
翔陽のエース「藤真」が出ると聞いて「海南」「陵南」が揃って観客席に現れた。
「藤真」は湘北に逆転され気落ちしている翔陽チームの尻を叩いて喝を入れる(いや、もしかしてお仕置きか?)
「海南が見てるぞ。」
海南と聞いただけで、翔陽チームの闘志が一気に燃え上がった(どんだけー?)
ベストメンバーとなった翔陽は、ポイントガードの「藤真」が湘北を翻弄し、あっさり得点してしまう。
選手としての「藤真」は、ベンチで監督している時と違って、闘志むき出しの熱血漢だった。
もしかして、湘北メンバーと似た性質なんじゃないのか?
眼つきも凄く鋭いし・・・あ・・・まさか「目で殺す極意」を持っているんじゃ・・(桜木危うし・・)


2008年8月16日土曜日

Slam Dunk15


「彦一」が注目していたのは、ポイントガードの「宮城」だった。
同じように身長が低いことで、「彦一」自身が目指すことができるバスケのヒントを「宮城」が持っているような気がしたのだろう。
誰もが「宮城」の存在価値を軽く見ていたようだが、それが間違いだったことはすぐに証明された。
確かに長身同士のパスには手が出せないが、バスケはそれだけでボールを運ぶものではない。
一度「宮城」がボールを持ったら、持ち前の早業ですり抜けていく。
目線が低いということは、ディフェンス位置の穴が見え易いということであり、それが長身の選手には分からないんだろう。
いい選手というのは、自分のいい面も悪い面も分かっている。
試合では、悪い面を補う自分のいい面を引き出さなければならない。
自分の力を最大限に発揮するためには、すべての悪い面を転換する必要があるんだ。
「宮城」はそれを瞬時に判断して、翔陽のデカさの弱点を突いた攻撃をした。


それともう一つ。
どんなに有利な資質を持ったチームであっても、気の緩みが思わぬ落とし穴になってしまう。
つまり、相手を軽く見るという油断が相手に攻撃する隙を与えてしまい、試合の流れを変えられてしまうことがある。
この後、「宮城」からパスをもらった「桜木」が得点するが、これは2人を甘く見るという油断がもたらした結果なのだ。
もちろん「宮城」の瞬間的に状況判断する力があったからではあるが・・。


バスケをする者のほとんどが、初めは自分に最適なポジションとプレーの可能性に迷う。
「彦一」も陵南というチームの中で、自分にベストなプレーがどんなものであるか模索していた。
そして「宮城」のプレーを見た「彦一」は、自分に無いものを羨望するより自分にできる可能性をポイントガードというポジションに見つけたのだろう。
「彦一」はさっそく「宮城」を師匠としてついて行く決心をしたようだ(要チェックやぁ!!)
こんな風にいい選手は、知らないところで誰かに影響を与えている場合がある。
自分の技を磨くことも重要だが、それを見せるということもまた大事なことなんじゃないだろうか。


そして「宮城」のフェイクが利いて更に得点を上げる。
湘北が勢い付いたところで、翔陽がタイムアウトを取る。
湘北に傾いた流れを引き戻し、対湘北における作戦の変更のためだが、「藤真」はまだベンチから動こうとしない。
陵南の「田岡監督」によれば、「藤真」が翔陽の要であり、それが選手として出ていない限り翔陽はまだベストではないらしい。
つまり、「藤真」が選手として出て初めて翔陽の真の力が発揮されるというのだ。


翔陽は作戦通りディフェンスゾーンを変え、切り込まれないようにしている。
これでは「宮城」も上手くパスが回せないだろうと読んだんだな。
しかし、またここでも翔陽の見落としが原因で、思わぬところから得点が奪われることとなった。
「三井」」のスリーポイントシュートだ。
つまり、翔陽は「三井」も甘く見ていたんだな。
MVPが過去であろうとなかろうと、「三井」は復帰直後から実力を発揮している。
実は、不良やってるフリしながらこっそりどこかで練習していたんじゃないか?・・・と思わせるほどブランクが無かったわけだ(笑)


いくら切り込まれないように中を固めても、外からシュートできるなら、このディフェンスゾーンは意味が無くなる。
「三井」のこのスリーポイントシュートによって、翔陽は湘北を押さえ込む手立てを失った。


そして、ついに「藤真」が動いた。
立ち上がってジャンパーを脱ぐ「藤真」・・・(たぶん暑かったんだろう・・・え?)


Slam Dunk14


翔陽相手に苦戦する湘北だが、その原因はやっぱり「赤木」にあったみたいだな。
「赤木」がいつもの冷静さを失っていて、それが他のメンバーを動揺させていた。
本当なら「赤木」がチームをまとめなければならないはずだが、内輪もめの中に入ってしまっている。
「三井」も得意とするスリーポイントシュートが撃てなくてイライラしてるし、「桜木」はいつものように口の方が動いてる始末。
そして、翔陽のデカさに思ったような攻撃ができない「宮城」。


そんな停滞ムードを変えるのが第38話の「流川」だ。
チームの中で唯一冷静にものを見ていたのは彼だけだった。
メンバーの不甲斐なさに業を煮やしたのか、「流川」が自らボールを取りに行く。
そして翔陽のディフェンス2人の間から、ボールを入れて得点してしまった。


