2008年9月29日月曜日

Slam Dunk43


両チーム共、一歩も引かない強固なディフェンスで、互いに全く得点できない状態が続く。
その均衡を打ち破ったのは「仙道」だった。
「流川」を抜いて、ゴールへと走り出す。
「赤木」と「流川」が必死にブロックしたが、「仙道」はジャンプした後空中で別方向からシュートを決めてしまう。
ちょっと他の選手にはマネのできないプレーだな。
たぶん「仙道」の得意技なんだろう。
あれで湘北は練習試合の時に負けたんだよな。


しかし、「流川」も黙って見てるわけじゃなかった。
次の攻撃時には、ボールを持った途端にスリーポイントシュートを決めてしまった。
また黄色い声援が会場に響き渡る(汗)
そして・・・聞き捨てなら無い台詞が僕の耳を通過していった・・・・・。
「流川」がスリーポイントシュートを決めた時、海南の「牧」が・・・・・
「不敵・・。」と言ったんだ。
でも、でも僕には「素敵」と聞こえてしまった。
何度聞いても、「素敵・・。」と聞こえる。
あああああああああああ、僕の耳はどうかしてしまったのかぁああ・・・(汗)


と、とにかく、これで湘北は同点に追いついた。
しかし、その後すぐに「仙道」がシュート決める。
続いて、「流川」が負けじとシュートを決め、「仙道」と「流川」の点の取り合いになっていった。
この「流川」の好プレーで、またしても黄色い声が会場中に渦巻く。
いや・・・ちょっと待て。
「流川親衛隊」が言っている『流川 流川 ラブラブラブリー流川』という言葉・・・僕的にはしっくりこないんだが・・・。
中でも「ラブリー」は一般的にかわいいとか愛らしいの意味があるよな?
つまり、直訳すると「好き好きかわいい流川」と言ってるみたいなんだ。
ちょっと「流川」のキャラには合ってない気がする・・・(いや、別にいいんだけどさ・・・汗)


激しい競り合いの中、「福田」にボールが渡りシュートをしようとしたが、「三井」に止められる。
しかし、「三井」がファウルを取られてしまった。
「田岡監督」の思惑通り「三井」はファウル3つとなった。
でも「彦一」が言うには、「魚住」もファウル3つらしい・・・・。
おいおい、監督は、自分のチームの状況くらい把握しとけよ(汗)
まったく・・この人、どこか抜けてるよな・・・。


とうとう「桜木」にボールが回ってきた。
メンバーはすぐにパスするよう要求するが、「桜木」は今がチャンスとばかりにゴールを狙う。
「福田」をフェイクでかわし、無理やりリングに向かってボールを投げる。
予想通り入らなかったが、自らリバウンドを取り、再度挑戦する。
その時「桜木」の頭の中に猛特訓の場面が甦ってきた。
さあ・・・今こそあの時ものにしたシュートスタイルを思い出すんだ!
感覚を集中させ、シュートの態勢を作る。
そして・・・ボールを放った・・・・・・・と思ったら、「魚住」に叩き落された(あー残念・・)
しかし、これで「魚住」はファウル4つになった。
「田岡監督」・・・頭を抱える(笑)
なんかさぁ・・・余計な策略すると、必ず自分の方に返ってくるよな。
わざとファウルを誘って相手選手を追い出すより、正面から戦って勝った方が気持ちよくねぇ?


当の「桜木」はわざとファウルを誘ったんじゃないんだよ。
真剣にプレーに集中してシュートしただけだもんな。
結局はさ、試合ってのは技のぶつかり合いで勝負すべきなんだよ。
いろいろ小細工して勝ちをもぎ取っても、本当に強いことにはならないと思うんだな。
ルールを利用するやり方は、どうしても勝ちたいと思ってる選手の判断に委ねた方がいいんじゃないかな?


これで「魚住」は交代を余儀なくされた。
「ファインプレイだ、花道。」
「宮城」の言葉が「桜木」の脳裏に吸い込まれていく(笑)
ホントに「桜木」は単純明快だな。
たぶんそれまで余計なことを考え過ぎてたんだよ。
試合に集中して、自分のベストプレーをしようとすれば、いいプレーができるヤツなんだって。
まあ、調子に乗らなければな・・・(汗)


なんだか湘北ムードが高まってきたぞー。


2008年9月28日日曜日

Slam Dunk42


「流川」がフリースローを決め、湘北は1点差まで詰め寄ってきた。
しかし・・・・「桜木」は一人で余計な計画を立てているみたいだな(汗)
頭を打ってから、ますます妙な考えをするようになった気がする・・・。
試合中に雑念が入ると、いいプレーはできないんだが・・。
ほらほら、「池上」に簡単に抜かれてしまってるぞ。
「福田」にボールが渡ると、「三井」のブロックを越えてシュートするが入らず、リバウンドを自ら取った時に「三井」に止められてしまう。
陵南はスコアラーの「福田」を止められると、点が取れなくなる

でも「田岡監督」は、「福田」に強引なプレーをさせて、「三井」のファウルを誘い退場させようと考えているようだ。
「福田」がマークされている間に、「魚住」と「仙道」に得点させるつもりらしい。
ん・・・そんな悠長なことしてていいのかねぇ。
だって、それは湘北も同じことで、「三井」がマークされているのなら、「流川」や「赤木」「宮城」が動くことになるだろう。
それに「流川」はやる気満々みだいだよ(笑)


「流川」の弱点はスタミナ不足だけだったからな。
前半戦を捨てて、スタミナを温存した状態で迎えた後半戦には自信あったんだろう。
「宮城」は「流川」に急かされているのを解かっていて、確実にボールを回すタイミングを計って「三井」にパス。
「三井」はシュートにいくと見せかけて、「流川」にボールを渡した。
満を持して、「流川」は素早くシュート。
あまりに早いタイミングでのシュートだったので、入らないと思ったようだが入ってしまった(笑)
このスピードに「仙道」も振り回されている。
とにかく、この競った状況でシュートを決めるには、フェイクやスピード感で相手の裏を掻かねばならない。
たぶん「流川」は半分無意識にそれをやっているんじゃないだろうか?


頼りにしていた「仙道」が「流川」に振り回されているのを見て、「田岡監督」が本性を現す(汗)
「何をやっとるか、仙道! 朝飯ちゃんと食ってきたのか!!」
こらこら・・・公衆の面前でその台詞はないだろ(汗)
「仙道」がやられるとチームは不安になるかもしれんが、その「仙道」を不安にさせる発言をするアンタはどうよ(汗)
監督なら、チームが苦しい時にこそ策を練らんかい!


「仙道」は意外にも「流川」と同じプレーをして、早いタイミングでのシュートを決める。
たぶん「流川」に精神的なダメージを与えようとしたんだろう。
お前にできることは俺にもできる・・・と言わんばかりだな。
でもな・・・先にやるのと後でそれをマネるのとではちょっと違うんだよ。
力やテクニックで同格でも、それを実行する時に自分で考えてやるということは、プレーのバリエーションを豊富に持っているからできるんだと思う。
そういう意味では、あまり意味がないんじゃないだろうか?


「流川」にボールが回り、「仙道」を抜こうとした瞬間、ボールを叩き落される。
陵南ボールになり、攻撃に転ずるが・・・今度は同じように「宮城」からボールを叩き落される。
つまりだな・・・お前(陵南)にできることは俺(湘北)にもできるってことだ(笑)
ここで微妙に「仙道」が動揺しているのが解かる。
たぶん監督の叱咤が原因だな。
「仙道」を叱った時、彼は無理にでも自分が上であることを誇示しようとした。
それは「流川」に話しかけた台詞で解かるんだが・・・。
だがそれを示したところで、気を抜けばどこかで反撃を食らう。
「植草」のミスを自分のせいにしたのは、「仙道」がそれに気づいたからだろう。
「流川」のマネをしたプレーはやるべきではなかったんだよ。
だからさ・・・監督は余計なことを言っちゃダメなんだって!
ああ見えて、「仙道」は繊細な神経を持ってるんだと思うよ。
というか、みんなそうなんだけどね・・・。


ここでやっと「仙道」は、本来の自分に戻ったみたいだな。
「流川」の足元を見るような台詞は、「仙道」らしくないと思ったんだ。
強い相手の強さをそのまま認めるのが、彼のいいところなんだ。
「桜木」の強さを認めていたのも「仙道」だったしな。


この後、試合は一進一退の攻防が続いていく。
今のところ、両チームとも実力は互角だと思う。

さあ、この競った状態から抜け出すのは、陵南か? 湘北か? どっちだ?


