
後半から「赤木」が復帰する。
しかし、足の怪我は予想以上に苦痛を与えているようだった。
そこで、ジャンプボールは「桜木」が代わりを買って出る。
そして後半開始早々に、「赤木」が意地を見せ、ダンクを決める。
ついに湘北が逆転した。
「赤木」は、自分が湘北の精神的主柱であることを自覚しているのだろう。
いくら激痛が襲ってきても、それを表に出すことは許されないと思っている。
それは「赤木」がダンクを決めた時のメンバーの顔を見れば解かると思う。
試合中の不安は、ゲームの行方を左右する。
「流川」の快進撃も、「赤木」が抜けた不安を払拭するためだったはず・・。
何でもそうだが、不安は迷いを生み、時間と勢いを失わせてしまう。
何かをやり遂げたいのであれば、まずは不安を取り除くことが大事だと思う。
それは日頃の練習であったり、チーム間の信頼であったり、大事の時の早い決断であったりする。
そしてもう一つ・・・成し遂げた時の明確なビジョンを持つことだと思う。
「赤木」の頭の中は、既に海南に勝った時のビジョンが出来ているんだろうな。
そこに辿り着くために必要なことを一つ一つ実行していけばいいわけだ。
それが出来ていれば、試合中に感じる不安もすぐに元に戻すことができる。
ただ怪我という重いハンディキャップを背負ったままなので、その道のりは険しいものとなるだろう。
「足は痛くねぇんだな? ゴリ!」
「桜木」が「赤木」のダンクを見て、安心したように言うが・・・。
バカやろ!! そんなこと言うな!!(笑)
痛いに決まってんだろ!(赤木涙目)
「赤木」が1年の時の湘北バスケ部の目標はかなり低かったようだ。
大健闘と言う先輩に食って掛かる「赤木」の回想シーンがある。
「赤木」はこの頃から大きな夢を持っていたんだなぁ・・。
大きな夢を持つ者は、それだけ苦労も大きい。
だけど、苦労をしたくないために夢を捨てるのはナンセンスだ。
それは人間が人間である意味と繋がってくると思う。
その手や足は何のために付いているのか?
その目や口や頭は何のために付いているのか?
人間は何故地球上の生き物の中で、一番優れた機能を持っているのか?
例えば、高機能パソコンをメールの送受信だけにしか使わないのと似ている。
それだけなら、高機能でなくてもいいということになる。
優れた機能を有しているということは、何かをするための大きな可能性を持っていることになるのではないだろうか?
だから人間は夢を持ち、その可能性を実現させるために生きている・・・と僕は思う。
「赤木」が1年の頃、「小暮」と共に翔陽vs海南戦を見学に来ている。
そこで自分と同じ学年の「藤真」と「牧」を見た。
その頃既に彼らはスタープレーヤーとして活躍。
「赤木」が夢を抱くきっかけを作っている。
つまりこの時「赤木」は、「藤真」や「牧」に近づける何かを自分の中に見つけたんだと思う。
そうでなかったら、「同じ1年なのに凄い選手だな」・・・だけで終わっていたはずだ。
「赤木」の気迫に、湘北メンバーは安心する。
怪我をしている「赤木」が頑張っているのに、自分たちが頑張れないはずはない。
湘北メンバーは、負けることが嫌いだからね(笑)
相手のチームに対してもだけど、自分のチームに対しても個人的に負けることが嫌いだ。
誰か一人でも踏ん張っている者がいれば、皆勝つという気持ちを維持していられるんだと思う。
「赤木」が抜けた時は、「流川」が踏ん張りを見せたし・・。
このチームワークは、たぶん湘北の強さの一つなんじゃないかな?
しかし、海南にはそれだけでは勝てないだろう。
テクニックと強さと存在感を持つ「牧」がいる限り、簡単に勝たしてはもらえないはずだ。
さあ、どうする! 湘北。
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