あまりに見事な速攻に、会場が息を呑んだ。
もちろん「流川親衛隊」は半狂乱気味に歓喜している(汗)
と思ったら「晴子」まで・・・。
すっかり「流川」の思惑通りになってしまったようだ。
恐らく「流川」は、自分が一番目立つチャンスを伺っていたのだろう。
何となくこれで「流川」が何を考えているかが分かる。
一見クールに見えるが、実は口下手な分行動で自分の意思を表すタイプらしい。
必ず一試合に一度は、会場をあっと言わすようなプレーをしたいという彼なりの美学があるのだ。
そのためには、夜遅くまでする練習も苦にならないと思われる。


予想通り、この時敵だけでなく味方まで「流川」のプレーに度肝を抜いた。
しかし、「流川」のこの個人プレーは味方のメンバーから不評を買う。
恐らくその原因は「流川」の顔にあるんだと思う。
「藤真」や「花形」に顔のコンプレックスを刺激されて思った動きができない「赤木」や、小さいことがネックになっている「宮城」、過去とのギャップを指摘された「三井」・・。
「桜木」は・・・いつものように何もできないまま試合が進んでしまっているし・・。
その各自の欠点が試合に影響しているというのに、「流川」だけそういうものに惑わされてない。
とりあえず顔もイイし、背も高い。
一年の中では期待のルーキーと称されている。
それがすべて気に入らないんだな・・・後の4人は・・(笑)


一気に闘志が燃え上がった4人。
その直後のプレーは、今までと打って変わったように勢い付いていた。
ああ、わかった。
もしかして、本当のライバルは、翔陽じゃなくて「流川」なのか・・。
なんか戦う相手間違っているような気が・・。
たぶん湘北というチームはお互いが競り合うことで、勢いに乗ることができるんだろう。
やっぱ、何か違うな・・このチーム・・。
ちょっと道を踏み外せば、お笑い芸人になっている可能性が・・。
そうだな・・・例えば「ザ・プラン9」とか・・「超新塾」とか・・。


この湘北を「彦一」が観客席から熱い視線を送っている。
「流川」には羨望の眼差しを・・・。
そしてもう一人・・「彦一」は何かを期待している風だった。


2008年8月15日金曜日

Slam Dunk13

miurin_4601
miurin_4601 posted by (C)KAZU

四回戦も立て続けに5ファウルで退場になってしまった「桜木」は「退場王」という地位を確固たるものにしたのだった。
これにはさすがの「桜木」も落ち込んでしまったのだが・・。
退場してしまったら、どんなに練習を積んでも活躍することはできない。
「赤木」から教えてもらった「目で殺す極意」も、その場限りのでまかせだと気づいた。
きっと「赤木」は冗談のつもりだったんじゃないかな?
あんまり近道をしたがる「桜木」には、こういう冗談でも言っておかないとやる気を出さないからな。
予想通りバスケの練習より極意の練習の方に力を入れていたようだし・・。


しかし「桜木」には、唯一「赤木」から太鼓判を押された「リバウンド」がある。
長身とそのジャンプ力で、ゴール下を制してくれれば、素人同様であってもチームの戦力になると思ったんだろう。
こぼれ球を拾うというのは一見地味に見える。
つまり行為としては、シュートしたボールのサポートをするということだからだろうな。
でもこのサポートが完璧にできるなら、相手陣地のボールを入れるリングを一回り大きくしたことと同じことで、得点の確率が格段に高くなるということなんだ。
逆に自分たちの陣地では、リングの大きさを一回り小さくすることになり、相手側の得点の確率を低めることになる。
これを使わない手はない。


さて、いよいよシード校の翔陽と対戦することになった湘北だが、皆かなり緊張しているようだったね。
「赤木」と「桜木」は目の下に隈作ってるし、「三井」はトイレが近くなってるし・・(笑)
しかし・・申し訳ないが、アニメで露骨にトイレシーンを描かないで欲しい。
おまけに・・・「出ねぇ・・。」という台詞も却下したい。
と、思わず動画を指差してツッコミ入れたくなったのは、いろんなことを想像しちまったから・・。
そこへ翔陽の選手が入ってきて、何やら「三井」の悪口を言っているようだった。
それを聞いて奮起する「三井」だったが・・・。


翔陽の応援は、人数が多いこともあって、会場内が熱気で溢れている。
その雰囲気に呑まれてしまったのか、「赤木」が試合開始早々にファウルを取られてしまう。
たぶん・・・相手チームの選手がカッコ良かったからだろう(きっとそうだ・・)
「藤真」と「花形」は、今までの対戦校にはいないほどのハンサムだ。
「藤真」は選手兼監督も務めているので、ハンサムなのにしっかりしている。
監督が選手として活躍すれば、チームの士気も上がるんじゃないかな。
戦略やものの見方が、選手と食い違い難いんだと思う。
もちろん他の監督より経験が浅いし、二重の責務を負うことになるので、デメリットもあるんだろうけど。
しかし、それを補うに値するほどの翔陽選手のデカさ。
このデカさだけでも、有利であることは間違いないだろう。


そのせいだと思うが、湘北の選手の動きが固くなっている。
今まで対戦してきた相手には、常に「赤木」のようなゴリ顔がいた。
綾南の「魚住」や、三浦台の「村雨」と「内藤」など、「赤木」にとっては親近感のある顔ばかりだった。
それが今回の翔陽にはない。
何か、自分たちとは違う次元にいる相手のような気がしたんじゃないだろうか。
ここで思わぬ「赤木」の弱点が露呈してしてしまったな・・。