2008年9月26日金曜日

Slam Dunk41


「桜木」の代わりに「小暮」が入った湘北メンバーは、心機一転、目を見張るような活躍をする。
「桜木」には皮肉な状況と言えるだろうな。
「福田」からボールを奪った「三井」は「宮城」へパス、速攻を狙って「流川」に繋げた。
ついに「仙道」と「流川」の対決か?・・と思いきや、あっさり「三井」にパス。
「三井」はスリーポイントシュートを決める。
続けて「宮城」のシュートも決まり、7点差に追いつく。
湘北の勢いに危機を感じた「仙道」が、フェイダウェイでシュートを決め突き離そうとする。
このフェイダウェイというテクニックは、後ろに飛びながらシュートするというもので、難しい技なんだ。
はっきり言って、僕はできない(汗)
普通は立ち位置からの距離を測って、シュートのタイミングを練習するんだが、フェイダウェイの場合はその距離感がまったく違ってくるから、タイミングを計るのが難しいんだと思う。
大体後ろに飛びながら撃つってのができない(泣)
そういえば・・・・後ろに飛びながら火炎を吐くってのを誰かやってた気が・・・・(汗)


残り時間数秒という時、なんとかもう1本入れておきたいと思った「赤木」は「三井」にボールを回す。
そこを「福田」が抑えようとするが、「三井」はフェイクでかわし、間一髪スリーポイントシュートを決めた。
湘北は6点差に追い上げ、前半戦を終了した。
「三井」はここ一番って時に強いな。
やっぱ年の功か・・・(汗)


湘北の控え室では、追い上げムードに湧いていたが、一人「桜木」だけが無念の思いに浸っていた。
ロッカーに当り散らす「桜木」と嫌味を言う「流川」に、「彩子」のハリセンが飛ぶ・・・
「(血が)余ってるみたいだから出しちまえ!」
あ・・・・・・姉御・・・(汗)
たぶんこういう不良上がりの連中の中に居られるのは、「ルーシー・リュー」とか「岩下志麻」的な姉御肌の女性でなければならないのだろう(汗)
そして頭もイイ・・。
荒れる「桜木」に「晴子」の話を持ち出して、喜ばせるあたり・・・男心をよく理解している(笑)
いや、単に「桜木」が単純なのかもしれないが・・・。


一方、陵南の控え室では、スリーポイントシューターの「三井」に注意しろという話が出ていた。
しかし、「仙道」は「流川」の行動が気になっていた。
対決ムード満点のあの場面で、「流川」はそれに乗ってこなかったのだ。
「流川」には別の思惑があるような気がしていた。
それは後半戦が始まるとすぐに解かることなのだが・・・。
「田岡監督」は「三井」のディフェンスに「池上」を指名する。
「三井」封じを「池上」一人に託すつもりのようだ。


さあ、いよいよ後半戦の開始だ。
「流川」にボールが渡ると、「仙道」との対決ムードが高まってくる。
どうやら、チェンジオブペースで抜く気らしい。
しかし、一瞬「流川」は「仙道」が気配を読んでいるのを察知、方向を変えて素早くシュートを決めてしまった。
会場は「流川親衛隊」の黄色い声とハートが飛び交っている・・・(さすがだ・・・汗)
今度は「福田」に「三井」が付き、「桜木」は5番の「池上」に付くよう指示される。
「桜木」は渋々言われた通り「池上」に付くが、ディフェンスの穴と定評の高い「桜木」を予想通り簡単に抜いてしまう。
だが、「赤木」に阻まれた「池上」はシュートに行けず、トラベリングを取られてしまった。
気落ちしたのは「桜木」だ。
かなり悔しがっているようだが、何やら計画と違った展開になっているかららしい。
「この天才があんなヤツらに負けるわけがねぇのに・・・・。 くそぉーー!」
”あんなヤツに負けるわけがない”・・・・・
いや、その言葉、そっくりそのまま相手の方が思ってるよ、きっと・・・(汗)


湘北ボールになって、「三井」にボールが回ると、「池上」が激しいディフェンスで迫ってきた。
身動きできない「三井」の目に「流川」が走ってくる姿が映った。
ボールを「流川」に渡すと、フェイクを入れて「仙道」の追撃をかわす。
執拗に追う「仙道」だが、「流川」はそのままシュートを決めた。
この時、「仙道」はプッシングでファウルを取られてしまう。
でもな・・・・「仙道」・・・どうしてそんな嬉しそうな顔してんだ????
思わず一時停止ボタンを押して、マジ見してしまったじゃないか。
え? 何? なんかブツブツ文句言ってるぞ・・・・・こんな「仙道」は珍しいな(笑)
つまりだな・・・・微妙で素早いプレーをすると、審判は誤審し易いってことだろう(ぷっ・・)


これで湘北は2点差にまで追い上げてきた。
「流川」の本領発揮で、勢いを増す湘北だが、陵南も黙っちゃいないだろう。

さあ、どう出る? 陵南!


2008年9月24日水曜日

Slam Dunk40


本来の自分を取り戻した「赤木」は、顔つきまで変わっていた・・。
やはり勝つという執念は捨て切れなかったようだね。
「魚住」から「福田」にボールが渡り、「桜木」をかわしてシュートを決めようとしたが、「赤木」に叩き落とされてしまう。
「赤木」が本調子になってきたと同時に、陵南は得点チャンスをものにする確率が減ってきた。
ここでタイムアウトだ。
「田岡監督」は「福田」が「赤木」にブロックされたのを見て、このままではスコアラーとしての「福田」を活かせないと感じたのだ。
「福田」はメンバーから外されると思ったみたいだが、監督は「魚住」に「福田」をサポートするよう指示。
おおおお? 「田岡監督」、なんか監督らしくなってきたんじゃねぇ?(笑)
やっぱりね、選手を叩いて走らせるんじゃなくてさ、選手を活かすように考えないとな。
この言葉だけで、「福田」はどんなに嬉しかったか解かるだろうか。
きっと・・・これでやっとメンバーとして認められたって気持ちになったと思うよ。


試合が開始され、途端に「福田」の活躍が目立つようになる。
「福田」は部活禁止処分を受けて、バスケをしたくてもできない状態に置かれてきた。
そして今やっと、思いっきりバスケをすることができるようになったんだ。
まさに海南の「牧」が勝つことに対して持っていたものと同じ”飢え”を「福田」はバスケに対して持っている。
その”飢え”は、執念となり力となる。
元々オフェンス力の強かった「福田」は、更に隙を見せないプレーで湘北を圧倒する。
もちろん湘北も負けてはいない。
「赤木」や「三井」のシュートで、確実に得点を上げていった。
しかし、それ以上の勢いを持った陵南は、「福田」を中心に湘北を突き離していく。


「福田」にボールが集まるということは、そのディフェンスをする「桜木」が穴であるということだ。
オフェンスに関しては、ゴールを目的に走ればいいわけだが、ディフェンスというのは相手の動きに対応するという二次的なプレーがカギとなる。
それは練習や試合経験で培われるものだが、「桜木」にはその経験がほとんどないのだ。
つまり、ゲームの流れの中で、プレーヤーがどんな動きをするのか、どういう心理状態でその後の動きが決められるのか、予測できないんだな。
ホントに一瞬の判断で動くからな・・・自分が相手の立場になって考えることができないと、簡単に抜かれてしまうんだ。
「桜木」は自分中心で動くクセがついているから、バスケだけじゃなくて元々そういうのが苦手なんだと思うよ。


「福田」は、外で個人練習をしている時も、ディフェンスを想定して練習していた。
まあ、シャドーボクシングのようなものだね。
仮想敵を設定して、それにどう対応していくかを研究していたんだろう。
その時それを見ていた少年たちが、「福田」をリングのある場所に連れていくと、間髪を入れずにダンクを決めたという経緯がある。
「桜木」はリング下のシュートを特訓していたが、ちゃんと設備のある場所でやっていたよな。
「福田」はまったく何も無い場所で、感覚だけの練習をしていたにも関わらず、リングを前にしてすぐに正確なシュートをしている。
つまり、視覚に頼らず感覚でリングの位置とシュートのタイミングが体に染み付いているんだ。
その違いは大きいと思う。


