2008年8月17日日曜日

Slam Dunk16


翔陽は湘北を甘く見ていた・・・と言っても、湘北を甘く見てなかった学校なんてなかったよ(笑)
だってついこの間出来立てホヤホヤのチームですから。
大体が有名校有名選手がマークされるはずで、普通は無名の弱小校を一々チェックしないと思う(彦一くらいだろ・・)
たぶんたまたま嵌るような選手が短期で集まっただけで、実際は物凄く荒削りなチームなんだと思う。
でも、それだからこそ油断という罠に皆一回は嵌るんだ。
だとすれば、実力が表に出た時点で相手の油断を勝機に持っていくことは困難になるだろうね。


思った通り、今度は翔陽の「花形」がその実力を見せ付けるプレーをする。
思わず立ち上がった「藤真」も、それを見てまた座ってしまった。
慌てることはないと思ったんだろうな。
メンバーも「遠慮するな。」という「花形」の言葉に息を吹き返した。
この後も圧倒的な強さを見せる「花形」に「赤木」も圧倒されてしまう。


しかーし、「花形」の見事なリバウンドを見て、一人で自分の世界に浸りつつある男がいた。
『リバウンドを制する者はゲームを制す』
「桜木」・・・また良からぬことを考えているのか・・・。


ゲームの前半が終わる直前のゴールで、追い込まれた湘北が意地を見せる。
「花形」の撃ったボールに食い付いた「赤木」の指が微かに触れ、リバウンドのチャンスを作る。
そこへ一斉に飛び付いた選手の中に、一際高くジャンプした「桜木」の手がボールを捕まえる。
そして前半終了の合図。


とにかくギリギリのところで抑えた湘北だったが、皆疲労の色が濃くなっていた。
しかし、「桜木」だけは「晴子」のところで励ましを受けていた(ゲンキンなやつだ・・)
たぶん控え室にいるより、「晴子」に激励されていた方が元気が出るんだろう。
それを分かっているのかいないのか・・・「晴子」も「すごいわ!」を連発。
とうとう「桜木」を調子付かせてしまったのだった・・。
いかん・・・何か不吉な予感がする。


後半戦が始まり、調子付いた「桜木」にボールが渡る。
そのままシュート・・・だが、入らない(汗)
そして「自ら取ーる」。
この「自ら撃ち、自ら取ーる」の連打攻撃に、さすがの「花形」も驚きを隠せない(笑)
「何か変だ・・あいつ・・動きが・・予測がつかん・・。」
ちょっと得体の知れない生き物に遭遇したような反応をする「花形」だった(可哀想に・・)
人は理解不可能な生物に出会うと恐怖を覚えるという・・。
湘北のメンバーのほとんどが不良から転向してきたヤツばっかりだからな。
考え方や価値観、行動の選択は、自分流で判断している。
つまり、バスケとはいえそれぞれのプレーは彼らの生き方そのものだから、バスケ以外のことがバスケに影響していると言える。


外国で活躍するバスケ選手に黒人が多いのは、運動神経が優れていることもあるが、その生き方がバスケに反映されているのではないだろうか。
あらゆる意味で生きることの執念みなたいなものがあって、それでしか得られない何かがバスケにはあるんだと思う。
陵南の「福田」という選手のように、ストリートに設置されたリングに向かって、したくてもできなかった悔しさなんかをぶつけていたり・・。
「桜木」も「宮城」も「三井」も、挫折というものに何度も潰されそうになった経験がある。
だからいろんな局面を打開するための一種の本能みたいなものが、試合中の行動に表れるんだよ。
「桜木」みたいな妙なヤツほどプレーが面白く見えるけど、それは基礎のない彼なりに必死で考えた結果なんだと思う。


この後、こぼれ球を次々にリバウンドで拾っていく「桜木」に、驚異的な運動能力を認める「花形」だったが・・。
第41話後半、「藤真」が再び立ち上がる。
とうとうメンバー交代を決意したらしい。
翔陽のエース「藤真」が出ると聞いて「海南」「陵南」が揃って観客席に現れた。
「藤真」は湘北に逆転され気落ちしている翔陽チームの尻を叩いて喝を入れる(いや、もしかしてお仕置きか?)
「海南が見てるぞ。」
海南と聞いただけで、翔陽チームの闘志が一気に燃え上がった(どんだけー?)
ベストメンバーとなった翔陽は、ポイントガードの「藤真」が湘北を翻弄し、あっさり得点してしまう。
選手としての「藤真」は、ベンチで監督している時と違って、闘志むき出しの熱血漢だった。
もしかして、湘北メンバーと似た性質なんじゃないのか?
眼つきも凄く鋭いし・・・あ・・・まさか「目で殺す極意」を持っているんじゃ・・(桜木危うし・・)


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