しかし、湘北には意外にもそれに対抗できる人物がいる。
翔陽の「花形」に対して、闘志を燃やすヤツが・・・。


2008年8月13日水曜日

Slam Dunk12


インターハイ予選の三回戦だというのに、「三井」と「桜木」がベンチ入りしていなかった。
「桜木」はともかくとして(寝坊が理由だし・・)「三井」が時間に遅れるとはいったい・・。
その前日に病院で診察を受けた「三井」は、帰り道で「テツオ」に会っている。
その時、「テツオ」は何気に「三井」を応援(?)している風だったが・・。
本当は引き止めたかったに違いないんだ。
長い間つるんでいたわけだし、今までとまるきり違う道を歩き始めた「三井」に対して少なからず寂しさも感じていたはずだと思う。
それでも、「三井」が本来の自分を取り戻して活き活きしているのを見たら、黙って見ててやりたくなったんだろうな。
実は「テツオ」自身も少し変わってきたのかもしれない。


ところが、第35話ではまた暴力沙汰に発展してしまっている。
湘北体育館での騒動が原因で、「三井」が抜け「テツオ」は単独行動をしていた。
しかし、今まで仲間だった「リュウ」が、今度は「テツオ」を締め上げるために襲ったのだ。
「リュウ」はせっかくバスケ部襲撃の助っ人として出向いたのに、話を持ってきた本人が寝返ってしまったのに腹を立てた様子だった。
不良仲間でも体面というか筋というか・・そういうのがあるだろうから、「リュウ」の気持ちも分かる。
だからさ・・・早目に手を打っとけば良かったんだよ。
「堀田」と一緒に「リュウ」も誘ってデニーズに行って、フルコースデザート付きでも奢ってやればこんなことにはならなかったんじゃないか?(たぶん・・)
こういう場合、一度手を出したら引っ込み付かなくなるからな。


これから試合だっていうのに、「三井」もボコボコに殴られてるし・・。
そうだ!・・・「リュウ」もバスケ部に誘えば良かったんじゃないか?
つるんでた仲間がバラバラになっちまったから、腹いせにこういうことするんだよ。
いっその事、不良グループ全員バスケ部に入部すれば、誰も文句言えないだろう?
そして、暴力の代わりにお互いをしごき合うってのはどうだ?(エネルギー有り余ってるみたいだから・・)
そうなれば泣く子も驚く、最強不良バスケ部の誕生だ。
だいたい湘北バスケ部のスタメン自体その傾向が強い。
恐らく、違和感は無いだろう。


リンチはエスカレートしていくが、「テツオ」はこの時「三井」を庇うんだな。
そして二度目のダウン・・。
テツオが鉄パイプで殴られるとは・・・(もしかして・・ダジャレ?)
「三井」は逃げ出せない状況に追い込まれ、土下座を強要される。
それならと、あっさり土下座する「三井」。
しかし、土下座したのに許してくれなーい(そりゃないぜ・・三井蒼白)
そこにお約束の「桜木」登場・・絶対狙ってるだろ・・。
仲間をけし掛けて「桜木」を殴らせるが、ダメージを与えられずただ怒らせただけだった(第25話見てなかったのか?)
怒った「桜木」が相手の襟首を掴んで持ち上げた。
「桜木!止めろ!・・お前が一発でも殴ったら・・・おしまいだ・・。」
こう言って「三井」が「桜木」を止めようとするが・・・。
えーと・・おしまい?おしまいって?・・・相手が?(詳しいことは第25話を・・)


相手の身を案じ(?)躊躇する「桜木」を見て、チャンスとばかりに殴ろうとするところへ「桜木軍団」が登場。
「お、お前ら・・(俺の出番を・・)」
「桜木」の悲痛な叫びも虚しく、トドメに「高宮」のケツ圧攻撃で「桜木」ダウン・・。
手を出せない「桜木」は鉄パイプで遊ぶしかなった(モップと同じ運命か・・)
そこで閃いたのが「ディフェンスの極意」・・。
「目で殺す・・目で殺す・・目で殺す・・・・・・・」
こんなところで役立つとは・・・さすが「赤木」・・こうなることを予測していたのか?


しかし・・・「目で殺す極意」が試合で活かされることは・・・なかった・・・。

Slam Dunk11


次の試合でも退場に追い込まれた「桜木」だった(あちゃあ・・)
バスケットのファウルは、大概微妙な判定で取られることが多い。
明らかに意図的な行為が分かるものと、守備範囲を出るか出ないか紙一重のものとある。
「桜木」はまだ初心者の域を出ないような試合経験しかないので、どこまでという境界線を判断することができない。
特にゴール下は相手チームと縺れ合い、プレーもエキサイトしがちだ。


「桜木」は悔しかっただろう

確かに経験も浅く、技術も未熟だが、単にメチャクチャなプレーをしているわけではない(と思うけど・・)
せっかく推薦してくれた「晴子」や彼を見込んで出場させてくれた「安西先生」をガッカリさせるようなことはしたくないと思ったんだな。
だから恥を忍んで「赤木」の家まで行って相談したんだが・・。
返ってきた言葉は、自己分析と経験あるのみ・・・。
それを聞いた「桜木」は、そんなの慰めにもならないと思ったんだろう。
でも・・夜遅くまで練習をしている「流川」を見つけた時、少し解かったんじゃないかな?
上手くなるのに近道はないんだ・・。


この前「田臥勇太」選手の公式サイトを覗いた時、「NIKE」のCM用に撮影された映像があった。
それを見て、やっぱり上手くなっていった人は必ず恐ろしいほどの練習を重ねているんだと改めて思ったよ。
何十回、何百回、何千回、何万回・・・毎日練習を重ねていって、やっと辿り着ける境地がある。
才能や資質よりも大事なものがそこにはあった。
「三井」のスリーポイントシュートが入るのも、「宮城」のドリブルテクも、「流川」の速攻プレーも、「赤木」のダイナミックなダンクも・・すべては数え切れないほどの練習をしてきたからだ。