この「福田」の執念は気迫となって試合に表れる。
それに応えるべく、「仙道」が動き出した。
この2人が揃ってしまったら、もう誰にも止められないだろう。
必死に食らい付く「桜木」だが、そのスピードに追いつけず倒れ込んでしまった。
ギョエエェェーーー・・・・「桜木」・・・・流血の事態に・・・(汗)
額からかなりの出血が・・・・・大丈夫なのか?
あ、でも元から血の気が多い方だから、ちょうどいいかもな・・。


「桜木」が手当てを受けている間、「小暮」がメンバーに加わり、湘北はそのメンバーで前半戦を戦い抜くことになる。
「桜木」・・・・悔しそうだね・・・。
「晴子」が心配して駆け寄ろうとするが・・・今はそっとしとく方がいいだろう。
物凄い屈辱を感じているかもしれないが、それはそれで「桜木」が本当に強くなるためには必要なことだと僕は思うよ。
競うとはそういうことなんだ。
相手が強ければ強いほど、乗り越えるためにぶつかり合って受ける衝撃は大きい。
「桜木」だけじゃないんだ。
「福田」だって、バスケができなかった長い期間は大きな屈辱だっただろう。
「魚住」も5回ファウルで退場になった時は、耐え難き屈辱を感じたはずだ。
「赤木」も不慮の事故とはいえ、大事な試合に怪我をして動けなくなった時は、屈辱を感じたに違いない。
「三井」も「流川」も「宮城」も、自分の力が及ばない事態に遭遇した時、悔しさに歯を噛みしめた。


人間は人生の中で、悔しさに体を震わすことが何度かある。
そんな時、どうしたらいいんだろう・・・。
僕は耐えるだけ耐えてきたよ。
これ以上耐えることができないと思えるほどに・・・。
結局はそこから立ち直るには、自分でそれを耐え切って乗り越えなければならないんだ。
きっと、この悔しさを跳ね返すことができるようになる・・・と信じて・・・。
そしてそれができた時、人間は強くなっていくんだろう。


この試合は「桜木」にとって、最大の試練だろうな。
いろんな感情が渦巻いて、平常心に戻るには時間が掛かることだろうけど・・。
でも、「安西先生」が病室で勝利の朗報を待っているんだ。
自分に勝って、早く復帰してくれよ! 「桜木」!


それにしても、この72話のアニメ動画はきれいに仕上がっているな。
スタッフが力を入れて描いた部分なんじゃないかな?
たぶん・・・大事な部分なんだと思うよ・・・。


2008年9月22日月曜日

Slam Dunk39


「赤木」の不調が原因で湘北は窮地に追いやられる。
今のままでは試合の流れを変えることが不可能に見えた。
そこで、湘北はタイムアウトを取って策を練る。
しかし、なんだかんだ言って仲間割れに終止し、結局「安西先生」の存在の大きさを改めて認識しただけだった。
「赤木」は自分の心の動揺を追い払おうと、顔面を叩いて目を覚まそうとする。
それを見た「桜木」は・・・・・・超弩級頭突きをお見舞いしてあげたのだった(驚)
思わず野性に目覚めた「赤木」は、お返しに超弩級拳骨をくらわせた。
どちらも人間じゃないので、このくらいでちょうどイイらしい(笑)
でも「彩子」は人間だと思っている様子・・・。
騙されてはいけないよ・・・・あれは「ゴリ」だ(ふっ・・・)


病室では「安西先生」が選手たちの活躍を心配していた。
いつも試合をする毎に逞しくなっていく選手たちの将来を楽しみにしている「安西先生」・・・。
「安西先生」は”可能性”というものを大事にしているようだ。
つまりできなったことができるようになるという方向性のことだ。
たぶんそれぞれの欠点や過去の負い目に縛られて動けない状態から、何かを吸収し経験していくことでそこから這い上がる力を獲得できるということだろう。
例えば道端の花を千切っても、その横からまた新しい芽が出てくるように・・・。
壊されても傷つけられても、命ある限りそのままであり続けることはできないんだ。
むしろそのままでいる方が難しいんだと思う。
「赤木」は過去の怪我を気にして動けなくなっているけど、きっとそれは一時的なものなんだよ。
今回だけじゃない・・・18年の間には、同じようなことが何度もあったはずだと思う。
それを乗り越えて今まで生きてきたんだから、今回だけ乗り越えられないということはないはずだよね。
きっと何十年も後になって過去を振り返った時、今回のことは笑い話になっているかもしれない。


僕も過去の苦しみや悲しみは、時間と共に昇華され、僕自身の考え方の指針になっている。
「赤木」は今自分の弱さと戦い、乗り越えようとしている。
自分の弱さに勝てるのは、他でもない”自分”だけなんだよ・・・。
頑張れ!「赤木」・・・


しかし、「ビッグジョン」と呼ばれた「魚住」の力は衰えておらず、「赤木」の本領が発揮できない。
ついには「桜木」をもぶっ飛ばしてしまった。
「桜木」・・・・倒れたまま動かず・・・・(なんだ?どうした?)
怪我でもしたのかと思いきや・・・・その様子に「桜木軍団」だけは嫌な予感を感じていた・・・。


会場に地鳴りが・・・・(笑)
「桜木軍団」が慌てて「緊急事態!」と叫びながら走っていく。
・・・・たぶん過去に同じようなことがあったんだな・・(汗)
「桜木がキレる!!!」
まさか・・・・”屈辱”とはそういう意味だったか・・・。
ゆっくり起き上がる「桜木」・・・・何か異様な雰囲気に包まれてますな・・・。
目から炎を吹き出しながら、「魚住」の仮面を被った「桜木軍団」を追いかけていく。
恐るべし・・・「桜木花道」。


「小暮」が急いでメンバーチェンジを申し出るが、ルール上それは許されなかった。
しかし、心配には及ばなかったみたいだ。
一時的におかしくなったものの、コートに戻ってきた「桜木」はケロッとしていた(なんだ・・・つまらん・・)
まあ、「テツオ」とやり合った時も「蚊がいる」で済ませたくらいだからな。
肉体的には、サイボーグみたいに頑丈なんだろ。
「君、頭の方は大丈夫なのかね?」
えーと・・・審判はどっちの意味で言ったのかな?(笑)
僕は絶対嫌味で言ったと思うんだが・・・。
「見苦しい私語が多過ぎるぞ。」
更に追い討ちをかける審判。
でも・・・止めた方がいいよ(後が怖いから・・)


さあ、やっと試合続行になった。
「桜木」はいつものスタイルでフリースローを1本決める。
2本目は外したが、「流川」がリバウンドを取って、「赤木」にパス。
「赤木」はダンクを決めた。
はあ・・・やっといつもの湘北に戻ったみたいだな。


しかし・・・波乱はまだまだ続くのであった・・・(汗)


2008年9月19日金曜日

Slam Dunk38


口先だけの男「桜木」に「福田」がダメ出しを・・・。
「俺の方が一コ上だから敬語を使えよ・・。」
あの「桜木」に敬語を強要するとは・・・「福田」恐るべし・・。
たぶん”頭に血を上らせミス誘発作戦”なんだろう。
しかーし、頭に血が上ったのは「田岡監督」の方だった(汗)
「桜木」は「田岡監督」のことを”じじい”と呼ぶ。
「牧」は”じい”と呼ばれているが、果たしてその違いとは・・・。
”じじい”とは、男の老人を罵る時に使うのだが、”じい”は祖父を呼ぶ時に使う言葉だ。
つまり、”じじい”には、はっきりと悪意がこもっていることが確認された。
要するに「桜木」の中で、陵南の監督は鼻持ちならないクソ老人に見えるようだが、海南の「牧」のことは自分のおじいちゃんだと思っているらしい(汗)


湘北ボールで、「桜木」にボールが渡ると「福田」がその前に立ちはだかる。
再度「桜木」と「福田」の一騎打ちになった。
ディフェンスが甘い「福田」に、「桜木」はフェイクで抜こうとする。
「桜木」のフェイクに簡単に引っ掛かる「福田」・・・面白くてフェイクを連発している内に「越野」がボールを叩いて奪ってしまった(アホだ・・汗)
速攻で「越野」がシュートを決めようとするが、「宮城」が驚異的なスピードとジャンプ力で追いつきシュートを阻止。
こぼれたボールに跳びついた「桜木」は勢い余って・・・・腹で押さえ込んだ。
しかし勢い止まらず、そのままボールは「桜木」の大事な部分を通過・・・微妙なニオイを漂わせ止まった(げっ・・一同ドン引き・・)
激痛に苦しむ「桜木」をよそに、両チームでその微妙なボールを奪い合う。
勝ち取ったのは「三井」だ。
でも嫌々取ったということが「三井」の顔に表れてしまっているが・・・。
これで湘北が攻撃に転じた。
「絶対勝ーつ!!」
「桜木」が吼えるが、下腹部を押さえながら言ってもなんか説得力が無い・・。
でもどうやら「桜木」らしいプレーを見ることができた(こうでなくっちゃ・・)


