2008年9月11日木曜日

Slam Dunk34


さあ、「牧」vs「仙道」の一騎打ちだ。
しかし圧倒的に「仙道」が不利だな。
大概チームの中で、一番上手い選手とそれをアシストする選手がいて、初めて無理の無い攻撃ができるものだ。
陵南はそのアシストする側の「福田」や「魚住」がいない状態なので、それを「仙道」一人で補わなければならない。
おまけに海南には「牧」という大御所がいるから、「仙道」への負担はかなり大きいはずだ。
それでも「仙道」は負けていなかった。


「牧」がフリースローを2本共決めて、海南は1点リードするが、「仙道」は早い切り替えしですぐに逆転させてしまう。
陵南の戦力が「仙道」一人となった時点で、状況的に陵南の勝機は無くなったと思われた。
会場の誰もが海南の圧勝に終わると思っただろうな。
しかし、陵南側にその色は見えなかった。
陵南メンバー、更には控えの選手まで”この不利な状態でも、きっと仙道が何とかしてくれる”と信じていた。
もちろん何の根拠もなく、そう思っていたわけじゃないだろう。
そう思わせてくれる何かを「仙道」は持っているんだな。
つまり、チームの危機を何度となく救った経験があるんだと思う。
それもたった一人でやり遂げる力を持っているようだ。
まるで湘北の危機を救った「流川」みたいだね。
ゲームにおいて、強烈な主導権を握り、一人でバンバン得点を入れていく。
それができるからこそ、チームの不安を払拭でき、試合の流れを引き寄せることができるんだろう。


「牧」のシュートを遮り、ボールを奪った「仙道」が攻撃に転ずる。
速攻でダンクを決めようとするが、「牧」もそれを叩き落し対抗意識を燃やす。
「そう易々とダンクなどさせると思うなよ。」
「いや、やってやる・・必ず。」
珍しく「仙道」の戦闘意識に火がついたようだな(笑)
いつも飄々としているのに、今回はいやに熱くなってるようだ。
無理も無い・・・今のところ「仙道」一人に陵南の行く末が掛かっているんだから・・。
そして「牧」が得点すれば、次は「仙道」が入れるという具合に、両者一歩も引かない攻防が展開していく。


残り時間5分を切った辺りで、「仙道」に疲れが見え始める。
まあ・・ほとんど一人で走り回っている感じだからな・・。
「田岡監督」もそれに気づいて、「仙道」を休ませようとするが・・・。
しかし、「福田」が「田岡監督」の前に立ちはだかって、首を横に振る。
「仙道のプライドが傷つく。」
「福田」もまた「仙道」の気持ちをよく理解していたんだろうな。
何のために今まで「仙道」一人で踏ん張ってきたのか・・・だ。
陵南チームのみんなが「仙道」なら何とかしてくれると信じているんだ。
それに応えようと必死に頑張っている「仙道」に、ここに来て休めとは言えないだろう。
そして「牧」との決着もついていない。
もしかして「田岡監督」は、この試合・・・半分投げてるんじゃねぇ?(呆)
チームのみんなが「仙道」を信じてるのに、監督のあんたが信じないでどうすんだよ。
やれやれ・・・チームが強くても、監督が優れているとは限らないんだな。


「あいつはきっと負けない。」
「福田」の言葉に動かされて、「田岡監督」は「仙道」の負担を軽くするために、「福田」をコートに戻した。
そして「福田」は期待通りに得点を追加・・・これで陵南のオフェンス力が回復する。
ラスト20秒。
「牧」のボールを「池上」が弾き、「仙道」がボールを捕まえる。
そのまま速攻でダンクを決めに走る「仙道」。
それを阻止せんと「牧」が追いつくが・・・・。
残り時間が無い状況で、「牧」は「仙道」の思惑に気づいたようだ(さすがだね・・・牧)
「仙道」はファウルを誘ったんだよな。
「牧」がファウルしてくれれば、フリースローのチャンスが与えられる。
そこで得点を追加できれば、勝てると思ったんだろう。
だから「牧」はブロックを強行しなかったんだ。
試合終了直前、「仙道」のダンクが決まって同点になり、試合は延長戦に持ち越されてしまった。
たぶん「仙道」は相当体力を消耗していて、できれば延長戦は避けたかったんじゃないかな?


ところでこの第65話の試合の合間に、湘北の「安西先生」が急病で倒れるというドタバタがあるが・・・・・・陵南vs海南戦には関係ないので、解説は無し。
試合中にまるでテレビCMのように挟み込まれていたから、イラついた。
「ああ、もう!!! 安西先生はいいから、早く先を見せろ!!」
と叫んだのは僕だけじゃないと思う・・・(汗)



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