僕もそうだけど、人は早く成果を出したくてどうしても近道をしたがるものだ。
だけど、毎日の積み重ねがなければ、まるで柱の無い家みたいに簡単に崩れてしまう。
特にスポーツは体全体でプレーの感覚を身に付けていくから、体に沁みこむほどの練習が必要なんだ。
僕がバスケットボールを初めて手にした時、意外にも物凄く重く感じたよ。
それを軽々と持ってシュートするまでは、やっぱり毎日ボールを手にして自分の体の一部だと思えるくらいの練習が必要だった。
バスケをしたことがある人は解かると思うけど、ドリブルする時ボールを見てはいけないんだ。
目線は常に周りの状況を見渡していなければならない。
だから、ボールが手に貼り付いているような感覚でドリブルしながら前進していく。
この感覚が身に付いてないと、ドリブルしてるつもりがボールだけどこか別の方へ転がっていってしまうんだ(桜木もやってたな・・笑)
フェイクも同じだと思う。
選手たちのプレーを見てると、簡単にやってのけてるけど実際はかなり難しいことだよ。
基礎あればこそ、揺るぎないプレーができるんだろうな。


しかーし、「桜木」はどうしても近道をしたいらしい(笑)
「赤木」に極意を教えろとしつこく迫る。
仕方なく教えた極意は・・・「目で殺す」・・・ってこれはバスケの極意じゃねぇじゃん。
いやしかし・・・そうか・・「三浦台」の選手が強面だったのは、この極意を練習していたからか!!!
確かに気弱な選手には、有効かもしれん・・。


だが・・はっきり言って、いくらこの極意をマスターしてもバスケは上手くならんと思う・・。


2008年8月12日火曜日

Slam Dunk10


それで・・・あの乱闘騒ぎの処分はどうなったんだ?
実は、堀田番長(笑)が、バスケ部に復帰するために抜けたいと言っていた「三井」を絞めようと「水戸」のグループと一緒に騒ぎを起こしたと言う。
そう・・そうだったのか・・・知らんかった(笑)
だが堀田よ・・・いつから番長になった?!
そうか・・・ボコボコにやられた「テツオ」や他の不良たちは怪我で動けないから、自然と「堀田」がトップに格上げされたってわけか。
しかし、番長になった早々に騒ぎの責任を取らされるとは・・・。
ああ、これが男の友情というものだろうか。
たぶん後でたんまり奢ってもらったに違いない。
これで湘北は、無事にインターハイ予選に出場できるようになったんだね(良かった良かった・・)


さて、初戦の相手は「三浦台」だ。
しかし喧嘩の罰として、「宮城」「三井」「流川」「桜木」の4人はスターティングメンバーから外されてしまう。
珍しく「安西先生」が怒ってましたね(笑)
その怒り方が・・・プイッとそっぽ向くんだ。
物凄く慌ててる4人(爆笑)
こりゃあ、怒鳴られるより効くのかも・・。
いつでも出してもらえると思ってる緩んだ気持ちに「喝」を入れたかったのかな?
それとも、そう見せ掛けて・・・実は初戦での緊張を和らげようとしてたとか、対戦相手をベンチから見ることで相手を観察させようとしてたとか・・?
とにかく「安西先生」は何を考えているのか、いつも解からん(笑)


やっとメンバー交代が告げられた時には、既に8対22という点差が開いていた。
ここから本格的に湘北の反撃が始まる。
この試合で活躍したのは「宮城」「三井」「流川」の3人。
それぞれの持ち味を出して、次々に得点を入れていく。
ん・・・「桜木」はどうしたかというと、ファウル5回で退場・・(汗)
ダンクも決めるはずだったが・・・またもや相手選手の頭に猛烈ダンク・・(泡ふいてる・・)
「桜木」曰く・・「わざとじゃない!!」
しかし恐らくこれは「桜木」の作戦だろう。
初戦で1点も入れられないとなると・・・後は笑いを取るだけ・・とか。


どうも「桜木」はバスケットボールを試合だとは思ってない様子だ。
どこかエンターテイメントと思ってる節がある。
たぶん内輪揉めもその一環だと思ってるんじゃないのか?
しかし、「安西先生」の目が光る中で、勝手な暴走はできない。
結局プレーの中で目立つには、あの脳天ダンクをするしか方法がなかったんだな(きっとそうだ・・)


ところで「三浦台」の選手の顔が高校生に見えないのは何故だ。
「内藤」はラグビー部から移籍してきたから納得できるが、「村雨」は?
ダボパン履いて派手なシャツでも着たら・・・・泣く子も黙りそうだな・・。
「赤木」は訪問セールスに対して有効な顔立ちをしているらしい(晴子証言)
もしかしたら「村雨」も同じ系統なのかもしれない。


ちなみに「宮城」の頭を見て「おでんくん」を思い浮かべたのは、僕だけだろう・・・。


2008年8月11日月曜日

Slam Dunk9


「宮城」のバスケ部復帰を聞いて、それを潰そうと「三井」率いる不良たちが体育館にやってくる。
第23話のこの場面は、手に汗握る緊迫したシーンだった。
インターハイ予選を前に喧嘩ができない部員たちは、やられるままになってしまう。
しかーし、その均衡が破られる時があった。
そのきっかけは・・・「彩子」が不良に殴られたこと(やっちまった・・)
こういう場合、どうですかね?
バスケ部を取るか、女を取るか・・・というより男であることを取るかってとこだろうな。
好きな女が殴られるのを見て、黙ってられるか!ってことだな。
でも普通は黙ってるよ、たぶん・・。
「宮城」は一度やり合ってるからね・・相手の力が分かってるんじゃないかな?
一人が一線を越えたところで、次々に乱闘へと傾れ込む。
流血の事態なのに、誰も止めない・・って止められないだろうけど。
無理に止めようものなら、逆に標的にされるだろ?
たぶん止められるのは「赤木」か「安西先生」だけだと思う。
運良く(悪くか・・)二人とも不在の状態で、その上「桜木軍団」まで(喜んで)参加してしまう。