果敢に切り込んでいく「三井」に、「魚住」が圧倒的なデカさでブロック。
「ゴール下で仕事ができると思うなよ。」
バカにされ続けた「魚住」が意地を見せる。
この後、「赤木」のシュートを無理に止めようと「魚住」が手を出したために、「赤木」の巨体が床に叩き付けられてしまう。
その後から、「赤木」に異変が起こっていく。
どうやら以前の足の怪我が気になり始めてしまったらしい。
「赤木」はせっかくのフリースローのチャンスを二度も外して、ボールは陵南が取った。
「福田」が速攻で走り、そのままゴール下まで突進する。
それをさせまいと「桜木」がブロックするが・・・・「福田」はフェイクでタイミングをずらしあっさり得点する。
この時バスケットカウントを取られてしまったので、更に「福田」のフリースローで得点が加算された。
しだいにゲームは陵南有利に傾いていく。
そして更に「赤木」のパスミスで、完全に湘北の勢いが止まってしまった。


とても今までの「赤木」とは思えない別人のようなプレーの連続に、自ら湘北を窮地に追い込んでいるみたいだ。
陵南という強豪校相手に、攻めの試合ができないようでは、もう打つ手無しだと思う。
「赤木」に釣られて「桜木」まで力を発揮できなくなっている。
それに引き換え、「魚住」はさっきとは打って変わった活躍で、連続シュートを成功させていた。
この後もそれは続いていくんだが・・・僕にはこの話の展開が腑に落ちないんだ。
「赤木」の足の怪我は完治したはずで、実際に痛みはない。
なのにこれほど気にするのはおかしいと思わないか?
激しいプレーをしていれば、足を気にする暇がないと思うんだが・・・。
あんなに全国制覇を夢みて、足などどうでもいいみたいなことも言っていたはずなのに・・・・。
まったく「赤木」らしくない。
いったい何を・・・・・・・・あ! やっぱり「安西先生」がいないからなのか?
うーん・・・そうとしか思えないな。


人間は誰かの支えがあってこそ、力が出せるものだと思うんだ。
「赤木」にとって、その支えは「安西先生」なんだよ。
「三井」みたいに表面に出さないだけで、「赤木」がチームを引っ張っていける気迫の源は「安西先生」にあったんだろうな。
こういう時に、期待して見守っていてくれる人の存在って大きいよな。
深読みをすれば、怪我をした「赤木」の足っていうのは、「安西先生」のことで、その安否が気になって試合に集中できなかったんじゃないだろうか?
つまり、自分の足よりも全国制覇という夢よりも「安西先生」が大事だと気づいたんだ。


僕にも同じようなことがあったよ。
その人がいないと何も手につかないくらい落ち着かないんだ。
自分一人で生きているんじゃないって分かった時から、その人は僕の世界の一部になっている。
きっと「赤木」も同じだと思う。
「赤木」にとって「安西先生」は、彼の世界の一部なんだよ。
その部分が欠けてしまうと、とても不安定になってしまうんだろう。


だけど、「安西先生」は死んだわけじゃないんだからさ・・・。
病室でインターハイ出場の朗報を待っているんだからさ・・・。
ここは踏ん張らなきゃいけないだろ?


負けんな! 湘北!


2008年9月17日水曜日

Slam Dunk37


試合開始早々、「桜木」はインターフェアで陵南に得点を加算させてしまう。
なかなか際どいプレーだが、審判は容赦しなかった。
「桜木」が抗議しようとするが、「流川」が止める(毒舌で)
前の試合で「魚住」が審判に抗議したあげく退場になったことを引き合いに出されて、怒り心頭の「魚住」だ。
何やら、今回「流川」はよくしゃべるな・・・(毒舌で)


更に「桜木」は「三井」からのパスを顔で受けてしまい、陵南にボールを奪われる。
ここで何を思ったのか「仙道」が挑発する。
「おい、どうした? ・・・・あん時のままか?」
以前の練習試合の後、「仙道」は「桜木」に”俺を倒す気なら死ぬほど練習して来い”と言ったんだよな。
つまり、言い方は違うが・・「仙道」は期待しているという意味で言ったんだよ。
だから、今度の試合は楽しみにしていたに違いないんだな。
今のこの台詞も、ガッカリさせんなよ、という意味なんだろう。
くぅぅぅーー・・・「仙道」カッコ良過ぎ(笑)


さあ、こんな風に言われて、「桜木」が黙ってるわけがない。
「この桜木率いる湘北は、同じ相手に二度は負けーん!!」
この言葉に奮起する湘北チーム。
「宮城」が「越野」の隙を突いてボールを奪うと、「桜木」に速攻でパスを回した。
ノーマークだった「桜木」はそのままボールを受け取ると、一旦両足で止まりジャンプ・・・きれいなシュートを決めた。
以前はゴール下のシュートが上手く入らなかった「桜木」だが、ここで猛特訓の成果が出たようだ。
湘北の先取点を上げた「桜木」は、また調子に乗っている(汗)
でも、特別メニューを完遂させたとはいえ、普通試合で簡単にその成果を出すのはなかなか難しいんじゃないのかな?
たぶん「桜木」は本番に強いんだろう。


しかし、「桜木」のシュート1本だけで、これほど周りが動揺するとは・・・・。
それほど今までの「桜木」のシュートは酷かったのか・・・(汗)
湘北チームにとって、「桜木」のゴール下のシュートは、穴だったはずだ。
でも、猛特訓でそれを克服したのなら、湘北につけ入る隙が一つ減ってしまったことになる。
これで陵南はこれまでとは違うゲームの組み立て方を考えなければならないだろう。


陵南の攻撃となり、「魚住」がゴール下でシュートを狙う。
しかし、「赤木」のブロックでバランスを崩し、ボールはリングに当たり跳ね返ってしまった。
リバウンドを自ら取ろうと「魚住」がジャンプするが、それを上回るジャンプで「桜木」がボールを取った。
おおおおおお!!! すげーーー!!! 会場がどよめき立つ。
その「桜木」の耳に「宮城」の声が届いた。
「宮城」は、速攻で走りフリーになっていたのだ。
だが・・・・・「桜木」が「宮城」に送ったパスは勢い余って、記者席の方へ飛んでいってしまった(危ねぇー)
パスミスでチャンスをふいにされてしまった「宮城」・・・(怒)
しかし、どう見てもこれまでのプレーでは、一番調子が良いように見える「桜木」だ。
「おかしい・・・」
「桜木軍団」が声を揃えて言うくらいやっぱり「おかしい・・」。
たぶんこのままじゃないだろうな。
きっとどこかでドジを・・・なんて思わせるくらい、キャラらしくない展開になっている。


陵南ボールになって、湘北はマンツーマンのディファンス形態で守りにつく。
「仙道」「魚住」をこれで抑える作戦なんだろう。
しかし、「田岡監督」には策があった。
2人に匹敵するスコアラー「福田」の存在だ。
陵南は、「福田」に1対1で攻撃できるようアイソレーションを行使してきた。
ゾーン内はがら空きになり、「福田」と「桜木」の一騎打ちになった。
そして期待通りに「福田」は「桜木」を抜き、シュートを決めようとする。
だが、それを見越していたのか、「三井」がブロックに入り、「福田」のファウルを誘う。
「三井」の狙い通り「福田」はオフェンスチャージングを取られる。
こんな風にルールを利用したやり方って、湘北はほとんどやったことないよな。
さすが「三井」・・・・年の功ってやつでしょうか?


