2008年8月18日月曜日

Slam Dunk17


「藤真」が出てきて、一気に逆転されてしまった湘北。
「宮城」と「桜木」が「藤真」を止めようとするが、シュートを決められた上にファウルを取られる。
翔陽の初めのメンバーだけでは、防御力はあっても攻撃に使えるのは「花形」だけだった。
しかし「花形」は背が高いので、ゴール下を陣取って欲しい戦力だ。
だからポイントガードの「藤真」がリードすることで、攻撃力が増したことは当然だろう。


長身が揃った翔陽メンバーに、テクニックのある「藤真」が入ったことで、湘北は予想以上に振り回されたのだろう。
「三井」はスタミナが切れて、思ったように動けなくなっていた。
それに気づいた「安西先生」がタイムアウトを取った。
一方翔陽では、「長谷川」が「三井」にボックスワンで付くことを決意する(髪型が仙道に似てる・・流行か?)
「長谷川」は、中学時代に「三井」との対決で負けている。
しかし、その後「三井」はグレてバスケから遠ざかってしまったが、「長谷川」はその間猛練習を重ねていた。


ある時、「長谷川」は街中で「三井」が3人の不良仲間とたむろしているのを目撃する。
打倒「三井」を心に刻んで練習してきた「長谷川」には、簡単にバスケを捨てた「三井」が許せなかったんだと思う。
そんな「三井」に自分が負けるわけがない・・・いや、負けるわけにはいかない・・・そう思ったんだろうな。
フラフラな「三井」をガッチリマークして譲らない「長谷川」は、シュートする隙を与えない。
湘北は勝利のカギを握る「三井」のスリーポイントシュートをすっかり押さえ込まれてしまった。


その上、リバウンドを取った「桜木」が、「藤真」にボールを取られまいとして、「花形」に肘鉄を食らわしてしまう。
これで「桜木」のファウルは4回となり、後一回で退場になるところまで追い込まれてしまった。
完全に流れは翔陽に傾いていた。


そして「三井」は崩れ落ちた。
疲労がピークに達して、動けなくなったのだ。
メンバーが心配して駆け寄っていく。
「これが俺の姿か・・・」
過去に頂点を極めた者は、その後大概下降線を辿っていく。
それはプライド・・あるいは驕りが原因で、本来の自分を見失ってしまうからだろう。
一番大事なのは、今の自分の実力を発揮することだ。
こういう時に必要なのは、初心に帰ることじゃないだろうか。
純粋にボールを追っていた時のことを思い出せばいい。
「三井」が常に心の支えにしてきたのは、「安西先生」の『諦めちゃいかん』という言葉だった。
それを思い出した時、「三井」の目の色が変わった(ちょっと怖い・・)
「こういう時でこそ、俺は燃えるヤツだった。」
底力のある人は、逆境になればなるほど肝が据わって来る。
それはどん底(地獄)を知っているからだ。
地獄から這い上がってきた者は、たとえどんなことが身に降りかかっても、立ち上がることができる。
「桜木」の「蚊がいる」・・と同じだ。
ダメージが芯まで届かないんだ。
痛みや苦しみは一過性のものだと解かっていれば、耐え切った後に反撃ができる。
もし耐えることができずに諦めてしまったら、そこで終わりだ。
だから「安西先生」の言葉が、「三井」を奮い立たせるんだろうな。


相手のファウルで「三井」にフリースローのチャンスが与えられる。
少しでも休んで体力を温存しておきたいところだが、「三井」はすぐにボールを放つ。
勢いとか流れというのは、待ってくれないものだ。
「三井」は自分の中の闘志という勢いに乗るため、時間稼ぎを拒んだんだろう。


「三井」が三本のフリースローを決めて、湘北が追い上げる。
そして無謀にもオールコートで、翔陽に当たってきたのだ(大丈夫かいな?)
この時の「三井」の気迫が尋常じゃない・・(長谷川気迫負けしてる・・)
もしかして「三井」も「目で殺す極意」の持ち主か?
たぶん不良時代に習得したものと思われる(やはり影でいろいろやってたな・・コイツ)
あっさりボールを奪い返した湘北は、「宮城」から「三井」にパスが渡ってすぐ、スリーポイントシュートを決めた(はや・・)


時に人は、精神が身体を凌駕することがある。
普通なら動くことさえままならない状態でも、異常なほどの気迫を持っていれば、考えた以上の力を出すことができる。
まさにこの後の「三井」の快進撃は、精神力で勝ち取ったと言えるだろう。
それはもちろん「安西先生への恩返し」と湘北チームを全国へ連れて行くという当初からの強い思いからだった。
何のために自分はここにいるのか・・・。
「三井」がその答えを出すためには、自分自身が全力で動くしかないのだ。


それにしても、スリーポイントシュートが入った時の「三井」は、イイ顔するねー(笑)


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