しかし「桜木」は強いねー。
一番強そうな「テツオ」にあんだけ殴られても、「蚊がいる」で済ませてしまうんだから。
親切にもちゃんと殴られたお返しもしてあげたりして・・。
「桜木」が折ったモップの分まで・・それは俺じゃねぇ!って気づくの遅・・(笑)
あれだけボコボコにされたら「テツオ」も気持ちよかろう。
不思議なもんで、男ってのは何も言えないほどの決着がついたら、意外と後に残らないもんだ。


でも「三井」だけは「水戸」に殴られても殴られても、思い切れないものを抱えていたみたいだな。
もう当初の乱闘騒ぎを起こすって目的は達成されたわけだし、処分される前にずらかれば良かったのに。
「堀田」も「三井」が何をそんなに拘っているのか分からなかったようだけど。
そこで「小暮」が「三井」の過去を皆に明かした。
「三井」は元バスケ部で、かなり有望視されていたんだと・・。
でも問題は過去じゃないだろう。
はっきり言って、彼にとっては「宮城」に対する因縁もどうでもいいことなんだと思う。


結局彼はバスケがしたかっただけなんだな。
それも「安西先生」の元で・・。
つまり「宮城」や「桜木」と同じなんだよ。
全国制覇という夢を追いかけたかったんだ。
「夢」っていうのは大事なものだから、それを失くした者はそんなに堕ちるのかってほど堕ちる。
魂の抜け殻のようになって、その寂しさを紛らすために荒れるんだ。
だから「三井」は自分がいないバスケ部を憎んだんだな。
憎くて憎くて、潰してしまえばこの憎む気持ちが消えるんじゃないかと思ったんだろうね。


だけど、「三井」の頭の中にはあの「安西先生」の言葉がいつまでも残っていた。
『最後まで希望を捨てちゃいかん・・。諦めたらそこで試合終了だよ。』
「三井」が中学の県大会に出場した時、偶然先生からこんな風に声を掛けてもらっている。
そして試合終了直前に逆転して、優勝したんだよな。
それはまるで「仙道」が試合終了直前まで諦めず、速攻で得点した時と似ている。
きっと「安西先生」は、最後には思いの強い方が勝つんだ・・と言いたかったんじゃないだろうか。


「三井」はその言葉を大事にしていたのに、いつの間にかバスケを諦めて不良になってしまった。
怪我をした状態では仕方ないが、完治した後もそこから抜け出せなかった。
でも「宮城」が復帰し「流川」「桜木」が入部し、「赤木」が全国制覇の夢に一歩ずつ近づいているのを知った時、彼の夢が再び胸を騒がせるようになったんだろう。
もちろん暴力はいけないことだけど、「三井」にしてみたらあんな形でしか接することができなかったんじゃないだろうか。
むしろ殴られに行ったようなものだし・・(バスケ部強過ぎる・・)


結局、「三井」の思いはこの一言に尽きる。
『安西先生・・・・バスケがしたいです・・。』


そして「三井」は髪を切った・・・。


ちなみに僕はエンディングでネコを抱いた「三井」の画像が気に入っている。

2008年8月10日日曜日

Slam Dunk8


第21話辺りに登場してきた「宮城」のエピソードがイイ。
不良との喧嘩で入院していた「宮城」は、退院直後に女の子からフラれるんだが(笑)
僕が思うに、「宮城」の頭の中にはやっぱりバスケしかなくって、実は女の子と「宮城」の価値観が往々として食い違っていたからじゃないかと思うんだ。
その女の子も「宮城」もお互い「他に好きな人がいる」と分かってて付き合うのは、どっちも不本意だよな。
それでも付き合おうとしてたのは、寂しかったからなんだろう。
でもな・・・いくら一緒にいても埋められないものってあるんだ。


「桜木」が50人もの女の子にフラれたという(凄過ぎる)記録は、彼と価値観の合う女の子が50人付き合ってもいなかったってことだろう。
実はそれだけ「桜木」の探している女の子は特別というか・・稀というか・・とにかく滅多にいないんだな(当たり前か・・)
それでもめげなかったのは、「桜木」は自分が付き合う女性に対して妥協しなかったからと言えるんじゃないかと思う。
「桜木」が唯一見つけた「晴子」には、その妥協できない何かを持っているのかもしれない。
合うかどうかは別として・・。


「宮城」の場合も同じだろう。彼には「彩子」という特別な女性がいる。
「彩子」はバスケ部のマネージャーで、「赤木」の全国制覇の夢を一緒に追いかけている。
だから彼女の学生生活はバスケ一色と言っていいだろう。
「宮城」がバスケ部に復帰したのは「彩子」がいるからだが、それはまた「宮城」も「彩子の夢」を一緒に追いかけるという決意の表れじゃないかと思うんだ。


これは兄の夢を応援している「晴子」に惚れた「桜木」も同じに見える。
つまり、「桜木」もその夢を一緒に追いかけたいと思っているんだよ。
夢を共有できる相手に出会ってしまったら、他のどんな誘惑も皆霞んで見えるものだ。