「桜木」・・・ディフェンスはまだまだだな・・・(ふっ・・)


2008年9月15日月曜日

Slam Dunk36


「安西先生」を心配して、他の湘北チームは病院前に集まってきていた。
大事には至らなかったが、次の試合に監督抜きで勝利しなければならない。
改めて、気合を入れ直す「赤木」たちだった。
病室で、彼らの後姿を見送りながら、「安西先生」の奥さんが一言。
「あの子たちなら、きっと大丈夫よ。 あなたがいなくても・・。」
あちゃ・・・奥さん・・・・それ言っちゃお仕舞いでしょう。
確かに試合中ほとんど何も言わないですけどね、ただそこにいるだけで安心するってことあるんだよ。
「安西先生」は湘北チームにとって、そういう存在なんだ。
それにチームの危機には、それなりの的確な指示を出してるじゃないですかぁ。
あーあ、ほらみろ・・・「安西先生」拗ねちゃってるよ(汗)
入院中に心配させることはないけど、他に言い方があるだろ?
あなたの代わりにハリボテを座らせておいてくれるわよ、とか・・。
あ・・・写真の方がいいか・・・。
でも、額入りの写真を立てておくと、まるで逝っちゃったみたいに見えるかもしれないな・・(汗)
きっと相手校の選手たちがびっくりするよな。
むしろそれを利用して、皆で涙を流せば、相手が動揺するかもしれない。
その隙に得点を入れまくるってのはどうだろう・・。
いい案だと思うんだが・・・。


体育館では、「三井」「宮城」「流川」が、「桜木」から「安西先生」が倒れたことを知らされる。
しかし皆一斉にその原因が「桜木」じゃないかと疑うのだった(僕が思った通りだな・・・笑)
「安西先生」抜きで、陵南戦を勝ち抜くのはかなり不安だろう。
でも、覚悟さえ決めれば、不安を闘志へと変えることができるはずだ。


いよいよ陵南vs湘北戦の日となった。
会場前は観戦者たちでごった返している。
湘北応援団たちも気合十分だ。「流川応援チアガール」「三井不良応援団」そして「桜木軍団」・・・。
みんなちょっと近寄りがたい雰囲気を持ってしまっているが、選手たちの個性が反映されていると思えば納得できるだろう。
「桜木軍団」は相変わらずピンクのバイクに4人乗りという無謀を犯しながらの入場だ。
「晴子」曰く、「4人乗りじゃあ・・・全然スピード出ないでしょう?」
ちょ・・・・言うことが違うんじゃないか?
スピード云々の前に、それは違反だろ?
「晴子」も相変わらず天然の域を出ていないようだな・・・(汗)


病院でも、この時を心待ちしていた人物がいた。
奥さんに促されて、「安西先生」は試合前のコメントを一言。

「君たちは、凄い・・・。」

おおおおおおおおお!!!! 湘北チームに聞かせてやりてぇ!!!(涙)
この一言が、選手たちをどれだけ勇気付けてきたか・・・。
この人が言うなら、本当に凄いんだと思えるんだよなぁ。
他の学校の監督は「やれ!」とか「潰せ!」とか命令口調だけど、「安西先生」は「君たちは、強い。」とか、個人の能力を信じているような言い方をするんだ。
昔は鬼と呼ばれた先生も、年季が入ると一種の悟りを開いたような雰囲気を持つんだな。
つまり、感情をコントロールできるようになったということじゃないだろうか?
他の監督は、感情的な発言が時々ある。
勝ちにいくには気合も必要だけど、その気合もいき過ぎると不信感に繋がってしまうんだ。
もちろん監督の個性で、口調が荒い場合もある(僕も口が悪いとよく言われる・・・汗)
でもそれは長い間チームとして付き合っていれば、理解し合えるんじゃないかな?
それでもそういう個性に反発する選手もいて当たり前だから、難しいんだけどね。
だから「安西先生」ってやっぱ凄いって思うよ。


会場では、先に海南vs武里戦が行われていた。
予想通りに海南が圧倒的な強さで、武里に勝ったようだ。
17年連続優勝だってーー!
マジで凄ぇーなぁー、海南。
他を寄せ付けない強さを持ってるんだな・・。
だけど、その海南に迫る勢いの陵南と湘北の存在は、県内のバスケレベルが上がっている証拠だと思う。
不思議と、強い選手の周りや同じ時期に同じような強さを持った選手が集まることがある。
何かに引き寄せられているみたいに、次々と頭角を現してくる。
なんでだろうな?
まあ、見る方は面白い試合が見れるからいいんだけど・・。


さあ、陵南vs湘北の試合が始まろうとしている。
「三井」は「安西先生」がいないと落ち着かないみたいで、ベンチに写真を立てようとする。
なんだ(笑)・・・僕の案が採用されたのか?
しかし、この試合・・・序盤から「流川」が異常なほどの気迫を発している。
どうやら狙っているのは「仙道」・・。
「牧」と互角の戦いをして株を上げた「仙道」に並々ならぬ闘志を燃やしているようだ。
いやぁー、面白くなってきましたねー。


うーん・・・今67話だから・・・あと34話分もあるのか・・・(長いな・・・)
たぶんこの陵南戦は一番中身の濃い試合内容になるんじゃないかな?

しかし・・・これ全部解説していくと、年越してしまいそうだ・・・(汗)


2008年9月14日日曜日

Slam Dunk35


「安西先生」が倒れたという知らせが入り、「赤木」と「小暮」と「彩子」が病院に駆けつける。
その病室の前に立ち尽くしていた「桜木」は何故か涙を浮かべていた。
事情を察した3人は慌てて病室に駆け込むが・・・。
「安西先生」・・・・安らかな顔だ・・・(涙)
苦しまずに逝けたのだなぁ・・・と、3人も涙ぐむ。
しかし、「安西先生」・・・寝返りを・・・(驚)
まさに短期間で甦りを果たした「安西先生」なのであった・・・。


安心した3人は、「安西先生」の奥さんから事情を聞くことに・・。
どうやら「桜木」がシュート練習をしている時に倒れたのだそうだ。
「安西先生」は、「桜木」のシュートがあまりに入らなかったので、腹を抱えて笑い死にしそうになったのである。
責任を感じた「桜木」は、自分のせいで死なれてはかなわんと、急いで救急車を呼び病院に運んだのだ。
テキパキと「桜木」が素早い処置をしたと聞いて、3人は耳を疑うが・・・。
それもそのはず・・。
「桜木」には同じような経験があったようだ。
自分の親父が倒れた時、中学時代に伸した相手が報復にきたので、邪魔されて助けを呼べなかったのである。
これはイタイね・・。
何がイタイって、伸した相手の歯がボロボロになるまで殴ったんだ(違)
これが別の形で自分の身に降りかかってきた。
つまり助けなかったから、助けられなかったんだな。
「桜木」はこの過去に教訓を得て、二度と同じ過ちは犯さないと誓ったんだろう。


「桜木」は「安西先生」のことを”オヤジ”って呼んでいる。
まるで助けられなかった自分の親父の代わりのように思っているのかもしれない。
未成年にとって、親って何より大きい存在なんだ。
その親との関わりで、その人の人生が左右されてしまうくらいに・・・。


僕も親がいない。
小さい頃に死んだと聞いただけ・・・。
時々どんな親だっただろうって想像することがある。
僅かに知っているのは・・・父はメガネをかけていて優男でムッツリすけべ(汗)だったということくらいだ。
ん・・・ちょっと「小暮」に似ているかもしれない。
母は体が弱くて、儚い感じの人だったみたいだ。
吉永小百合を病弱にした感じだろうか?(いや、これは勝手な想像だが・・)
僕としてはちょっと自慢の両親なんだが、僕はその影響をほとんど受けなかったからこんなになってしまった(汗)
だから「桜木」のこのエピソードは自分でもイタイなぁと思う。
僕なら、何が何でも助けに走っただろう。
報復に来たヤツ全員潰しても、助けを呼びに走っただろうな・・。
あるいは土下座でも何でもしただろう。


でも「桜木」は”オヤジ”って呼べる「安西先生」の傍にいることができる。
羨ましいよ・・・。
僕にもそんな人がいたら、僕の人生ももう少し変わっていたかもしれない。
そういう人に人生のいろんな場面でアドバイスして欲しかったな・・。
いや、ただ見守っていてくれる・・・・それだけでも良かったんだけど・・・。


場面は変わって、延長戦に突入した陵南vs海南戦は、予想通りスタミナに余裕のある海南が競り勝っていた。
陵南も最後の1秒まで粘っていたが、6点差を縮めることができなかった。
やっぱり海南は強いね。
個人レベルなら「仙道」は引けを取らなかっただろうけど、チームとしての強さは海南が上だったんだと思う。
次はインターハイ出場の最後の椅子をめぐって、陵南と湘北が戦うことになった。


あれ・・・・でも、「安西先生」が入院しちゃってますが・・・。

ヤバくね? 湘北・・。


2008年9月11日木曜日

Slam Dunk34


さあ、「牧」vs「仙道」の一騎打ちだ。
しかし圧倒的に「仙道」が不利だな。
大概チームの中で、一番上手い選手とそれをアシストする選手がいて、初めて無理の無い攻撃ができるものだ。
陵南はそのアシストする側の「福田」や「魚住」がいない状態なので、それを「仙道」一人で補わなければならない。
おまけに海南には「牧」という大御所がいるから、「仙道」への負担はかなり大きいはずだ。
それでも「仙道」は負けていなかった。


