2008年9月24日水曜日

Slam Dunk40


本来の自分を取り戻した「赤木」は、顔つきまで変わっていた・・。
やはり勝つという執念は捨て切れなかったようだね。
「魚住」から「福田」にボールが渡り、「桜木」をかわしてシュートを決めようとしたが、「赤木」に叩き落とされてしまう。
「赤木」が本調子になってきたと同時に、陵南は得点チャンスをものにする確率が減ってきた。
ここでタイムアウトだ。
「田岡監督」は「福田」が「赤木」にブロックされたのを見て、このままではスコアラーとしての「福田」を活かせないと感じたのだ。
「福田」はメンバーから外されると思ったみたいだが、監督は「魚住」に「福田」をサポートするよう指示。
おおおお? 「田岡監督」、なんか監督らしくなってきたんじゃねぇ?(笑)
やっぱりね、選手を叩いて走らせるんじゃなくてさ、選手を活かすように考えないとな。
この言葉だけで、「福田」はどんなに嬉しかったか解かるだろうか。
きっと・・・これでやっとメンバーとして認められたって気持ちになったと思うよ。


試合が開始され、途端に「福田」の活躍が目立つようになる。
「福田」は部活禁止処分を受けて、バスケをしたくてもできない状態に置かれてきた。
そして今やっと、思いっきりバスケをすることができるようになったんだ。
まさに海南の「牧」が勝つことに対して持っていたものと同じ”飢え”を「福田」はバスケに対して持っている。
その”飢え”は、執念となり力となる。
元々オフェンス力の強かった「福田」は、更に隙を見せないプレーで湘北を圧倒する。
もちろん湘北も負けてはいない。
「赤木」や「三井」のシュートで、確実に得点を上げていった。
しかし、それ以上の勢いを持った陵南は、「福田」を中心に湘北を突き離していく。


「福田」にボールが集まるということは、そのディフェンスをする「桜木」が穴であるということだ。
オフェンスに関しては、ゴールを目的に走ればいいわけだが、ディフェンスというのは相手の動きに対応するという二次的なプレーがカギとなる。
それは練習や試合経験で培われるものだが、「桜木」にはその経験がほとんどないのだ。
つまり、ゲームの流れの中で、プレーヤーがどんな動きをするのか、どういう心理状態でその後の動きが決められるのか、予測できないんだな。
ホントに一瞬の判断で動くからな・・・自分が相手の立場になって考えることができないと、簡単に抜かれてしまうんだ。
「桜木」は自分中心で動くクセがついているから、バスケだけじゃなくて元々そういうのが苦手なんだと思うよ。


「福田」は、外で個人練習をしている時も、ディフェンスを想定して練習していた。
まあ、シャドーボクシングのようなものだね。
仮想敵を設定して、それにどう対応していくかを研究していたんだろう。
その時それを見ていた少年たちが、「福田」をリングのある場所に連れていくと、間髪を入れずにダンクを決めたという経緯がある。
「桜木」はリング下のシュートを特訓していたが、ちゃんと設備のある場所でやっていたよな。
「福田」はまったく何も無い場所で、感覚だけの練習をしていたにも関わらず、リングを前にしてすぐに正確なシュートをしている。
つまり、視覚に頼らず感覚でリングの位置とシュートのタイミングが体に染み付いているんだ。
その違いは大きいと思う。


この「福田」の執念は気迫となって試合に表れる。
それに応えるべく、「仙道」が動き出した。
この2人が揃ってしまったら、もう誰にも止められないだろう。
必死に食らい付く「桜木」だが、そのスピードに追いつけず倒れ込んでしまった。
ギョエエェェーーー・・・・「桜木」・・・・流血の事態に・・・(汗)
額からかなりの出血が・・・・・大丈夫なのか?
あ、でも元から血の気が多い方だから、ちょうどいいかもな・・。


「桜木」が手当てを受けている間、「小暮」がメンバーに加わり、湘北はそのメンバーで前半戦を戦い抜くことになる。
「桜木」・・・・悔しそうだね・・・。
「晴子」が心配して駆け寄ろうとするが・・・今はそっとしとく方がいいだろう。
物凄い屈辱を感じているかもしれないが、それはそれで「桜木」が本当に強くなるためには必要なことだと僕は思うよ。
競うとはそういうことなんだ。
相手が強ければ強いほど、乗り越えるためにぶつかり合って受ける衝撃は大きい。
「桜木」だけじゃないんだ。
「福田」だって、バスケができなかった長い期間は大きな屈辱だっただろう。
「魚住」も5回ファウルで退場になった時は、耐え難き屈辱を感じたはずだ。
「赤木」も不慮の事故とはいえ、大事な試合に怪我をして動けなくなった時は、屈辱を感じたに違いない。
「三井」も「流川」も「宮城」も、自分の力が及ばない事態に遭遇した時、悔しさに歯を噛みしめた。


人間は人生の中で、悔しさに体を震わすことが何度かある。
そんな時、どうしたらいいんだろう・・・。
僕は耐えるだけ耐えてきたよ。
これ以上耐えることができないと思えるほどに・・・。
結局はそこから立ち直るには、自分でそれを耐え切って乗り越えなければならないんだ。
きっと、この悔しさを跳ね返すことができるようになる・・・と信じて・・・。
そしてそれができた時、人間は強くなっていくんだろう。


この試合は「桜木」にとって、最大の試練だろうな。
いろんな感情が渦巻いて、平常心に戻るには時間が掛かることだろうけど・・。
でも、「安西先生」が病室で勝利の朗報を待っているんだ。
自分に勝って、早く復帰してくれよ! 「桜木」!


それにしても、この72話のアニメ動画はきれいに仕上がっているな。
スタッフが力を入れて描いた部分なんじゃないかな?
たぶん・・・大事な部分なんだと思うよ・・・。


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