実は僕も「桜木」ほどではないが、フラれ派だ(笑)
現実は厳しいもので、何度塩水を飲み込んだことか・・・(くっ・・ぅぅ・・)
だから「桜木」と「宮城」が意気投合した気持ちはよーく分かる。
僕の理想も夢を共有できる相手に巡り会うことだから・・。


ところで「宮城」というキャラは、見掛け不良っぽいが単独で不良やってるところが気に入っている。
そして女にメチャ弱いところも・・(笑)
基本的に優しいんだろうな・・「安西先生」にも敬意を持っているし・・。
外見を無視すれば、中身はエリートとも言える。
ポジションが「ポイントガード」であることは、「仙道」とも通じるところがあるはずなんだ。
背が低いことはバスケで不利に思えるが、逆に小回りが利いて素早く動ける。
テクニックを持っているから、大型選手にも対抗できる素地がある。


そう言えば、世界で活躍する日本の選手に「宮城」と似た人がいたよね。
僕は彼の記事を読んで「宮城が出現した!!」と吼えたものだ(笑)
確か「田臥勇太」という選手だったと思う。
名前も・・似てる(笑)



2008年8月9日土曜日

Slam Dunk7


第15話、綾南との練習試合で「桜木」が初めて出た時はてげワロタよ(爆笑)
散々文句言いまくっていたのに、いざ試合に出るとなると途端に緊張しまくってた。
でも分かるなぁ・・。
ベンチにいる時って、全体が見渡せるから相手の動きがよく見えるものだが、一旦コートに入ると視野が狭くなって周りの動きが見えなくなる。
音も声援とボールを突く音とバッシュの擦れる音が一体化して、自分の位置を把握するのが難しくなる。
もうこれは慣れるしかないんだよね。
ボールを追っている内に、段々自分以外の動きが読めてくる。
「桜木」の凄いとこは、初めからボールに群がったりしなかったことかな。
僕が初めて試合に出た時は、ボールを取ることに熱中し過ぎてディフェンスを忘れてしまったりしたから(笑)


「桜木」初試合の時、真っ先に警戒してたのが「仙道」だった。
顔を見た時から、何かを感じていたのかもしれない。
「仙道」は初心者だとか素人だとか、見掛けで判断しないんだな。
そんなものはやってる内に技術を習得していくんだから、経験数を上げれば素人ではなくなっていくものだ。
それよりも天性として持っている勘とか、気迫とか、プレーのセンスに注目していたんだろう。
皆「桜木」の常識外れな行動に気を取られて、肝心のバスケセンスを見落としていたみたいだ。
見落とさなかったのは「仙道」だけ・・・あ、「安西先生」もかな?


まあ、それも仕方ないだろうね。
だって「桜木」は、基礎的なことができないのに、高技術の技を簡単にやって見せたりしたんだから。
普通じゃちょっと理解できないものだ。
でもそれは基礎といってもバスケの基礎ができてなかっただけで、スポーツをするための基本的な動きはプロ並みの素地を持っていたからだろうけどね。


第18話で「仙道」を封じるために、「流川」と「桜木」を付けるよう「安西先生」から指示が出る。
この時「仙道」は異様に嬉しそうなんだな(笑)
何においてもそうなんだが、自分と互角の力を持つ相手を前にして初めて、自分の力を最大限に発揮できるものだ。
恐らく「仙道」を本気にさせる相手が今まで周りにいなかったんじゃないだろうか。
「スラムダンク」全般を見渡しても、「仙道」の上をいく選手ってあまり見当たらない。
もちろん個人単位で見た場合のことであって、バスケはチームで戦うものだから一人だけ上手くてもダメなんだけどね。


しかし、タイムアップ直前の点取り合戦はエキサイトしたね。
残り時間1分を切った後、「流川」がスリーポイントシュートを決めて1点差まで追い上げ、とどめに「桜木」の庶民シュートで逆転したと思った瞬間、「仙道」の速攻でひっくりされてしまった(驚)
つまり油断は禁物だってことだな(笑)
この時の「仙道」のバスケセンスは、抜群だった。
あの短時間で完璧に状況判断をして、最短コースを読み点を取りに行った。
物凄い瞬発力だと思うよ。
あの時点での勝つための執念は「仙道」の方が上だったわけだ。


うーん、バスケって本当に面白い・・・(笑)

2008年8月8日金曜日

Slam Dunk6


あの・・部活やってた人に聞きたいんですが・・・
挨拶で「ちゅーす!!」って言ってました?
僕には初耳だったので(笑)
たぶん僕の時代じゃないんだと思う。


第13話の綾南での試合では、「仙道」は「ちわーす!」と言って入ってきたが・・・。
やっぱり湘北は特別なのか?
実は湘北以外で気に入っているキャラは「仙道」なんだ。
どこか飄々としていて、掴み所がないとこがイイ!
あのツンツン頭もイイんだが、あれはわざとか?
寝癖にしては立派に立っている。
普段は困ったような顔をしているが(たぶんタレ目だからだろう)試合になると眼つきが変わる 。
何だか奥の奥まで見透かすような鋭い眼つきをする。
傍若無人な「桜木」に対しても、別段嫌な顔もせずフレンドリーに応対している。
恐らく、器がデカイんだろうな・・。


「仙道」の試合を見れば分かることだが、ほとんど感情に流されない。
冷静に状況判断をするのが上手いようだ。
最終決戦では、ポイントガードも務めている。
プレイに幅があるので、どこのポジションでもやれる素質があるんだろう。


