2008年7月27日日曜日

maou

魔王

このドラマを見た時、僕の中で戦慄が走った。
だって「成瀬領」演じる「大野 智」の変身ぶりがあまりに意外で・・・
一人で興奮しまくり(笑)
いつもはおっとり系が多いのに、今回はその全く逆のキャラで・・・
自分、思わずハートに糾弾を受けた(爆笑)
いやあー、びっくりしました。
こんなにドラマ見てエキサイトしたのは久方ぶりです。


「芹沢直人」役の「生田斗真」もカッコイイですねー。
熱血刑事も板に付いてます。
普通はイケメンが熱血刑事をやると、イヤミっぽさがあるんですが、彼にはそれが感じられない。
「芹沢直人」の心の葛藤を懸命に演じ切ろうとしているように見える。


キャラ設定もストーリー構成もしっかりしていて、ハラハラしながらも安心して見ていられる。
この話は奥が深いですね。
まだ3話しか見てませんが、続きが楽しみです。


この「芹沢直人」と「成瀬領」には、僕はどこか似たものを感じるよ。
誰かを許せないという思いを持っている点において・・・。
人間は自分に危害を加えた者に対して、そういう思いを抱いてしまう。
それは当たり前のことだけど、そのままじゃいつまでもそこから抜け出せない。
「成瀬領」がそれを行動に移したのは、逆に許したいからなんじゃないかな・・。
だって彼は黙ってそれを見守っている。
「芹沢直人」が自分の犯した過去に苦悩する場面においても、「成瀬領」は喜ぶどころか、ただ哀しい顔をして見ているだけ。
まるで自分の苦しみを理解してくれと言っているように・・。


過去を思い出させるのに「タロットカード」を使うのも、直接罵倒するのではなく、自分で気づいて欲しいからだね。
そして「芹沢直人」はそれを受け止めるべく、必死でもがいている。
人は追い詰められなければ、現状を維持しようとする。
それがどんなに間違った状態であっても、自分から抜け出すことは難しいんだ。


面白いと思ったのが「小林涼子」演じる「咲田しおり」。
触れたものの残像を読み取るサイコメトラーという設定になっている。
「サイコメトラー」は「豺虎娶ラー」か?
「芹沢直人」と同じなんだ。
彼は結果から推測することが真実と違っていることで窮地に追いやられていくけど、「咲田しおり」の場合も残像だけじゃ真実を見つけられない。
つまりプロセスがどういうものかを完全に掴まないと、真相を手に入れることはできないんだ。
あるいは見たものの情報の伝え方しだいで、間違ったイメージを刷り込むことにもなる。


だから「咲田しおり」の精神状態によって、読み取るものが変わってくるだろうね。
例えば「赤いドロドロした液体」を見た場合、殺気立っている時に見れば「血」に見えるだろうし、精神が穏やかな時に見れば「赤い絵の具」に見えるかもしれない。
真相はトマトジュースが零れているだけだったりする。
そういうオチもいいけどね。
周りがその真相を知って唖然としている時に、「咲田しおり」が「あれぇ~~~??」って体を捻って見せる場面があると面白いんだが・・・。
いや、重い話だから少しでも和む内容が入ってもいいかなぁ・・なんてね。
「小林涼子」ちゃんがカワイイから、それだけでもいいんだけど。


だって「拳銃」が「拳銃型の防犯スプレー」だったのには笑った。
それは読み取れんだろう(笑)マジでコントかと思ったし。


ところでオープニングが凄くいいなと思ったよ。
うーん・・映画「ヴァン・ヘルシング」みたいな雰囲気があるし、2人が対峙するシーンは「デスノート」みたいだし。
「嵐」の歌もテンポ良くてイイね。


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