「牧」がフリースローを2本共決めて、海南は1点リードするが、「仙道」は早い切り替えしですぐに逆転させてしまう。
陵南の戦力が「仙道」一人となった時点で、状況的に陵南の勝機は無くなったと思われた。
会場の誰もが海南の圧勝に終わると思っただろうな。
しかし、陵南側にその色は見えなかった。
陵南メンバー、更には控えの選手まで”この不利な状態でも、きっと仙道が何とかしてくれる”と信じていた。
もちろん何の根拠もなく、そう思っていたわけじゃないだろう。
そう思わせてくれる何かを「仙道」は持っているんだな。
つまり、チームの危機を何度となく救った経験があるんだと思う。
それもたった一人でやり遂げる力を持っているようだ。
まるで湘北の危機を救った「流川」みたいだね。
ゲームにおいて、強烈な主導権を握り、一人でバンバン得点を入れていく。
それができるからこそ、チームの不安を払拭でき、試合の流れを引き寄せることができるんだろう。


「牧」のシュートを遮り、ボールを奪った「仙道」が攻撃に転ずる。
速攻でダンクを決めようとするが、「牧」もそれを叩き落し対抗意識を燃やす。
「そう易々とダンクなどさせると思うなよ。」
「いや、やってやる・・必ず。」
珍しく「仙道」の戦闘意識に火がついたようだな(笑)
いつも飄々としているのに、今回はいやに熱くなってるようだ。
無理も無い・・・今のところ「仙道」一人に陵南の行く末が掛かっているんだから・・。
そして「牧」が得点すれば、次は「仙道」が入れるという具合に、両者一歩も引かない攻防が展開していく。


残り時間5分を切った辺りで、「仙道」に疲れが見え始める。
まあ・・ほとんど一人で走り回っている感じだからな・・。
「田岡監督」もそれに気づいて、「仙道」を休ませようとするが・・・。
しかし、「福田」が「田岡監督」の前に立ちはだかって、首を横に振る。
「仙道のプライドが傷つく。」
「福田」もまた「仙道」の気持ちをよく理解していたんだろうな。
何のために今まで「仙道」一人で踏ん張ってきたのか・・・だ。
陵南チームのみんなが「仙道」なら何とかしてくれると信じているんだ。
それに応えようと必死に頑張っている「仙道」に、ここに来て休めとは言えないだろう。
そして「牧」との決着もついていない。
もしかして「田岡監督」は、この試合・・・半分投げてるんじゃねぇ?(呆)
チームのみんなが「仙道」を信じてるのに、監督のあんたが信じないでどうすんだよ。
やれやれ・・・チームが強くても、監督が優れているとは限らないんだな。


「あいつはきっと負けない。」
「福田」の言葉に動かされて、「田岡監督」は「仙道」の負担を軽くするために、「福田」をコートに戻した。
そして「福田」は期待通りに得点を追加・・・これで陵南のオフェンス力が回復する。
ラスト20秒。
「牧」のボールを「池上」が弾き、「仙道」がボールを捕まえる。
そのまま速攻でダンクを決めに走る「仙道」。
それを阻止せんと「牧」が追いつくが・・・・。
残り時間が無い状況で、「牧」は「仙道」の思惑に気づいたようだ(さすがだね・・・牧)
「仙道」はファウルを誘ったんだよな。
「牧」がファウルしてくれれば、フリースローのチャンスが与えられる。
そこで得点を追加できれば、勝てると思ったんだろう。
だから「牧」はブロックを強行しなかったんだ。
試合終了直前、「仙道」のダンクが決まって同点になり、試合は延長戦に持ち越されてしまった。
たぶん「仙道」は相当体力を消耗していて、できれば延長戦は避けたかったんじゃないかな?


ところでこの第65話の試合の合間に、湘北の「安西先生」が急病で倒れるというドタバタがあるが・・・・・・陵南vs海南戦には関係ないので、解説は無し。
試合中にまるでテレビCMのように挟み込まれていたから、イラついた。
「ああ、もう!!! 安西先生はいいから、早く先を見せろ!!」
と叫んだのは僕だけじゃないと思う・・・(汗)



2008年9月9日火曜日

Slam Dunk33


なんとこの試合、「仙道」のポジションはポイントガードであった。
ポイントガードには、チーム内の動きを瞬時に把握する器用さと、オフェンスの流れを作る的確な状況判断が求められる。
つまり、司令塔の役目を担っている。
元々そういう素質は、小さい選手が持っていることが多いのだが、陵南の場合は「仙道」にそれがあると見られているようだ。
湘北の「宮城」のプレーで分かると思うが、相手に動きや考えを読まれないための冷静さを保ちながら、フェイクなどでブロックをすり抜けるテクニックを要する。
間違っても「桜木」のように、パスする相手を間違えるようなミスはしてはならないのだ。
試合開始早々から陵南はリードを奪う。
「仙道」のパスが、陵南チームの動きをよくしているようだな。
これだけ絶妙なパスを貰えば、メンバーも安心して動けるんだろう。


バスケットは5人でチームを組む。
相手が強ければ強いほど、個人プレーより的確なパス回しでチームが動いた方がゲームの流れは良くなる。
それも「仙道」の司令塔としての力量が優れているからだと思うが・・。


しかし、あの海南がそれを黙って見ているわけがない。
「牧」はスピードのあるパスで「清田」がシュートに持っていこうとするが、「仙道」に叩き落される。
確かにこの時点では、「仙道」が一番いい動きをしているようだ。
これを見ていた湘北は・・・・以前に陵南と試合をした時1点差だったことに自ら疑問を持つ。
たぶんあれだね・・・・その時「仙道」が本調子じゃなかったんじゃないかな?
あの日、「仙道」は遅刻してきて試合に臨んだ。
おまけに暴れまわる「桜木」に周りが翻弄されていたし、それを「仙道」はじっくり観察することに重きを置いていたから、実は陵南の実力はあまり発揮されていなかったんだよ。。
そしてあとから入ってきた「福田」の存在が「仙道」の力をより強力にしている気がする。
「牧」が「清田」とのコンビネーションを持つように、「仙道」には「福田」とのコンビネーションがいい形で戦力になっているんだな。


前半は、陵南が海南に10点差をつけて終了した。
後半開始後、「福田」がいいプレーをして得点していく。
「田岡監督」はこの「福田」に言いようの無い過去の思いを持っていた。
メンバーの中で一番下手だと思われた「福田」は、「仙道」に対してライバル意識をむき出しにしていた。
ある試合の最中、「福田」は「田岡」に”アチョー攻撃”を仕掛ける(汗)
たぶん「田岡」のオジンが、耳障りな言葉を「福田」に浴びせたからだろう。
この時「田岡」は「福田」を育てる方法を読み違えたと思っているみたいだね。
違うよ、おっさん(苦笑)
「福田」は「田岡」の額に蚊が止まっているのを発見したんだ。
だから、その蚊に向かって”アチョー攻撃”で撃退しようとしていたんだよ(ホントだって・・・笑)
言い換えれば、「田岡」の発言が選手を落とすような口汚い批判に成り下がっていたからだと思う。
「福田」はそれが許せなかったんだ。


元々「福田」は「仙道」に憧れていた。
一番下手だと思ったのは、「仙道」と比べていたからだろ?
「福田」には「福田」の才能がある。
それは「仙道」と同じプレーをすることじゃなく、「福田」が持っている資質を開花させたプレーでなければならなかったんじゃないか?
「田岡」のおっさんは「福田」の育て方を間違えたんじゃなくて、まったく「福田」という選手を理解していなかったんだよ。
どっちかというと、「仙道」」の方が「福田」を理解していたみたいだね。
「もっと・・・もっと褒めてくれ・・・。」
「福田」は本当はただ褒められたいわけじゃなくて、自信を取り戻したいんじゃないかと思うよ。
今まで、たった一人で練習しなければならなかったんだから・・。


「福田」の好プレーに触発されて、海南の「清田」が奮起する。
「牧」からのパスを受けて、「魚住」を凌ぎダンクを決めた 。
おお! 伊達に”真のルーキー”を名乗ってるわけじゃなかったんだな(笑)
この後、観戦していた「桜木」「流川」「三井」「宮城」はタッタカと帰ってしまう。
居ても経ってもいられなくなったんだろう(ゴリはいいのか?)


