2008年8月26日火曜日

Slam Dunk24


タイムアウトを取った海南のベンチでは、「高頭監督」が一人で鼻息を荒くしていた。
「流川一人になんてざまだ、お前ら!ヤツはこの間中学を卒業したばかりだぞ。」
なーんて言ってますが、僕が前に言ったように「高頭監督」も「流川」を甘く見るという油断を犯していたみたいだね。
中学を卒業したばかりというのは、何の意味もないことだよ。
「流川」はその中学で既にスーパープレーをしていたわけだから・・。


雑誌記者の「相田」も「流川」を誤解していたと気づく。
「彼は既にゲームを支配している。」
ゲームを支配するというのは、その人の一挙手一投足がゲームの流れを決めてしまうほどの影響力を持つことだ。
この時の「流川」は、海南も湘北もどちらをも巻き込むようなプレーを連発している。
だからまるで1対9で試合しているような錯覚を起こす。
「相田」が誤解するのも仕方ないかもしれない。


この時点で「流川」のプレーを冷静に見ていたのは「牧」だけだったと思う。
湘北のちょっとした隙を狙って、瞬時に得点を返してくる辺りさすがだ。
だから「流川」は、それをさせまいと必死にシュートを決めようとするんだ。
気を抜けば、すぐに離される。
「赤木」が帰ってくるまでは、何が何でも同点に漕ぎ着けなければならない。
もし「赤木」が帰ってきても、あの足では思い切ったプレーは期待できないからね。
できるだけ、精神的な負担を掛けずに前半を終わらせたいと思ったんだろうな。


海南は、これ以上得点を入れさせないためにディフェンスを強化させてきた。
「桜木」にボールが渡ると、海南は3人でボールを出させまいとする。
3人に囲まれたらキツイだろうな。
「桜木のフンフンディフェンス」ほどではないけど、ボールを出せる場所は限られてくる。
「桜木」が目を回しそうになっている時、味方が走ってくるのが見えた。
まるで救世主のように・・(笑)
いつも「流川」にだけはボールを渡さなかった「桜木」が、この時ばかりは「流川」を目掛けてパスをする(そんなに嬉しかったのか・・)
そしてそのままダンクに持っていこうとするところを「牧」が止めようとジャンプする。
しかし、「流川」は空中でフェイント・・・「牧」をかわしてダンクを決めた。
このプレーに観衆は度肝を抜いたが、それでは終わらず、更に「流川」は「清田」の隙を突いてボールを奪い、そのままシュートしてしまった。
このシュートで、とうとう湘北は海南に同点まで追いついた。


時に人は精神を極限まで集中させると、感覚が極端に鋭くなる。
この時の「流川」は、シュートに持っていくためのラインをすべて読み取っていたような気がする。
たぶんまるでコンピューターのように、頭の中でゴールまでのラインを弾き出していたんだろう。


「流川」の快進撃に「高頭監督」は芭蕉扇(僕にはそう見えた・・)を折るという暴挙に出た。
ダメだよ・・芭蕉扇折っちゃったら、煮えたぎった頭を冷やすことができないだろ?


そして前半終了。
この時「赤木」が戻ってくる。
「流川」は疲れ果ててるみたいだ。
そりゃそうだな。
あれだけ離されていたのを一人で同点まで追い上げたわけだから。


ハーフタイムの間も「高頭監督」の檄が飛んでいた。
ここで「清田」が「流川」のディフェンスに徹することを決意。
余程悔しかったんだろうね。
「できるのか?」という「高頭監督」の問いに「できる!!!」と答えた「清田」。
しかし、このシチュエーション・・・どうも僕には「スリムクラブ」のコントに見えて仕方がないんだが・・(笑)

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