点を取られても立て直すのが速いので、チームの精神面の柱でもあるようだ。
「仙道」は全体的にチームを引っ張る強さがあり、「桜木」とは対照的だと言える。
逆に「桜木」は瞬間的にエネルギーを爆発させる強さを持っていると思う。


どちらかと言うと「流川」は「仙道」に似たタイプなのかもしれない。
クールで、感情を表に出さない分、状況判断が速い。
彼は得点する確立が高い個人プレーが主体なので、「桜木」とはよくぶつかってしまう(笑)
しかし、「赤木」が負傷してチームの柱が抜けてしまった時、一人で何点もの得点をあげてチームを支えたこともあった。
彼なりに自分の役割を理解しているんだろうと思う。


ところで、気になるのが後で出てくる「福田」という選手。
「スラムダンク」の中でも変り種のキャラだと思う。


「スラムダンク」はいいキャラが揃ってるよなぁ。
だけど、インターハイ以降に出てくるキャラは、イマイチだったよ。
出尽くしたのかも・・。
それより、もっと一人一人のキャラを掘り下げて、いろんな話を広げて欲しかった。
「仙道物語」とか・・・
「安西先生」の選手の頃の話とか・・・(痩せていたのかな?)


2008年8月5日火曜日

Slam Dunk5


「桜木花道」って何者なんだろ?
漫画とはいえ、常識から酷く逸脱したキャラであることは間違いない。
前にも言ったけど、実際に存在するような人物ではないよなぁ。
まあ、漫画の主人公っていうのは大概そうだけどね。


もし・・・意味があるとすれば・・・これしかないだろう。
僕は一つの考えが浮かんだ。
「桜木花道」は・・・希望キャラなんだ。
つまり、こうあって欲しいとか、こうして欲しいという思いを形にしたものだと思う。


他の登場人物は、普通にいる可能性があるようなキャラに見える。
そのキャラの人物設定や過去が容易に想像できるんだ。
しかーし・・「桜木花道」には生活臭が感じられない。
例えば「クロマティ高校」にいるようなキャラに似ているかもしれない。
それが普通に登校しているから不思議な感じだ。


ここで僕が「桜木花道は希望キャラだ」と言ったのは、他の登場人物ではできないことを代わりにやってのけているからだ。
「赤木のズボン摺り下げ事件」は典型で、あんなことは普通では起こらないものだ(わざとじゃないけど・・)
第7話では、「桜木」は「赤木」の頭にダンクを決めてしまっている(笑)
さすがにこれは予想外だったよ。
普段「赤木」は他の部員に恐れられていて、口答えする者はいない。
でも「桜木」は平気で突っかかっていく。
つまり、「桜木」は他の部員がしたくてもできないことをやってくれたわけだ。


こう考えると、他の行動も納得いくのではないだろうか。
「桜木」が「安西先生」のあごをポヨンポヨンするのも、たぶん他の部員がしたいけどできないことなんじゃないかなぁ?(僕もちょっとやってみたいと思った・・)


第9話では、「青田」から柔道部に入れと言われて断る場面がある。
「俺はバスケットをやる!・・バスケットマンだからだ。」なんて名台詞を言っている。
これは「赤木」の思いを形にしたものだと思う。
どんな誘惑があっても、バスケ部員にはこのくらいの意志を持って欲しかったんだろうね。


結局、「桜木」はサービス精神旺盛なんだよね。
「桜木」を見てると元気出るし、失敗やミスを跳ね返す力をもらえそうな気がしてくる。
日常的な常識を超えて、冒険したくなる。
一見メチャクチャなキャラに見えるけど、何かを期待させてくれるんだ。
だから、いろいろ言われる割に、「桜木花道」を応援する人も結構いるんだよな。


2008年8月4日月曜日

Slam Dunk4

また初めから見直しちゃったりしています(笑)
面白かったのが第3話で「赤木」と「桜木」がバスケ対決をする場面。
素人「桜木」はバスケのルールも知らずに勝とうとするが、足がもつれて「赤木」のズボンに手を掛け下ろしてしまうというアクシデントがあったり(笑)
妙にきれいなお尻が衝撃的だった(え?)



しかし、僕が一番驚いたのは「晴子」だ。
部屋で兄と話す「晴子」の姿に思わず動画を静止して見入ってしまった。
たぶん「桜木」が見たら鼻血もんだったに違いない。


でも「赤木」をすっかり怒らせてしまった「桜木」は、入部を認めてもらえない。
そこであらゆる手段を使って、「赤木」の機嫌を取ろうとする。
バナナやグラビア写真を贈ったり(笑)ボールと体育館の床をピカピカに磨いたり・・。
好きな人のためにはプライドも捨てて、全力を尽くす。
それが「桜木」のいいところだね。


「桜木」はバカのように見えるけど(いや、見えるだけじゃないけどさ・・)
本人は「晴子」以外にはどう思われてもいいという腹がある。
だから罵られても非難を浴びても結構平気なんだな。
一途というか純情一直線というか・・今どき珍しいよ。
「晴子」は「流川」に惚れてるっていうのにね。
腕っ節が強くて、一途に思ってくれる男に惚れられたら、きっと幸せだろう。
だから「晴子」も「桜木」を放っておけないのかも・・。
「桜木」が「赤木」と衝突して落ち込んだ時も、心配してくれたもんなぁ。


「晴子」のためにバスケ部に入った「桜木」だけど、自分の才能が少しでも認められてバスケに集中するようになる。
それはバスケ自体に面白味を感じたからだが、無意識の内に自分を成長させる可能性も見つけたのかもしれない。