さて、「清田」のダンクからゲームの流れが変わってしまう。
「牧」の強引なシュートで相手のファウルを誘い、バスケットカウントワンスローを2回・・。
これでかなり得点差が縮んでしまった。
「牧」を止めようと「仙道」が息巻くが、簡単には止められない。
スリーポイントシューターの「神宗一郎」も、調子を上げてくる。
海南はどの試合も尻上がりに攻めてくるんだ。
初めは様子見で、各選手の分析をした後、相手チームの穴を見つけるのが上手いんだろうな。
スピードもある。
ここで陵南は最大のピンチを迎える。
陵南は作戦をディフェンス重視に変えて、「福田」を下げ「池上」を出す。
この後、ファウル3つの「魚住」が再びファウルを取られ、審判に詰め寄ったためとうとうテクニカルファウルを取られてしまった。
「魚住」退場決定(ひぇー)
「牧」は戦略家だなぁ。
「魚住」のファウルが3つになった時点で、陵南の穴は「魚住」にあると踏んだんだろう。
「福田」が下げられ、「魚住」が退場になると、もはや「仙道」だけが陵南の戦力だ。
そうなった場合、「仙道」にとってポイントガードというポジションは逆に仇になる。
司令塔であるためには、他にポイントゲッターが必要になるからだ。
その要素が薄れたメンバーで、海南相手に「仙道」だけで得点するのは難しいだろう。
後半になって、相当体力も消耗しているはずだしな・・。


さあ、陵南・・・どうする!


2008年9月7日日曜日

Slam Dunk32


湘北は武里相手に100点ゲームで勝利する。
この時点で、海南、陵南、湘北の中からインターハイ出場校が決まる。
次は、海南vs陵南の試合だ。両校共、勝ち上がってきただけあって、風格十分だ。
と思ったら、海南の「清田」は相変わらず目立ちたがりのズッコケキャラを維持していた(汗)
またもや前座で、ワンバウンドで落ちてきたボールをダンクで決めようとしたのだが、そのまま入ってしまったのだ(恥)
でも、もしかしたらこれって凄いことなんじゃないかな?
ワンバウンドでボールをリングに入れるなんて、スリーポイントシュートより難しいと思うけど・・・。
まあ、調子に乗り易いキャラだから、この辺りでズッコケておいた方がいいのかもしれない(いや、きっとそれが狙いだ・・)
深読みすれば、「清田」が緊張し易い性質があるんじゃないかと思う。
このお粗末なズッコケが、本人の緊張を和らげる効果があるのだ・・・・・と考えられなくもないが・・・。


反対側のコートでは、「福田」がきっちりダンクを決めて注目を浴びていた。
「福田」はおチャラケやらないのかな?
でもあの顔でそれやっちゃったら、もう救いようがない・・・とか言うなよ!(誰が?・・・・僕が)


あ、あれ??? 陵南の「福田吉兆」と海南の「神宗一郎」が見つめ合っているぞ(何だ?何だ?)
どういう関係なんだ? 気になる気になる(興味津々)
お互いに「フッキー」やら、「ジンジン」やらの呼び名で呼んでいる(笑)
「フッキー」は何となく分かるが、「ジンジン」って・・・・(爆)
中学時代に一時期だけ一緒にプレーしたことがあるようだが、それだけで「フッキー」とか「ジンジン」とか言うかなぁ?(怪しい・・)


更に、海南vs陵南の戦いは、監督という仮の名を持つオジンたちの戦いでもある。
この時の「田岡」と「高頭」が握手を交わすシーンの演出は、いったい何を意味しているのだろうか?(第二の謎だ・・)
もしかして「バロム・ワン」に変身するのかも・・・と思わず期待してしまったじゃないか。
この奇妙な2人の行動に動揺する選手たち・・・・(その気持ちよく分かる・・)
話を聞けば、「田岡」と「高頭」が選手として活躍していた頃はライバル同士だったという。
それも「仙道」と「流川」のような・・・(え?)
その話を聞いた選手たちから一斉に批判を浴びる「田岡」だった(当たり前だ・・汗)
しかし、どんなに納得いかなくても、そんなん絶対有り得んと思っても、年寄り相手に口汚く批判してはいけないよ。
本人たちは至って真面目にそう思っているんだからさ。


いよいよ、試合開始だ。
初めから戦々恐々とした雰囲気だな。
コートに出た「魚住」は「牧」を捕まえて、突然宣戦布告をする。
「神奈川ナンバーワンの看板は、今日限り下ろしてもらう。」
やけに強気に出た「魚住」だが・・・。
お前には無理だと、「牧」にあっさり否定されてしまった(立つ瀬無し・・汗)
「俺じゃない。 うちの仙道がやる。」
悔し紛れに、思わず「仙道」に振る「魚住」だった・・・(やれやれ・・)
「仙道」、物凄く困ってるぞ。
だけど、陵南では「仙道」が一番実力があるってことなんだろうな。
なんだか「仙道」は飄々としていて、そう見えないとこがいいんだが・・・。


どうやらこの試合・・・「牧」と「仙道」の一騎打ちになりそうな気配だ。


2008年9月6日土曜日

Slam Dunk31


いやあ、「桜木花道」見られていますね(笑)
あの頭じゃしょうがないですが、電車でも学校でも見られているわりに誰も近寄ろうとしません(笑)
それどころか、「堀田番長」には笑われるし、再び柔道部「青田」の勧誘に火がつくし・・。
ケジメをつけるためにやったはずが、別の影響が出てしまってるよな・・。


その日の練習を見に来た「安西先生」・・・・ピ、ピンクのシャツ着てる(汗)
妙に似合っていると思ったのは、僕だけだろうか?
この日は2、3年対1年の試合をすることになった。
ハンデとして「赤木」と「三井」は抜けている。
試合が始まると、メンバーの中では「桜木」が一番目立って活躍した。
強豪相手に試合を重ねてきただけあって、「桜木」を止めることができるのはスタメンだけだと「安西先生」は言う。
「しかし、こんなところで満足してもらっちゃ困る。」
おおお! 「安西先生」の目が光ったぞ。
こりゃ、一波乱ありそうだ。
そこに「三井」を投入。
「安西先生」の指示で、「三井」が「桜木」を止めることになったようだ。
「角田」はベンチに下がったが、「桜木」との直接対決でその脅威を実感していた。
しかし、「三井」は完全に「桜木」を封じ込めた。
リング下以外のシュートが入らない「桜木」は、ゾーン内に切り込もうとするが、「三井」に塞がれて動けない。
焦ってボールを放っても、まったく入らない。


「桜木」のプレーは物凄くアンバランスなんだな。
得意な部分では驚異的な強さを見せるが、それ以外では素人同然というわけだ。
でも何が問題なのかが分かれば、あとはそれを修正補充すればいい。
「安西先生」の狙い通り、この試合で「三井」は「桜木」の課題を浮き彫りにしたようだ。


さあ、武里戦まであと3日と迫った。
この3日間は、猛特訓の連続となる。
合計で1500本のシュート練習を続ける「桜木」だが、珍しく文句一つ言わずにやり遂げようとする。
たぶん地道な基礎練習から一段階アップしたシュート練習は楽しいんだな。
僕も練習の中でシュート練習が一番楽しかったよ。
リングにボールが上手く入ると、なんだか気持ちいいんだ。
皆、この反復練習を重ねることで上手くなっていくんだよな。
手の感覚と身体の動きをきっちり覚え込むことで、試合中のフォームを崩されないようにするんだ。
上手くボールが入る時のフォームは、どんな場合でも決まっていて、それを試合中の激しい動きの中で瞬時に掴むためには、身体で覚えなければいけない。
他のスポーツでも同じことが言えるんだが、例えば野球のピッチャーが投げたボールがストライクになるかどうかは、投げた瞬間に感覚で分かるという。
それは日頃の練習で掴んだフォームが、試合中にボールを投げたフォームと一致しているかどうかで分かるんだろうな。
だから、反復練習は欠かせないんだ。


いよいよ、武里との対決の日となった。
湘北、武里のどちらも一敗を帰しているので、まさに両者共「がけっぷち」なのだ。
それにしても武里の監督も丸々してて、第二の「安西先生」を思わせるな(笑)
しかーし、「桜木」はまたもや寝坊して遅刻。
やっと試合会場に着いた時には、あと5分しか残ってなかった(汗)
試合内容から見て、もしかしたら作者は武里戦をスルーさせるつもりだったのか?
その証拠に結局「桜木」は武里戦には出場しなかった。
「赤木」曰く、陵南に特訓の成果をわざわざ見せるこたぁないということだが・・・。
じゃあ、「桜木」は何のために来たんだ?ってことになるが・・・。


そりゃあ、もちろん・・・・・・・・笑いを取るためだろ(爆)


2008年9月4日木曜日

Slam Dunk30


海南戦を終えて翌日、湘北のメンバーはほとんど授業中に爆睡状態だった。
まあ、あれだけ競った試合をしたわけだから、疲れて当然かも・・。
でも「彩子」はそれを許さないのであった(彩子さん、強いっす・・・汗)
それというのも、残りの試合を全勝すればまだインターハイ出場の可能性は残っているからだ。
しかし、練習時間になっても「桜木」は姿を見せない。
やっぱり海南戦の後遺症だな・・・。


「晴子」が公園で一人ボーッとバスケをしている少年たちを見ている「桜木」を見つけた。
「桜木」・・・傷心の面持ち・・。
「晴子」は何とか立ち直って欲しいと励ますのだが・・。
しかし、この時の「晴子」は超カワイイっす(萌えー)
女の子というのは、どうしてこう男心をガシッと掴むのが上手いんだろうな(笑)
他のアニメでもこっちがビクッとなるほど、胸キュンになる時がある。
以前、僕がネットで女の子のブログを覗いた時に、衝撃を受けたことがあるんだ。
なんだろ・・・こう・・「それって僕に言ってるの?」って勘違いするほどカワイイ書き方だったから、しばらく一人でドキドキしてた(恥)
なーんて罪な娘なんだ(嬉泣)
これに男たちは引き込まれていくのだな・・・。
「桜木」もこの「晴子」の励まし攻撃に、悩み抜く術を失うのだった・・(哀しき男の性なり・・)


そこへ「福田(通称フクちゃん)」登場。
このちょっと風変わりな男、僕の好きなキャラの一人だ。
「福田」は「桜木」を呼ぼうとするが・・・・何故かどっちも自分から行こうとしない(笑)
彼は自分が尊敬する「仙道」が一目置いている「桜木」に興味があるようだ。


しかし、一人になると「桜木」はどうしても海南戦の失敗が頭をかすめてしまう。
その夜、体育館で「流川」と負けた責任を奪い合う喧嘩をする。
「負けたのは俺のせいだ。」 「いや、俺だ。」
・・・・って、なんか子供の喧嘩みたいに見えるけど・・・。
きっと、どっちも悔いが残る試合だったからなんだろうな。
それに殴り合うことで、互いに叱ってくれる相手を求めていたのかもしれない。
湘北のメンバーは皆優しいからね。
誰も責めようとはしないんだろう。


そして翌日・・・・・やっちまいましたねぇ(笑)
体育館に現れた「桜木」は・・・・・坊主頭に変身していたのだった。
後ろから見ると、まるでマッチ棒のようだな。
「桜木」としては、ケジメをつけたかったんだろうけど・・・・ケジメというより笑いを取った感じだ。
「三井」と「宮城」は大爆笑(桜木軍団まで・・・汗)
「晴子」曰く、「カワイイー、桜木くん」。
本当か? 本当にそうか? あのマッチ棒頭はカワイイのか?

またもや「晴子」の持ち上げマジックで、調子に乗る「桜木花道」であった・・・。


2008年9月3日水曜日

Slam Dunk29




時間が無くなっていく中で、湘北は何とか海南ディフェンスを切り崩そうとするが・・・。
しかし、一歩も譲らない海南。
「宮城」がゾーン内に切り込んで行こうとするが、中に入り込めない。
そこへ「三井」が強引に攻め込み、リバウンドを「赤木」と「桜木」に託した。
時に強引さも必要なんだな・・。
競った状態でチャンスを作るには、その均衡を破る勢いがなければならない。
「三井」が作ったチャンスを何とか活かそうと、ゴール下のポジション争いに拍車が掛かる。
しかし、「桜木」は思ったポジションを確保できなかった。
ボールはリングを外れ、ベストなポジションを取った海南がボールを取るかと思われたが・・・。
そこへ走ってきたのは、「宮城」だった。
「宮城」は下からボールを弾き、それを「桜木」がキャッチする。
残り時間20秒。
「宮城」直伝のフェイクで、「桜木」は海南ブロックを回避し、ダンクを決めた。
この時の勢いは「牧」をぶっ飛ばしたが、ファウルは海南側に取られた。


「桜木」のプレーに湘北チームは歓喜する。
ここ一番ってとこで、ダンクが決まると気持ちいいもんだな。
「桜木」もすげー嬉しそうだ(笑)
頭を撫でられてニコニコしてる様子は、まるでワンコロみたいだね。
観客席で見ていた「仙道」も「桜木」のプレーには目を見張った。
「俺が牧さんの立場でもああしただろ。 アイツはなんか勝負したくなる気を起こさせるんですよ。」
「牧」が無理をしてまで「桜木」を止めようとしたのは、勝ち負けを計算することより純粋にバスケをプレーしたかったからじゃないかな?
ここで勝負しなければ、「桜木」と勝負するチャンスはそんなに無いだろう。
たぶん「牧」は一人のバスケットプレーヤーとして、本能的にそう感じたんだと思う。


次のフリースローでボールを外せば、リバウンドで再度攻撃のチャンスを掴むことができる。
「桜木」がバスケを始めたきかっけは「晴子」がいたからだが、いつの間にか「赤木」の持つ全国制覇の情熱に心を奪われていたんだろうな。
自分勝手にプレーしているようで、実は「桜木」の中に湘北チームのメンバーの一人であることが試合を重ねる毎に染み付いていってんだと思う。
「ゴリが必ず取る。」
「赤木」を信頼して、「桜木」はボールを放った。
ボールはリングに弾かれ、「赤木」がそのボールを掴んだ。
すぐさま「三井」にパスされ、渾身のスリーポイントシュートを放った。
入った・・・・と思われたボールは、リングの脇に当たり跳ね返る。
それは数秒間の出来事だった。
「桜木」は必死にリバウンドを取って、「赤木」にパス・・・・したはずだったが・・・。
この辺り・・・・もう何も言えんね(泣)
最後のチャンスが失われた瞬間、パスした相手が海南の「高砂」だったと気づく。
試合終了。
90対88・・・湘北は海南に敗れた。


しかし、なんだね。
海南の「高砂」って選手の頭・・・・「赤木」の頭にそっくりなんだよな・・(汗)
わざと?・・・・・じゃないよな。
ありゃあ、めっちゃ悔しいだろうな。
「桜木」、ショックのあまり顔がグチャグチャになってるし・・。
なんか天国から地獄に逝ってしまったような衝撃的シーンだ。
だけど、この結果は純粋に海南が強かったってことだろう。
湘北も頑張ったけど、僅かに及ばなかったんだよ。


負けることは悔しいけれど、悪いことだけじゃないんだ。
負けることで、自分の足りない部分が解かるということがある。
強いものと戦うってことは、自分の足りないものを見つけられるってことでもある。
本当に強くなるためには、その足りないものを補い修正していく必要があるんだ。
だから、次に戦う時に勝つことができるような自分になればいい。
・・・・なんて言っても、今の「桜木」には慰めにもならないかもな・・・。
自分のせいで・・・という自責の思いはなかなか拭えないだろう。
そうだ! 「赤木」の頭を違う髪型にしてもらうとか・・・。
誰もしてないような髪型に変えれば、同じ過ちは犯さないはずだ・・・。
例えば・・・アフロとか(髪の毛が足りないか・・)
下手するとパンチパーマになるかもしれんしな。


全力で戦って、負けたんだ。
誰も「桜木」を責めたりしないよ。
むしろあの泣き顔は・・・見ていた全部の人の胸に焼きついたんじゃないかな。
よく男泣きするって言うけど、普段泣かないヤツが泣くと見てる方が辛いもんだ。
あとは自分で立ち直るしかないんだが・・・。


「三井」の時もそうだったよ。
泣きたい時は、思いっきり泣いていいと思う。
怒ったり笑ったりするのと同じで、泣くのも人間の感情の一つなんだから。
泣いた後って、不思議と冷静になっている。
混乱した頭から、フラストレーションが流れ出てしまうからだろうか?
泣けるほどいい試合をしたんだよ。
泣けるほどそこに深い思いを持っていたんだよ。


そんな風に思って欲しいな・・。