成長するということは、自分のことであっても、誰かの成長を見つめることでも、不思議と喜びを感じる。
昔僕は知る人ぞ知る「モー娘」のファンだったんだが(笑)初期の頃の「モー娘」は素人っぽさが抜けない若いグループだった。
ASAYANでいろんな試練を乗り越える中、メンバーがそれぞれ成長していった。
僕はそれを応援するのが楽しみだったよ。
誰かの成長を見守るってことは、何故か幸せを感じるんだとその時知った。
その人の苦しみとか悔しさとか喜びを一緒になって経験できるからなのだろうか。


僕が「スラムダンク」を好きなのも、「桜木」の成長ぶりが描かれているからなんだな。
だからスポ根ものは大概好きだよ。
人が成長する時には必ず「発見」がある。
今まで持ってなかったものを手に入れて、一段階上がっていく。
やっぱりこれもプロセスの中の楽しみなんだ。


「世にも奇妙な物語」の中に「通勤電車」という話がある。
あの話のように、プロセスを飛び越えて結果だけを追い求めたがる男の末路は虚しいものだった。
洋画にもこれと同じ話があったよ。
確か・・・時間を進めたり止めたりできるリモコンをもらった男の話だった・・・タイトル何だっけ?
「もしも昨日が選べたら」だったかな?


「スラムダンク」だって、「桜木」が才能を開花させて活躍した場面だけ描いても面白くないよね。
その途中に必ず苦難があって、それをどうやって乗り越えていったかが描かれていると面白いものだ。
誰でも遭遇する壁をどうやって打ち破るのか・・たぶんそれを皆知りたいと思うからなんじゃないかな?
だから、知らない内に自分と主人公を重ねて見てしまうんだ。
いや、僕はあんな赤頭じゃないし、無鉄砲でもない・・・・はずだが・・(汗)
どっちかというと、「水戸洋平」あたりだろうか。
友達の活躍を見るために、バイトしてお金を稼いで応援に行くタイプ(笑)
彼の不良仲間も「桜木」の成長を見守っている人たちなんだろう。



2008年8月2日土曜日

Slam Dunk3


「スラムダンク」の画像を探していた時、目に止まった一枚の絵。
まだ「桜木」がリーゼントをしている時のものだ。
僕はこの絵が甚く気に入った。
作者が一番乗っていた時のものだと思う。
線の一本一本にキャラへの愛情が感じられる。
やっぱり「桜木」はリーゼントでなくちゃね。
ツッパってるからこそ、自分より強いものに挑むことができるんだ。
不良でありながら、バスケマンである「桜木」が魅力だったんだ。



自分のパスミスが原因でチームが負けた時、「桜木」は泣いていた。
そのせいでボーズ頭になってしまったんだけど・・・。
あんな「桜木」は見たくなかったよ。
僕だけじゃない。
「スラムダンク」のファンなら皆思ったはずだよ。
『何故なんだ?』・・・と。
僕はボーズ頭事件に意図的な感じを受ける。
だってキャラの魅力が完全に半減してしまったんだから。
できればあのリーゼントのままインターハイまで行って欲しかった。

あ・・・でも「三井」のロン毛は切って正解だったな。
彼はショートの方が似合う。

いろいろ考えたら、「晴子」が「赤木」の妹である時点で違和感があるんだよね。
腹違いの兄妹だとしても、あれだけ似てないのは異常だ(笑)
両親が再婚して、その連れ子だったなら納得できるが・・。
なんだか複雑な家庭事情になってきたな・・・(汗)
あんまりツッ込んで書くと、スポーツ青春漫画に見えなくなりそうなので、この辺で止めとく。

それにしても「桜木」はどうしてあんなに自由奔放なんだろう。
言いたいこと言って、暴れたい放題で・・・
何かと敵対心を持って相手に突っかかっていこうとする。
しかもそれを誰も止めない(笑)
いや、止めないんじゃなくて諦めているのか・・・。
それとも実は暴れて欲しいと思っているのかもしれない。
普通は言いたいことがあっても、後のこと考えて言わなかったり我慢したりするもんだ。
「桜木」には、そういう体裁を気にしないところがある。
相手が思わず喧嘩腰になるのも、「桜木」相手なら何でも言えると思ってるからじゃないのかなぁ。

漫画だからね・・・実際にこういう人がいるとは思えないが、ある意味「桜木」は代弁者なんだろう。
退屈な日常に大きな変化を起こしてくれる。
それが良いか悪いかは個人が決めるもので、議論のきっかけを与えている。
「桜木」が憎まれ役から応援される側になったのも、バスケという正規のルールの中で技術を磨き成長してきたから。
どんなに口が悪くても、一生懸命やっていることは見れば分かるものだ。
そして予想外の行動をするのも彼の魅力なんだろう(笑)

「リバウンド王」の異名を持つ彼は、云わばチームメイトのゴールミスをサポートできるっていうことだから思った以上に大事に思われているんじゃないだろうか。
普通は素早い判断と高いジャンプ力を要するので、高等技術を持っていなければならないはずだけど、意外にも「桜木」には元々その才能があったみたいだね。
ゴール下を死守する者がいるということは、チームメイトにはこの上なく心強いものだ。
誰もがいつも上手くシュートできるとは限らないからね。
これができると便利なんだな。
「自ら撃ち、自ら取~る」という自己処理もできるし・・(笑)
まあ、ある程度のシュート力もなくちゃいけないんだけど。

やっぱり「スラムダンク」のことを話し出すと止まらなくなるなぁ。
浸り過ぎ?(笑)